【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6at AKB
【マジすか学園】ゲキカラさん【玲奈覚醒】 ★6 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 21:03:49.00 w2bzm8uj0
ねぇ、怒ってる?

3:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 21:14:14.42 osxc/jQ6P
かつてのマジすか学園を返せ運動。

4:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 21:14:38.28 nFS/dno00
恋愛総選挙でゲキカラさんネタあったな

5:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 21:34:15.07 gGwwLI3b0
>>1


6:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 21:45:19.66 3xisNdnM0
URLリンク(stat.ameba.jp)

7:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 21:59:06.36 foa+hNg60
甘口さん萌える

8:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 23:13:36.49 Q7y9QF270
>>6
なにこれほしい

9:ゲキカラ
12/12/24 23:16:29.10 VFZsKBQu0
>>1 (^ω^゛)
ふふふ!あはははは!ねえ?乙ってる?

10:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 23:43:10.50 wyFDIPfa0
>>9
お前はコテ変えてる間あったら早く自分専用の松原応援スレを自分の手で立ててこいw


【スレに執拗に粘着するバルボロスの松原応援重複スレ立ての依頼】

松原応援スレが分裂し誰もいなくなった方を一人代行まで使って保守し続けるも落ちてしまい
それが余程悔しかったのか、もともとある応援スレは偽装スレだと嘘をつき
別に重複させてまで松原応援スレを立ててほしいとわざわざコテ住人にお願いをする

【依頼晒し無し】代行レスはここへ293
スレリンク(operatex板:740番)
740 名前:動け動けウゴウゴ2ちゃんねる[] 投稿日:2012/10/29(月) 15:51:18.26 ID:gRgtuoe3
ファティマさん、東通工さん、をっさん、なっつみぃ応援スレを立て直してください。お願いします!

★☆ 書き込めない人のレス代行します 93 ☆★
スレリンク(entrance2板:273番)
273 名前:Classical名無しさん[] 投稿日:2012/10/29(月) 17:12:40.14 ID:BO8J481w
>>359
あのスレは偽装スレです。ファティマさん、東通工さん、をっさん、なっつみぃスレを立ててください。何卒よろしくお願いいたします

11:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 23:55:17.17 D24KQYTU0
>>5
おう!

12:名無しさん@実況は禁止です
12/12/24 23:57:43.47 mH8TYSHI0
続編に期待

13:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 00:11:38.97 2pX98h/m0
メリー・クリスマス☆
今夜はおまえらの夢の中で、ゲキカラサンタが猛悪にあばれまくるゾ^_-☆

14:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 00:46:16.54 m71seF110
pixivマジすか学園キャラ投稿数
◆はチーム名。
後ろの数字は出演したシリーズ。
黒い数字はそのシリーズの主演。

◆センネズ 366件(つの字27件)②
マジすか ネズミ 359件①❷
マジすか ゲキカラ 282件 ①②
マジすか センター 222件②
マジすか サド 98件①
マジすか 優子 89件①②
マジすか 前田 81件❶②
◆チームホルモン 73件①②
◆ラッパッパ 72件①
マジすか ブラック 71件①
マジすか ヲタ 54件①②
マジすか 学ラン 47件①②
マジすか おたべ 43件②
マジすか トリゴヤ 36件①
マジすか ノブナガ 32件③
マジすか シブヤ 27件①②
マジすか ダンス 13件①②
マジすか アンニン 13件③
◆歌舞伎シスターズ 9件①②
◆チームフォンデュ 8件②
マジすか ピース8件 ③
マジすか パル 5件❸
マジすか メッシ4件③
マジすか 小耳3件③

15:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 03:23:47.28 H81CMBPt0
ゲキカラさん最強

16:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 03:40:57.95 6YbyFAO70
甘口さん
URLリンク(stat.ameba.jp)

17:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 03:58:14.90 H81CMBPt0
>>16
甘口さん最高

18:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 12:45:40.79 NEial1TAO
ゲキカラさん最狂

19:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 16:57:10.70 DDEH0VYj0
>>16
これいい・・・

20:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 17:55:44.81 wvdFKvIEO
URLリンク(stat001.ameba.jp)

21:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 19:59:38.27 wXlV42kL0
1 マジすか学園ーゲキカラ伝説ー
2 マジすか学園ー最後の四天王ー
3 マジすか学園4ーレクイエムー

22:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 21:01:29.15 2pX98h/m0
レナカラさん…復活希望!!

こういうのってスピンオフとかでやってくれないのかな?
指原の深夜ドラマみたいに15分でいいからやって欲しい。

23:名無しさん@実況は禁止です
12/12/25 21:35:28.36 EplIitXI0
スピンオフいいな

24:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 00:13:20.34 BfOBGZUw0
ゲキカラさん留年編か、イカれたゲキカラさんが優子さんに出会うまでのエピソード0がいい。

最悪、優子さんやサドに負けて四天王が揃うまでの話しとか。

25:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 02:33:27.02 K/hiEujC0
玲奈△

26:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 09:48:51.19 OSFD3Bll0
>>20
いいね

27:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 12:33:32.43 rTnQZNGp0
冬の風の匂いがする夕暮れ時、神社の境内に立つ2人の女性。
互いの顔は見ずに街の景色を2人は見つめていた。
「ゲキカラ、マジ女はどうだ?」
「楽しいよ。優子さんやお前と居た頃を思い出す。」
派手なネイルをつけ、サングラスをかけた彼女は、それを聞くと少し笑みを
こぼした。かつて同じ学校にいた2人は、“大島優子”を頂点に
集まった最強軍団ラッパッパの“四天王”と呼ばれていた。
「懐かしな。お前もやっと卒業か。これからどうするんだ?」
「・・・一度、名古屋に帰ろうと思う。ずっと会いたかった
 ダチがいるんだ。」
「へぇ~。 お前にその傷付けたって奴か?」
「ああ、けど中学を卒業してから連絡が取れなくなった。」
「どうしてだ?喧嘩したのか?」
「・・・・施設の園長を殺したんだ。私は、“あいつ”を助けてやれなかった。」

ー「親友だったのに。」ー

名古屋のとある中学、綺麗な黒髪を編み込み、唇から血を滲ませながら
不気味に笑う1人の少女。
彼女の目の前には、同じく血を流す、銀色のオッドアイの少女。
その後ろには、彼女を慕う仲間がいた。

マジすか学園ーゲキカラ伝説ー  

完 

28:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 15:00:20.61 27heZHHh0
まっ
センターじゃふざけすぎだからノブナガがいいところかも

29:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 15:03:22.67 27heZHHh0
まっ
次回作は、ゲキカラ アンニン メッシ ビッチ OGトリゴヤ 主体でやってくれ。

30:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 17:36:17.54 nB9JnfuM0
カッコイイ

31:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 21:45:02.87 S9jIWzg90
>>29
1.2と3を混ぜるなぁ~。
マジ女だけで十分。

32:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 23:26:36.52 S9jIWzg90
>>27
続きがたのしみです。
もっと長めでもいいなあ。

33:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 23:28:11.00 BBCosk2y0
学ランとゲキカラの場面が好き

34:名無しさん@実況は禁止です
12/12/26 23:57:30.67 RKAmLAtt0
センターは余計だった

35:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 00:17:41.35 kEYmtBKc0
>>33
ピアノ引きずるゲキカラを止める学ランなんかグッとくるよね。

36:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 00:23:36.29 18CHkABG0
あれは感動した

37:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 03:17:13.86 SUzSSIpl0
かっこいいね

38:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 10:21:45.93 FrG9ZPNnP
ゲキカラあげ

39:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 13:05:00.47 Vp4JIpH10
ゲキカラ「きゃははっ、来いよ・・・“ノブナガ”」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」
いつから、こんな事になってしまったのだろう。私達は、2人で頂点を目指していた
はずだったのに。お前は、拳が痛くないのか?私は、痛い・・・。
目の前に立つ親友を前に、ノブナガはそんな事を考えていた。
ゲキカラ「いつか、こうなると思ってたよ。」
そんな事、私は思っていなかった。
ゲキカラ「決着つけるしかないんだよ。」
止めろ、それ以上言わないでくれ。
ゲキカラ「私を止めてみなよ。いつもみたいにさぁ~、全員ぶっ潰すよ?」

不器用だな・・・お前は。いや、私もか・・・。

ー「ゲキカラァァァァ!!」ー

40:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 15:45:55.29 Vp4JIpH10
“ノブナガ”と“ゲキカラ”
同じ中学にいる2人の最強。
次々に周りの中学を占めていったゲキカラとノブナガの名前
は、名古屋の中学で知らない者はいないほどだった。
その手段を選ばない喧嘩で、すでに気絶した敵を
笑いながら殴るゲキカラ。
それを止める事ができた唯一の存在“ノブナガ”。

“止めろ、ゲキカラ。もう終わりだ。”
ゲキカラの腕を掴み、周りを見渡した。ゲキカラを見る同じ
中学の仲間達の目が、少し怯えていた事にノブナガは気づき始めていた。
“くそ・・・”
ちゅりの横にいた敵が立ち上がると、それに気づかなかったちゅりは
“ドカッ”と殴り倒された
ゲキカラ「まだ、終わりじゃないみたいだね~。あははっ。」
ノブナガに掴まれた手を払いその敵の方へ、ゆらっと歩くゲキカラ。
“バシッ”っという音と共に、ゲキカラの拳がこめかみに命中し、敵は吹っ飛び倒れた。
すると、ゲキカラは返り血を浴びた無邪気な笑顔で、倒れたちゅりに手を差し伸べた。
ゲキカラ「大丈夫~?ちゅり?」

その姿を見て、ノブナガは少し安堵した表情を浮かべた。敵と認識した相手には残忍で好戦的だが、仲間には喧嘩の時とは違う優しい笑みを見せるからだ。
だが、そう見えていたのはノブナガだけだったのかもしれない。
手を差し伸べられたちゅりは、一瞬後ずさりしてしまった。無意識の内に。
ゲキカラの見せた無邪気な笑顔が、“怖い”と感じてしまった。
それを、ゲキカラは悟ってしまった。

ゲキカラ「・・・・ちゅり。お前・・・私が怖いのか?」

41:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 19:51:44.09 Vp4JIpH10
それまで笑っていたゲキカラから笑みが消え、どこか悲しそうな表情を見せた。
ちゅり「いや、な、何言ってるんだよ!なんで仲間が怖いんだよ。ははっ・・・」
そう言って差し伸べられた手を掴み、立ち上がるちゅり。
その言葉は、本心ではなかった。
ゲキカラ「そうか・・・、あははっ。終わったし帰ろうよ。」
周りにいた30人ほどの仲間達はその言葉で、学校へと足を進めた。

仲間達の後ろで、1人歩くゲキカラの肩にポンっと手を置くノブナガ。
ゲキカラ「ノブナガ・・・・」

ノブナガ「あんまり気にするな。お前は・・・不器用だけど純粋な奴だ。
     皆、わかってるよ。」

ゲキカラ「私はただ、仲間を助けたかっただけなんだ・・・。」

ノブナガ「それもわかってる。ただ、ちょっとは加減しろ。」

ゲキカラ「ははっ、反省してるよ~。けど楽しいな~皆と喧嘩に行くのは。」
ただ、純粋にゲキカラはそう思ってた。ノブナガや仲間と一緒に何かを
している事が楽しかった。

―だが、一度植えつけられた恐怖は、そんな簡単に消える事はなかった―

42:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 19:53:52.22 Vp4JIpH10
小木曾「いや~ゲキカラ凄かったね。」

ちゅり「悪い事しちゃったなぁ・・・」

茉夏「なんでゲキカラって、ノブナガの言うことは聞くの?」

古川「一年の時は、すっごい仲悪かったんだよ、あの2人は。」
3年の教室で、七輪を囲み焼き鳥をしている四人。
ちゅり特製のタレをつけ、それぞれ口へと運んだ。
“おいしい~!”と声を揃えたが、ちゅりだけは食べていなかった。

茉夏「・・・・で、そこからは?」

古川「ああ、2人は似てるんだよ。境遇が・・・」

小木曽「ノブナガは、施設で弟と住んでるんだけど、ゲキカラも今は母親と2人で
    暮らしていてさ、目の上の傷あるだろ?あれ、小さい頃に酒乱だった父親
    から母親を守った時に出来た傷なんだよ。」

古川 「ゲキカラがその施設へ、ノブナガとタイマンしに行った時、弟の姿を
    見て、仲良くなったらしいよ。弟と。ははっあの人子供好きだからな。」

茉夏「性格は違うけど、そういう境遇がやっぱり引き合わせたのかな?」

小木曽「だろうね。ノブナガがいなかったら、あの人は誰ともつるんでなかったよきっと。」

ちゅり「けど、正直私は怖いな・・・・ゲキカラが。」
ちゅりがそういった瞬間、4人は静まり返り、焼き焦げた焼き鳥の煙が
彼女達の目に染みた。
小木曽「喧嘩してる時のあの人の目は、正直怖いよね。」

茉夏「うん・・・。“ノブナガ”とはどこか違う・・・・。」

古川「おいおい何言ってんだよ~。ゲキカラにどれだけ助けられたと思ってるんだよ。
   茉夏も、小木曽も、ちゅりも、私も、喧嘩で危ない時に助けてくれたのは、
   ゲキカラだったろ?忘れたのか?」

ちゅり「それは・・・わかってる。けどそれはただ、喧嘩を楽しんで
    ただけじゃないの?」
“ガタ”七輪を蹴飛ばした古川は、ちゅりの襟首を掴み睨みつけた。
古川「てめぇ・・・、それ以上ゲキカラの文句言ってみろよ?ぶっ飛ばすぞ。」
空気が張りつめる中、ちゅりも古川の襟首を掴み返した。
ちゅり「わかってないね。ノブナガがいなかったら、ゲキカラはきっとうちらも
    潰してたよ。」
その2人の空気を読まずに、茉夏が口を開いた。

茉夏「ノブナガとゲキカラ・・・・どっちが強いんだろう?」
 
その場は、沈黙した。互いに掴んでいた襟首から手を離し、静かに焼き鳥を始めた。
“どっち・・・・なんだろうな。” 

43:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 20:00:12.41 Vp4JIpH10
その頃屋上では、景色を見つめているゲキカラと、ノブナガがいた
ゲキカラ「ノブナガ、お前卒業したらどうする?」

ノブナガ「そうだな。施設を出て、弟と二人で東京に行こうと思う。
     働きながら、弟を高校に行かせたい。」

ゲキカラ「いいなぁ。夢があって…。私には何もないや。」

ノブナガ「お前も・・・良かったら一緒に来ないか?
お前なら東京の高校でも“頂点”目指せるだろ。」

ゲキカラ「あはは・・・、何言ってるんだよ?そんなの無理に・・・」
そう言いかけた時、ノブナガの方を振り向くと
太陽の様な笑顔で、微笑むノブナガの姿が目に映った。
冷たい風が、やけに心地良かった。温かい笑顔に包まれて。
ゲキカラ「・・・・マジ、か・・・。考えておくよ。」

ノブナガ「楽しみにしてるよ。卒業してもずっと一緒だ。弟もお前の事気に入ってるし。」  

―その日の帰り道だった―
1人、暗くなった夜道を通り、ゲキカラが家へと帰る途中だった。
“ドカッ!!”後ろから、固い何かで殴られた衝撃で、ゲキカラは地面に手をついた。
振り返ると、そこには30人ほどの凶器を持った、それぞれ違う制服を着た生徒達がいた。
ゲキカラ「あははっ~不意打ちか~酷いね。けど・・・・」
ゆっくりと立ち上がり首を回すゲキカラは言葉を続けた。
ゲキカラ「私を倒すのに、その人数は少ないんじゃないかな?」
“おらぁぁぁ!!”“ゲキカラを潰せ!!”
ゲキカラを囲み、一斉に襲いかかってきた。
殴られても、怯むことなく周りにいる者を、ひたすら殴り倒していくゲキカラ。落ちていたバットを拾い、躊躇なく敵の頭を殴りつけた。背中を鉄パイプで殴られても、
振り返り、にやりと笑い殴り倒す。
敵を殴り倒し返り血を浴びながら、ゲキカラは不思議に思っていた。
どれも見た事のある制服。この辺りの学校は殆ど占めた。今頃私に喧嘩を売ってくる奴
がいたのか。
後ろを振り返り、殴りかかろうとした瞬間だった。ゲキカラは、その拳を止めた。
ゲキカラ「・・・・!どういう事だ?なんでお前が?」
それは、同じ中学の仲間だった。

桑原「ゲキカラ・・・・、あんた強すぎるんや。皆あんたに怯えとる。いつかあんたに
   やられるんじゃないかってな。
   ここらで、ノブナガに“頂点”譲ってあげたらどうや?」

ゲキカラ「冗談きついな~みずき。ノブナガは知ってるの~?」
“バキッ”後ろから、鉄パイプで殴られ、地面に手をついたゲキカラ。

ゲキカラ「お前も、かよ・・・・須田?」

44:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 22:44:11.25 FrG9ZPNnP
支援

45:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 23:30:46.85 s2BA/eIIO
ヲタ(指原)が鼻鉛筆やられるシーンは当時は怖いとおもったが今見るとナイスです。

46:名無しさん@実況は禁止です
12/12/27 23:59:38.62 Rz4hAWxS0
URLリンク(blog-imgs-42.fc2.com)

47:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 00:08:48.03 Rq+FsQMu0
BPOがうるさいこと言わなければ、2でも鼻えんぴつあっただろうなー。
ネックレス、ビニール傘、鼻えんぴつはゲキカラの象徴みたいなもんだからね。

48:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 00:40:12.40 APcp832QO
ゲキからのネックレスがAmazonで売られてるらしいな。握手会でもつけてる人見たことある。

49:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 03:34:21.46 SMQ+v1ze0
ゲキカラさん超かっこいい

50:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 08:10:19.05 RnbaHAco0
一番好きなキャラクター

51:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 11:41:26.98 hZZafzbL0
須田「あはは、ここにいる他の中学の奴も、ノブナガなら付いていくってさ。 
   あんたのやり方じゃ誰も付いていかないよ。」
ゲキカラの周りに姿を見せる、同じ中学の仲間達。そして、その後ろには
最初に倒した敵とは違う制服を着た生徒が20人ほど集まっていた。
ゲキカラ「るみ・・・、真木子・・木下、・・・・ちゅりもか。」

地面に手をつき顔を上げ、自分を一瞬見つめたゲキカラの目は
悲しみに溢れていた。きっといつものゲキカラだったら、笑って
立ち上がっていただろう。どれだけ人を集めても、臆することなく立ち向かってきたはず。
地面に両手を着きながら、下を向くゲキカラは初めて見る姿だった。

ちゅり「ゲキカラ・・・・」
さっきのゲキカラの悲しそうな目が、バットを持ったちゅりの手を震わせた。
桑原「何しとんや!やらんか!今しかないんや!」
桑原の言葉で、さらに困惑したちゅりは・・・
「ゲキカラ・・・ごめん・・・・ね。」
そう言ってゲキカラをバットで殴りつけた。
こめかみから血が滴り落ちるが、顔を上げようとせず、黙って下を向くゲキカラ。
その血を見て、ちゅりは“カラン”とバットを地面に落とし、茫然と立ち尽くしていた。

木下「悪く思わないでね。“最強のゲキカラ”にはこれくらいしないとさ~。」
黙って下を向いていたゲキカラの指が、ピクリと動くとゆっくりと拳を握った。

ゲキカラ「・・・ノブナガは、この事知ってるのか?」

―桑原「ノブナガは、“知ってる”」― 

あいつが・・・私を裏切った?そんな馬鹿な事・・・あるわけないだろ。
今日だって、ずっと一緒だって・・・・。

桑原「ゲキカラを潰せ。そう言ったんや。」

お前がそんな事言うわけないよな?なぁ・・・ノブナガ。
教えろよ・・・ノブナガ・・・

―「ノブナガァァァァァァ!!!」―
   
叫んだ瞬間と同時に立ち上がると、ゲキカラの拳は桑原の体をふっ飛ばした。
桑原「・・・くっ!」すぐに立ち上がろうとした桑原の目に映ったゲキカラの姿。

ゲキカラ「あははっ、きゃははは。誰が誰を潰すって?」
笑いながら、爪を噛みゆっくりと近づいてくる。
桑原「おらぁぁ!!」拳をゲキカラの顔面に入れた、口から血を流し
また笑みを浮かべるゲキカラ。
ゲキカラ「みずき~。ワタシは誰だよ?言ってみなよ~。」

桑原「て、てめぇ・・・っ!」
“バシ”桑原の顔面に拳を入れたゲキカラ。
力が抜けた様に膝から崩れ落ちようとした桑原の髪を掴み
すでに気を失っている桑原の顔を覗き込む様に言った。

―「私が、“ゲキカラ”だ。」―

52:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 13:56:00.51 naT4nIgKP
支援

53:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 17:28:43.00 naT4nIgKP
支援あげ

54:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 19:30:17.33 4gVCYq+n0
>>51
カッコイイ

55:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 20:31:20.47 naT4nIgKP
あげ

56:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 21:38:11.83 naT4nIgKP
ハバネロあげ

57:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 23:34:32.66 Rq+FsQMu0
支援
けっこう好き!
SSのゲキカラさんが、特攻の拓に出てくる来栖に見えるww
たぶん、ケンカのやり方や情緒不安定なところが似てるからだね。
「“」「”」や「!」なんかで場面を切り取る感じも拓の作者に似てるなあ。

58:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 23:45:51.89 EYyJT4ts0
NMB学園vsマジすか学園

事務所的に無理だけど
怠慢はるんだったら誰と誰だろう?

59:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 23:49:46.21 Rq+FsQMu0
>>58
みるきーvsとりごやを見たいような見たくないような。

60:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 23:54:12.53 EYyJT4ts0
>>59
すっげー分かる
とりあえず喧嘩じゃない感じがするw

61:名無しさん@実況は禁止です
12/12/28 23:57:54.44 EYyJT4ts0
ゲキからと怠慢が見たいのは誰かな?

NMBで基地外キャラが似合いそうなのって誰だろう

62:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 01:06:59.42 PKJ0mPmsO
けいっちは笑顔が可愛いからとことん残酷な役が似合うな
「血や!血やで!綺麗やわ~♪ふふふふ」みたいな

63:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 02:15:06.85 AKiSgDWz0
>>62
脳内再生できた(`・ω・´)

64:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 02:36:03.92 iPHlzuNa0
こうして敵として立つゲキカラを目の前にして、彼女達は
ようやく理解した。ゲキカラの本当の怖さを。

ゲキカラ「ワタシの・・・“敵”って事でいいんだよね?」
一歩、また一歩と近づいてくるゲキカラ。

真木子「なんで、なんで私達が追いつめられてるんだよ・・・たった1人に・・・!」
“うわぁぁぁ!!”正面からバットで殴りかかろうとしてきた真木子を、
大振りの拳で“ドカッ”と殴り飛ばした。
倒れたその姿を見ると、“きゃはは”と笑い、またゆっくりと前に進むゲキカラ。

ゲキカラ「オトモダチ、やられちゃったね?あははっ。」

るみや木下を睨みつけるゲキカラ。その冷たい目に、思わず後ずさりした
2人は、後ろにいた他の中学の生徒に命令した。
“潰せ・・・・潰せ!!”
互いの顔を見て躊躇していたが、相手は1人・・・この人数で負けるわけがない。
“おらぁぁぁぁ!!”一斉にゲキカラに襲いかかっていった。

「きゃはははっ!」
その不気味な笑い声と共に、聞こえてくる、鈍い音。悲鳴、そして呻き声。
向かって行った奴らの怒声が、次々に悲鳴に変わっていった。
るみ、須田、木下、そしてちゅりは息を飲んだ。
あれだけの人数が、次々に倒れていき、見えてくるゲキカラの姿。
相手の髪を掴みながら、片手で殴り倒す。
顔に返り血を浴びながら、笑みを浮かべているゲキカラ。
るみと木下、そして須田は“それ”に恐怖を感じながらもその乱闘の中に入っていった。
“ゲキカラァァァ!!”
ちゅりだけが、前に進む事ができなかった。足がすくみ、動けなかった。

ほとんど一発で倒されていく仲間の姿を見ている事しかできずにいた。

須田「・・くっ・・、ゲキカラ・・・・・・。」
ゆらりと、爪を噛みながら、地面に手を着いた須田に歩み寄るゲキカラ。
須田「やっぱり、あんたは・・・器じゃないよ・・・・“テッペン”の。
ノブナガとは・・・違う。」

ゲキカラ「あはは、きゃはは、きゃはははは!!」
“ドカッ”髪を掴み地面に叩きつけ、須田は気を失った。

65:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 02:37:00.64 G+R20gtA0
>>63
ただゲキカラさんは無痛症っていう裏設定があるから、タイマンはキツいだろ。
山椒姉妹みたいにひとり相手に多人数で、よってたかっていたぶるようなのはどう?

66:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 07:51:20.91 AKiSgDWz0
>>64
なかなか面白いw

>>65
ハブの時とかなw

67:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 11:21:03.19 +oGDoHPh0
ゲキカラさん大好き

68:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 11:57:34.98 Gm19fJqK0
>>33
コンクリに顔を叩き付ける方が頭に浮かんだ俺は末期

69:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 12:16:10.16 G+R20gtA0
>>66
ハブはさ、もっとチームワークよくゲキカラに攻撃をし掛けられたらよかったよね。
その方がハラハラしながらみれた。

70:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 15:18:21.96 mt911CzBP
あげ

71:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 16:49:35.84 6hXXxIoX0
神奈川の外れから後方支援

72:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 19:18:50.52 iPHlzuNa0
乱闘が、終わる。
目に映る、1人の中学生。編み込んでいた髪がほどけ、綺麗な黒髪が
その顔を隠していた。
しばらくしてこっちに振り向いたゲキカラの目には、涙が浮かんでいる様にも見えた。
笑顔が、消えていた。
ゆっくりと、近づいてくる。恐怖より、罪悪感で一杯だった。仲間を、
手を差し伸べてくれたゲキカラを、こんな武器を使って殴ってしまった。
目の前に立つ、ゲキカラ。

―「・・・行けよ、私の前から消えろ・・・。」―
ゲキカラの目から涙が、頬を伝った。血と入り混じった綺麗な涙がポツリと地面に落ちた。

ちゅり「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「消えろ。」
言葉を遮る様に、そう言われた事よりも、
涙を見せたゲキカラの姿を、これ以上見る事ができなかった。
ちゅりは、立ち上がり背を向けた。ゆっくりと歩き、ゲキカラから離れ
その場から去った。そうするしかなかった。
その言葉が、優しさだと気づいていたから。

その背中を見ていたゲキカラは、頬に手を当て、自分の手についた涙と血を
不思議そうに見つめると“あはは”と笑った。

「似合わねーよ・・・こんなもの・・・」

―もう・・・元には戻れない、そう思った―

73:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 19:30:40.48 ZBZic9nu0
あげ

74:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 23:01:42.38 +oGDoHPh0
いいね

75:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 23:25:15.84 G+R20gtA0
支援
ちゅりー、ゲキカラさんをバットでひっぱたくなー。

76:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 23:25:44.57 BgOG/oL+0
URLリンク(anago.2ch.net)

77:名無しさん@実況は禁止です
12/12/29 23:56:14.32 7c/PSsSk0
ゲキカラ△

78:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 03:26:56.68 YtXAZ2i00
来年の展開に期待だな

79:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 08:37:17.08 kYv2fNLB0
神キャラ

80:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 09:13:10.85 /qu8rNaS0
次の日、昨日の出来事は学校中に広まった。
冷たい雨が、校庭を濡らした。いつも皆で溜まっていた軽音楽部の教室。
アイツの好きだったギター。
適当に押えためちゃくちゃなコードで、音に合わせて弾いていたな。
楽しそうな顔で・・・。

“ノブナガ!・・・ノブナガ!”
真那の声が聞こえてきた。

ノブナガ「ああ・・・。」
振り返ったノブナガの目の前に、姿を見せる桑原みずき。
痛々しい傷が、昨日の出来事は真実だと物語った。
ゲキカラを襲った他の5人も、その後ろにいた。

ノブナガ「みずき・・・・なんでこんな事をした?」

桑原「こんな事?うちはきっかけを作っただけだ。
   ノブナガを“頂点”にするために。」

ノブナガ「私は、アイツのいない頂点なんて興味がない。」

桑原「あんたは強いからわからないかもな・・・ゲキカラの怖さが。
   うちらが占めてる他の中学の奴らから見れば、ゲキカラは
   恐怖そのものなんだよ。頂点なんかじゃない。」

ノブナガ「だから、ゲキカラを裏切ったのか?」

桑原「そうや。潰す必要があった。恐怖があったら、下の奴らは付いてこない。」

ノブナガ「そんな事をして、私が喜ぶとでも思ったか?」

桑原「いや・・・、あんたは怒るだろうな。」

真っ直ぐ見つめるノブナガの目から逸らさず、そう応えた桑原。
ノブナガを頂点にするために、ゲキカラを裏切った桑原には、覚悟があった。
“ドカッ!”
固く握り締められたノブナガの拳が、桑原の顔面を捉えた。
飛ばされた桑原の体は“ドン”と音を立て、教室の壁に背をぶつけた。
その強烈なノブナガの拳に、その場にいた者は思わず目を逸らした。
   
ノブナガ「・・・・後悔するなよ。」

床に手をつき、苦しそうに顔を上げた桑原。
寂しそうなノブナガの背中が、目に映った。
雨音が、強くなっていった。

沈黙を破る様に、真那が口を開いた。

真那「・・・今なら、今ならまだ間に合う。前みたいに、戻れるよ。
   ノブナガはそんな命令してないんだから・・・・。」

ノブナガ「今さらそんな事言っても、ゲキカラを余計苦しませるだけだよ。
     もう、後戻りできない。」

その時だった。“ガラッ”と教室のドアが開き、困惑した
顔で息を切らす、向田茉夏。いや、後藤理沙子。

理沙子「ノブナガさん!・・・学校中で、喧嘩が!」

81:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 09:42:00.80 T3942c+h0
あげ

82:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 09:57:58.70 dp7mTerx0
あげ

83:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 11:59:57.65 /qu8rNaS0
桑原「なんでや・・・?」

ノブナガ「分裂したって事だよ・・・・そうなるだろうな。」

桑原「まさか、ゲキカラの方に付いた奴らがおるんか・・・・そんな・・・。」

ノブナガ「50人以上をたった1人で潰したんだ。
     その強さは本物だ。そりゃ付いていく奴らもいるさ。」
そう言ったノブナガは、少し笑みを浮かべていた。
ゲキカラを思う仲間がいた事が、嬉しかった。

“ノブナガ!!”
そう叫び、教室に入ってきた古川愛李。
怒りに満ちた目でノブナガを睨めつけた。

古川「てめぇ・・・・、ゲキカラを裏切ったってどういう事だよ?」

小木曽「止めろ!!ノブナガが、そんな事するわけないだろ!!」
古川をの肩を掴み、止めようとする小木曽。
その後ろには、どうしていいかわからないという顔をした茉夏の姿もあった。

ノブナガ「愛李・・・・」

ちゅり「ノブナガは何も知らなかったんだよ!私達が勝手に・・・」
黙っている事は、もうできなかった。自分達のせいで、バラバラになっていく
仲間達。真実を訴える事しか、今のちゅりにはできなかった。

古川「・・・・お前!」
掴まれた肩を振り払い、“バシッ!”ちゅりを思い切り殴り飛ばした。

古川「自分が何したかわかってんのかよ!」

ノブナガ「止めろ・・・・」

古川「だって・・・こいつら!!」

ノブナガ「止めろ!!」

いつも冷静だったノブナガが、そう叫ぶと皆が体をビクっと震わせた。
静まり返った教室、その時だった・・・

“キャハハッ”

階段の方から、聞こえてきた聞き慣れた笑い声。
誰もが、一瞬で悟った。

ノブナガ「来たか・・・。」

ゆっくりと、近づいてくる足音。
ガッ、ガッ、と雨に濡れたビニール傘を引きずる長い黒髪の少女。
バサッと傘を開き、無邪気にクルクルと回しながら“あはは”と笑った。
廊下にいた誰かが言った。

―“ゲキカラ・・・だ”―

84:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 13:28:33.74 JzqXfGWU0
マジ、カッケー

85:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 13:47:10.03 T3942c+h0
めっちゃいいw
楽しみだぜ

86:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 13:48:07.56 eLmgOjjwO
URLリンク(tool-7.net)

87:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 15:40:35.27 C0Z9ogt5P
あげ

88:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 17:22:24.74 kvGcTPit0
玲奈スレから加工して転載(!?)
こんな娘が狂気のゲキカラを演じていたのか思うと不思議。

URLリンク(plus.google.com)

他のメンバーのレポを読んでも48Gはすごいことをしているんだなと感心した。

89:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 18:45:45.80 oQ6jqVsF0
演技力半端ないな

90:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 20:24:51.00 i9wSGr/90
玲奈△

91:名無しさん@実況は禁止です
12/12/30 22:00:25.83 kYv2fNLB0
ゲキカラさんの涙は美しい

92:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 00:05:57.79 xwrbSaQG0
意外と熱い涙なんやで

93:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 01:22:07.87 gsZUmju40
笑いながら暴れる残虐なゲキカラさんも
優子さんや学ランのために涙を流す仲間想いなゲキカラさんも
両方良い!

94:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 02:59:01.02 gsZUmju40
ゲキカラさん愛してる

95:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 04:11:57.50 gsZUmju40
おやすみ

96:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 08:25:31.88 gsZUmju40
おはよう

97:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 09:20:39.50 nXDZ/eVa0
おっはー

98:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 10:36:22.57 vQtpJOtSP
ほす

99:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 12:32:50.43 e4JLlekI0
ゲキカラ「邪魔だよ?」
“バキッ” 
目の前で喧嘩をしていた者達を、開いた傘で叩きつけ
たゲキカラ。
「や、止めてください!うちらはゲキカラさんのために・・・!」
怯えた表情をし、後ずさる者。

ゲキカラ「・・・知るか。」
―“ガッ”―
その瞬間、叫び声が響き渡った。
学校中で起きていた喧嘩が、止まっていく。
廊下にいる者達は、静かにその道を開けた。

ノブナガ「ケリを、つけてくる…。」
そう呟き、教室のドアの方へと歩いていくノブナガ。

真那「ケリって…、まさか本当に・・・・。」

ノブナガ「“タイマン”だ。そうだよな?ゲキカラ・・・・。」

ノブナガの視線の先には、血が付いた壊れた傘を手に、ノブナガを
見つめるゲキカラの姿があった。

ゲキカラ「そうするしか、ないよね?ノブナガ。」

―「もう、引き返せない。」―
2人は声を揃えた。

100:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 12:40:24.05 e4JLlekI0
“ガッ”ゲキカラが、壊れた傘を壁に投げ捨てた瞬間だった。

“おらぁぁぁ!!”

ノブナガは、廊下に立つゲキカラに向かって走り、
高く飛び上がると、その拳を振り下ろした。

“バシッ!”その拳は、ゲキカラの額を深く切り裂いた。
流れる血。ぱちりと瞬きをすると、不気味に微笑んだゲキカラ。

その笑みを見た一瞬。ノブナガは、ゲキカラの強烈な拳を顔面に喰らい
“ガシャ!!”背をぶつけ、教室のドアと共に倒れた。


立ち上がるノブナガ、割れた窓がパリパリと音を立てる。
ペッっと口の中から血を吐きだしたノブナガを見つめながら、ゲキカラは言った。

ゲキカラ「きゃははっ、来いよ・・・・ノブナガ」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「いつか、こうなると思ってたよ。」
どこか、悲しそうな目をしているノブナガを挑発する様に、
言葉を続けた。
優しさの残した声で自分の名前を呼んだ、ノブナガの迷いをかき消す様に。
ゲキカラ「決着つけるしかないんだよ。」
本気の、ノブナガと勝負したかった。
ゲキカラ「私を止めてみなよ。いつもみたいにさぁ~、全員ぶっ潰すよ?」

・・・もう、ワタシは独りだから。

―「ゲキカラァァァァ!!」―

大きく見開いた銀色のオッドアイが、やけに綺麗に見えた。

101:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 14:57:26.11 gsZUmju40
wktk

102:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 17:39:29.95 PJOYT9Sv0
ゲキカラ△

103:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 19:21:21.29 ByadVJor0
ゲキカラネタは需要あるな

104:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 19:49:14.17 xpTK0/DXO
俺はピアノを倒してほしかった
本当の 最凶を見たかった

105:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 21:01:46.40 gsZUmju40
あげ

106:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 21:03:45.21 OaTaEGdV0
マジかっこいいっす

107:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 22:06:50.17 e4JLlekI0
マジすか学園ー番外編ー

手がかじかむくらい風が冷たい。けど、“この人”の傍にいると、
いつも温かった。
「う~さみ~。お前そんな恰好で寒くねーのかよ?ゲキカラ。」

「大丈夫。優子さんがいるから。」

「ははっ。なんだよそれ?あっ、お前らおせーぞ。」

「すみません、優子さん。ゲキカラと一緒だったんですか。」
トリゴヤと一緒に来た副部長のサド。普段はクールだけど、誰よりも
ラッパッパの事を考えている、熱い奴だ。
「ごめんね~遅れちゃって。」
サドといつも一緒にいるトリゴヤ。正直、最初はなんでこいつがラッパッパ?
潰しちゃうよ?って思った。けど、人の心が分かる優しい奴。
「後は、ブラックとシブヤか。優子さん待たせるなんて何考えてんだ。」
白いファージャケットのポケットに手を入れながらサドが言った。
「いや、おめーもだろ!」
優子さんが、笑いながらツッコんだ。
「あっ・・・そうですね、すみません。」
顔に似合わず、優子さんの前では素直なサド。
ブラックとシブヤが来ない。いや、いた。私達が気付いていなかった。
黒いスカジャンを着たブラック。そのままだ。
「優子さん・・・すみません。温かい飲み物買ってきます。」
あっ、いつのまにか手にコーヒーがある。私の分は?って思ったけど、
その速い動きでいつでも買ってきてもらえるから、まだいいや。
「あっシブヤだ~。」
赤いスカジャンを着たトリゴヤが、シブヤに気付いた。
「早いっすね。優子さん。」
いつもはひねくれてるけど、四天王の中で、一番涙脆いのはこいつかもしれない。
純粋な奴だって事を、私は知ってる。
「あ?何見てんだよ?ゲキカラ。」
怪訝そうな顔で、こっちを見つめるシブヤ。
「いや、別に。」
その薄いピンクのスカジャンが似合うのは、お前だけだよ。
「ははっ、揃ったな。じゃあ行くか、早く並ぼうぜ。」
えくぼを作りながら、無邪気に笑う優子さん。
「こういうのも、やっぱ一番じゃねーとな。」
明るい笑顔。この笑顔に、私は救われた。
“マジ女”の頂点。この人には、勝てない。喧嘩をするために生まれてきた
様な人だって、周りは言うけれど、きっとそれだけじゃない。
暗闇を彷徨う人がいたら、手を差し伸べ導いてくれる。いつだって。
「よっしゃー!一番だぜ!」
子供の様に、はしゃいでいる姿を見ると、とても“頂点”には見えないだろう。

108:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 22:11:27.47 e4JLlekI0
辺りは、それぞれの大切な人と年を越そうという人達で賑わっていた。
トリゴヤの提案で、私達は集まった。ラッパッパの皆で。

「邪魔だよ!どけ!うちらが一番なんだよ!!」
10人ほどいるだろうか。女だけじゃなく男もいる。
ジャージを着たヤンキー達が横入りしてきた。

「あ?何言ってんだよ?どう見てもうちらが最初だったろ。」
優子さんが睨めつける。
「なんだ?このチビ?」
“ドカッ”
思わず殴ってしまった。
「・・・!て、てめぇ、なにすんだ!」
―“きゃはははっ”―

「あっ、ゲキカラの奴・・・しょうがねぇな。」
優子さんが困った顔で、こっちを見てる。

「まったく、気が短いですね。行きますか・・・・」
サドがポケットから手を出した。ラッパッパの皆がこっちに歩いてくる。
“おらぁぁ!!”

相手に、ならなかった。
「その“ROCK”のネックレス!も、もしかして・・・」
「スカジャンを着た4人・・・、白のファージャケット・・・・」
怯えた顔で、後ずさりしている。

「あんたら、マジ女の・・・“ラッパッパ”!!」

「って事は・・・このチビ、あっいや、この人が・・・・」
髪をかきあげた優子さん。え?なに?って顔をしていた。
「あの“大島優子”!・・・・さん!」

「す、すみませんでした!!」
私達に背中を向けて、逃げて行った。
“ゴーン、ゴーン”
除夜の鐘が鳴った。私達は、1番にお参りする事はできなかった。
たくさんの人達がこっちを見ながら並んでる。

「あっ!鳴っちまったじゃねーか!お前のせいだぞ・・・ゲキカラ!」

「喧嘩で新年迎えるなんて、ラッパッパらしいじゃないですか。」

「そんな新年やだ~!」

「まぁ、いいんじゃないっすか。」

「ゲキカラのせいだ・・・」

―「怒って・・・る?」―

「ははっ・・・いや、“お前”らしいよ、“ゲキカラ”」
笑って、優子さんは許してくれた。

“行くぞ、並ぼうぜ?”

私の願いごとは、優子さんの病気が早く治りますように。
優子さんは・・・?

優子さん?振り向いてくれない。やっぱり怒ってるのかな?

109:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 22:12:10.61 e4JLlekI0
優子さん・・・行かないで。優子さん!

“ゲキカラ、ゲキカラ!”
私を呼ぶ声、センター?
「目覚ましたか。」
ここは・・・マジ女か。
「留年決まったあんたのために、集まったんすよ。」

「行こか?ゲキカラ。初詣や。」
ネズミ、おたべ・・・。学ラン、尺、歌舞伎シスターズ、チョウコク・・・。
ホルモンにフォンデュの奴らも・・・。

「あれは、夢か・・・。」

「どうしたんや?ゲキカラ。行くで・・・あんたの願いごとは、
 卒業できますように、やろ?」

―「いや・・・」―
優子さん、私には分かるよ。きっと優子さんなら、笑顔でこう言う。

「お前達が“マジ”に生きられるように。・・・かな。」

私は、ゲキカラ。最強武闘派集団ラッパッパの四天王の1人。
今年も・・・“最凶”だ。




110:名無しさん@実況は禁止です
12/12/31 23:34:06.57 xpTK0/DXO
怒ってる?

111:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 00:39:17.12 5xxoKLGF0
>>109
GJ

112:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 02:17:26.22 tvJAixvp0
いいね!

113:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 04:12:53.61 5xxoKLGF0
真剣な時の凛々しい表情がカッコイイ

114:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 09:52:10.15 5xxoKLGF0
学ランのために鶴を折るゲキカラさん萌え
折ってる所を見てみたい

115:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 11:20:42.48 5lk/y5uQ0
作者の方はセンターとネズミの人ですか?

116:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 11:25:56.55 racqQ6ynO
>>104に同意

117:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 14:05:03.28 5xxoKLGF0
またゲキカラさんが見たい

118:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 16:32:18.13 xGonUs7a0
ヘビーなのが見たい

119:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 19:19:02.23 5xxoKLGF0
あげ

120:名無しさん@実況は禁止です
13/01/01 23:04:25.26 Un0YQiqD0
スピンオフに期待したい

121:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 01:21:27.42 knl/e3U10
ゲキカラさん

122:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 01:54:06.45 ujDqhaNeO
>>104
ピアノを倒したら病院行きだったろうね。その後のヤバクネ連中に対する制裁も気になるな。

123:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 02:40:03.55 Cf4OjIi40
>>115
センネズスレでは書いてないですよ 

124:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 02:58:51.79 4sm+3vb00
続きが見たい

125:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 14:24:36.77 OQXe21J20
新年になってもゲキカラ△

126:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 16:59:24.49 HV+HCJJvP
ohホットチリ

127:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 18:52:54.74 Cf4OjIi40
>>100

128:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 20:17:36.81 Cf4OjIi40
“ドカッ!!”
ノブナガの固い拳が、ゲキカラの顔面に叩きつけられた。
横に体をぐらつかせたゲキカラは、その態勢のまま拳を繰り出した。

それを左腕でガードしたノブナガ。
“ガッ!” “バシッ!”
すぐにゲキカラの腹にその拳をめり込ませ、前屈みになったゲキカラの頭に
蹴りを叩き込んだ。
飛ばされたゲキカラは、綺麗に揃えられた楽器に倒れこみ、教室の風景は壊れた。
ノブナガの容赦のない攻撃に、その場にいた者は思わず息を飲む。
“あははっ”
倒れた楽器に手をかけ、立ち上がろうとしたゲキカラ。
ノブナガ「ゲキカラ・・・これが私の“ケジメ”だ。」
それを許す事なく追撃した。
殴られても、笑みを浮かべながら立ち上がろうとする、ゲキカラを止める様に何度も。
“バシッ!”
自分を見上げたゲキカラの顔面に拳を振り下ろし、地面に手を着かせた。
床にポタポタと血が滴り落ちる。

“げほっ、・・・・・あは・・・きゃはははっ!”

不気味な笑い声が、静かな教室に響きわたる。

一瞬、背筋に冷たいものが走った。ノブナガが感じた“恐怖”。
ノブナガ「“ここから”だったな・・・お前の強さは。」
倒れた友の背中を見つめながら、ノブナガは言った。

ゲキカラ「あははっ、いいね~。最高だよ・・・・」

ゲキカラの目に映った一本のギター。
そのネックを持ちゆらりと立ち上がると、
振り向きざまにノブナガに向かって振りかざした。
「ノブナガァァ!!」
“バキ!!”
パラパラと破片が地面に零れ落ちた。真っ赤な血と一緒に。
振り向いたノブナガの左の額と頬から、血が流れ出る。

ゲキカラ「きゃははっ。怒って・・・る?」

反射的に閉じた瞼を、ゆっくりと開けるノブナガ。
“ああ・・・・。”
銀色のオッドアイは、真紅に染まっている様にゲキカラには見えた。
ノブナガ「お前を止められない、“自分”にな。」
その真紅のオッドアイに、ゲキカラもまた初めての感情を感じた。
―“恐怖”―
ゲキカラから笑みが消えた。

ゲキカラ「・・・私には怖いものなんてないのに、おかしいなぁ。」

ノブナガ「いつもの余裕が消えたか?ゲキカラ。」

ゲキカラ「全部、お前のせいだよ・・・」
肩に手を当てぐるりと首を回すと、ノブナガを鋭い目つきが睨んだ。

―ゲキカラ「ぶっ殺す。」―

129:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 23:41:08.11 3v/vcTFF0
ゲキカラ△

130:名無しさん@実況は禁止です
13/01/02 23:51:41.94 Cf4OjIi40
血にまみれた2人は、再び拳を交えた。
互いを殴る生々しい音が、教室にいた者の耳に入ってくる。

茉夏「・・・これ、まずいよ。」

理沙子「早く、誰か止めないと・・・。」

中西「この喧嘩を止められる奴なんて、いないだろ・・・」
―「ノブナガァァァァァ!!」―
“ドカッ!!”
床に倒れたノブナガは、すぐに立ち上がりゲキカラに向かっていった。
“おらぁ!!” “ガッ!”ゲキカラの体当たりで、倒れたノブナガ。
馬乗りになり、ゲキカラは殴り始めた。ガードを力ずくで開ける様に
何度もその拳を振り下ろした。

桑原「くっ・・・見てられん。」
思わず、目を逸らした桑原。

真那「ダメだよ、見なきゃ。ノブナガは・・・あんた達のケジメを付けてるんだよ?」
真那の言葉で、ノブナガの方を振り向くと、桑原はそっと呟いた。

桑原「・・・・・負けんな。ノブナガ・・・」

その桑原と真那の様子を見ていた古川達もまた、生々しい音が聞こえてくる方に
振り向き、2人の喧嘩を見守った。
―ノブナガ「おらぁ!!」―
前のめりになったゲキカラの制服を掴み、引き寄せてこめかみを殴るノブナガ。
馬乗りが崩れると、ゲキカラの髪を掴み、顔を床に叩きつけた。
“ドンッ”
古川「ゲキカラ・・・・!。」

小木曽「これが・・・“頂点”同士の喧嘩・・・。」

茉夏「友達同士なのに、どうしてあそこまで・・・。もう、充分だよ・・・」

古川「だからだよ・・・。2人は今でも親友だから、“マジ”になれるんだよ。」
―「そう…親友だから。」―

131:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 01:40:40.80 v9KsWQTw0
いいね
メッシとかアンニンとかも書いてほしい

132:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 11:24:22.78 8/HMjU500
続きを…

133:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 14:07:06.03 7tO1xfOB0
読んでくれてありがとう 

134:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 18:25:34.58 dzKKJsGm0
甘口…
URLリンク(24.media.tumblr.com)

135:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 21:07:47.16 7tO1xfOB0
もう少しお待ちを(>_<)

136:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 21:43:02.10 JZLPoTa/0
保守

137:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 22:47:54.85 7tO1xfOB0
互いに傷だらけの顔で、対峙するゲキカラとノブナガ。
2人の拳は血だらけで、見ている方が痛々しく感じるほどだった。
額や唇から血を流し、ゆらりと体を時折ふらつかせながら立っているゲキカラ。
ウエーブがかかった髪が頬に触れ、息を切らしながら、
ゲキカラを真っ直ぐと見つめるノブナガ。
その場にいる者達は息を飲んだ。
2人の呼吸だけが聞こえる。
張りつめた緊張感が、解かれた。

“おらぁぁぁ!!”

同時に繰り出したノブナガのハイキックと、ゲキカラの拳。
“ドカッ!”
一歩、また一歩と後ずさりするノブナガ。
ゲキカラもまた、その衝撃で体を横にふらつかせた。
今にも倒れそうになったゲキカラだったが、それを堪え
ノブナガの方を振り向いた瞬間だった。
目に映ったノブナガの背中。体を回転させ、蹴りを繰り出していた。
“ガッ!!”
ノブナガが放った後ろ回し蹴り、ゲキカラのこめかみにノブナガの踵が
叩き込まれた。
力が抜けた様に、ゲキカラは地面に膝から崩れ落ちた。

ノブナガ「ゲキカラ・・・」
うつ伏せに倒れる友の名を、そっと呟いたノブナガ。

―終わった―
真那「・・・・ノブナガ!」

古川「ゲキカラ!!」

終わりを確信した仲間達は、2人のもとへ駆け寄った。
桑原「ノブナガ・・・・。」

真那「大丈夫・・・?ノブナガ。」
体をふらつかせ、今にも倒れそうなノブナガに肩を貸した2人。
“ああ・・・”と答え、ゲキカラを見つめていた。
小木曽「ゲキカラが・・・まさか負けるなんて・・・」

古川「ゲキカラ・・・、大丈夫か?ゲキカラ!!」

古川がゲキカラの名を呼んだ瞬間だった。
“ピクッ”ゲキカラの指が動いた。
地面に手をつき、ゆっくりと体を起こすゲキカラ。

桑原「嘘・・・やろ?」
肩を貸す2人の腕から、自ら離れるノブナガ。
目の前には、立ち上がったゲキカラの姿があった。
俯いたままのゲキカラ、長い黒髪がその表情を隠していた。

138:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 23:06:53.14 zi5INKYo0
>>134
かわいい

>>137
いつも楽しみにしてます

139:名無しさん@実況は禁止です
13/01/03 23:28:16.94 7tO1xfOB0
古川「もう・・・いいだろ?ゲキカラ・・・・」

顔をゆっくりと上げるゲキカラ。
“あははっ・・・”

ノブナガ「来いよ・・・ゲキカラ。」

その目を真っ直ぐ見つめるゲキカラ。
ゲキカラ「もう・・・充分壊した。」
静まり返った教室、ゲキカラは言葉を続けた。

―「ワタシの・・・負けだ。」―

ノブナガ「・・・お前、やっぱり・・・」

体をふらつかせながら、1人教室を出ていこうと歩くゲキカラ。
小木曽と古川はその言葉に、一瞬戸惑いの表情を浮かべたが、
すぐにゲキカラの後を追い、ゲキカラの腕を自分の肩にかけた。
古川「肩・・・・貸してやるよ。」
ゲキカラ「あはは・・・いい。1人で、歩ける・・・。」
そっと2人の肩から離れ、また歩き出すゲキカラ。
古川と小木曽は顔を合わせると、静かにゲキカラの近くへ歩み寄って行った。
茉夏と理沙子もどうしようという顔で、ノブナガとゲキカラを交互に見ると、
どこか寂しそうに見えたゲキカラの背中を追った。
そのゲキカラの背中を見つめるノブナガ。
ノブナガ「ゲキカラ・・・お前、最初から負けるつもりだったのか?」
歩んでいた脚を止めるゲキカラ。
ゲキカラ「殺す気で・・・私はやってたよ。」

ノブナガ「途中で止めるなんて、お前らしくないだろ。」

ゲキカラ「勝ち負けに、興味ないだけだ・・・・」

ノブナガ「傘下の学校にまで広がる前に、終わらせようとしたんだろ?
     この“喧嘩”を、私達の手で・・・」
背中を見せたままのゲキカラ、隣にいた古川には見えていた。
ノブナガの言葉に一瞬だけ笑みをこぼしたゲキカラの顔が。

ノブナガ「私を“頂点”にして、お前は1人になろうとした。違うか?」

ゲキカラ「・・・ここの“テッペン”は、お前だ。」

ノブナガ「ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「“マジ”でやって私は負けた、それだけだ。」

ノブナガ「・・・お前は1人なんかじゃないからな。」

自分の傍にいる仲間達の姿を見るゲキカラ。
傷だらけの顔で少し嬉しそうな表情を見せながら、ノブナガの方に振り向いた。

―ゲキカラ「みたい・・・だな。」―


2人の壮絶なタイマンは、傘下の学校はもちろん、すぐに名古屋中に知れ渡った。
ゲキカラに勝ったノブナガは、事実上、名古屋の“頂点”となった。
そして、そのノブナガと死闘を繰り広げた、ゲキカラの狂気と強さは、他の中学の生徒を含め伝説的存在となった。
それから数日後だった。
―ノブナガが姿を消したのは―

140:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 01:22:12.58 8wEq35Nv0
応援してます

141:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 01:25:10.40 y3hiL6WAO
喧嘩シーンとか参考になるなあ
ゲキカラ関連の妄想は果てしないわ

142:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 10:12:05.98 7rSIM/+S0
作者に感謝

143:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 13:08:10.73 /lfM9eJj0
ドアが壊れたままの教室。ノブナガと戦ったこの場所は、机や椅子が倒れ荒れたままになっていた。ギターの破片が散乱し、ネックと切れた弦だけになったギターが、
あの時の真紅のオッドアイを思い出させた。

真那「ここに・・・いたんだ。」

ゲキカラ「真那・・・・。ノブナガに何があったかわかったか?」

真那「それが・・・」
思いつめた表情をし、口を閉ざそうとする真那。

ゲキカラ「頼む・・・教えてくれ。あいつは、大切な存在なんだ。」
そう言ったゲキカラの真剣な眼差しに応える様に、真那は口を開いた。

真那「ノブナガの弟が、自殺した。って。」

“・・・・!”
驚いた表情を見せたゲキカラ。ノブナガの弟と遊んだこともあるゲキカラは、
信じる事ができない様子を見せた。
ゲキカラ「嘘・・・だろ?」

真那「警察や救急車が来ていたのを見たうちの生徒もいる。
私も孤児院の近所の人に聞いた。
   “自殺”だって・・・・。」

ゲキカラ「・・・ノブナガがいるんだぞ?あいつ残してそんな事・・・
     そんな事するわけない・・・。」

困惑した表情を浮かべるゲキカラ。当然だった。ノブナガと弟でよく遊んでいた
ゲキカラは知っていた。ノブナガによく似た太陽の様なあの子の笑顔を。
明るい2人のその笑顔は、2人を知る人なら誰もが口にした。
素直で仲の良い兄弟だと。

真那「孤児院に・・・行ってみる?いるかはわからないけど・・・・」

ゲキカラ「ああ・・・この目で確かめる。」

2人が教室を出ようとした時だった。
廊下の壁にもたれながら、2人を見るカチューシャをかけた少女。

「困りますよ、先輩。今行かれたら。」

ゲキカラ「誰だ?お前?」

幼さの残るその顔で、不敵に笑みを浮かべたその少女。

―「私はピース、ここの2年の頂点ですよ。」―

144:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 13:25:08.70 rDCCNq2Y0
頂点w

145:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 14:57:48.87 /lfM9eJj0
ゲキカラ「その2年の頂点が、何の用だ?」

両手を腰の後ろで組みながらゆっくりと歩き2人に近づくピース。

ピース「傘下の学校以外は、うちを狙っています。
ゲキカラさんがいないって知ったら、すぐに来ますよ。」

ゲキカラ「知るか。どけ。」

ピース「それに・・・隙を見せたら噛みつかれちゃいますよ?“その首”」

笑みを浮かべながら見つめるピースの目を見て、ゲキカラは何かを悟った。

ゲキカラ「お前も、その1人か?」
ピースを鋭い目つきで睨むゲキカラ。

ピース「冗談ですよ。けど・・・・ノブナガさんは、見られたくないんじゃないすか? 
    自分の弱い姿を。だから、学校に来ない。」

ゲキカラ「・・・・お前。」
その通りだった。弱い姿を見せる事のなかったノブナガ。何かがあっても、
仲間の前では笑顔を見せ、この学校の頂点の1人として、
“強き者”で在り続けようとしていた。
それを、見知らぬ2年に言われた事が何より悔しかった。
“私が、一番それを分かっているはずなのに。”

ピース「考え直してくれたみたいですね。じゃあね、先輩。」
そう言って背中を向け、階段の方へと歩いて行った。

1人、階段を下りるピース。不適な笑みを浮かべ、呟いた。

―「本当は、“ゲキカラ”が良かったんだけどなぁ。」―

真那「どうする?ゲキカラ・・・」

ゲキカラ「あいつの言った通りだ。ノブナガを待つよ、私は。」

真那「そうだね。ノブナガは・・・きっと自分の足でここに来る。」

ピースが階段の方に姿を消したそのすぐ後に、
階段から“ゲキカラさん!”と呼ぶ声が聞こえてきた。
焦る顔つきで、2人の所に駆け寄る藤本美月。
ゲキカラのカリスマ性に以前から憧れる後輩の1人。

美月「ゲキカラさん!・・・理沙子達が、他の学校の奴らに囲まれて・・・!」

146:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 15:49:27.55 /lfM9eJj0
真那「あいつの言った通りになった・・・・。」

ゲキカラ「ノブナガが帰ってくるまで、この学校は私が守るよ。」

真那「ゲキカラ・・・・」

ゲキカラ「行くよ、美月。」

美月「は、はい!」
どこか近寄りがたい雰囲気を持っていたゲキカラに名前を呼ばれた事で、
嬉しさと比例して自然と声が大きくなった美月。

真那「そういえば、ピースもそこに行ったの?」

美月「え?ピース?ピースって・・・誰ですか?」
真那の言葉に、不思議そうな表情を浮かべながら美月は聞き返した。

真那「誰って・・・2年にいるでしょ?」

美月「いませんよ?ピースなんて人・・・」

ゲキカラ「さっき階段ですれ違ったろ?カチューシャをした奴に。」

美月「いえ・・・誰ともすれ違っていませんけど・・・・」
そう答えた美月が、嘘を言っている様には見えなかった。
困惑した顔で、真那はゲキカラを見つめた。

真那「そんな・・・うちの制服着てたよ?何のために・・・。」

美月「怖い事、言わないでくださいよ・・・。」

ゲキカラ「・・・・あいつが“誰”なのかは後だ。
     今は、ノブナガのいないこの学校を守る。」

真那「幽霊・・・?」

ゲキカラ「止めて!!」
そう叫び、両手で耳を塞いだゲキカラ。最恐にして最凶、周りから
そう恐れられるゲキカラにも弱点があった。怖い話が大の苦手だった。

真那「あははっ、冗談だよ。ゲキカラ。」
真那は、それを知っていた。だが、それを知っていても口にする者はノブナガ以外にいなかった。
“バシッ”真那の頬を殴るゲキカラ。

ゲキカラ「次それ言ったらぶっ殺すよ?」

こうなるからだ。

真那「・・・痛いよ、冗談なのに・・・」

ゲキカラ「行くよ。」

美月の後を追い、ゲキカラと真那は理沙子達を助けに向かった。
ノブナガのいなくなった穴を埋めるために。

147:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 18:09:44.95 8wEq35Nv0
怖い話苦手なゲキカラさん可愛いw

148:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 21:29:46.22 8wEq35Nv0
ゲキカラさんの舎弟になりたい

149:名無しさん@実況は禁止です
13/01/04 23:53:44.40 8wEq35Nv0
続き期待

150:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 04:00:47.28 wW6Y/WJm0
あげ

151:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 05:13:34.62 akXoVvPp0
作者に感謝

152:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 08:17:15.68 stm56D3w0
あげ

153:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 11:08:49.02 xWLvL9nk0
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

154:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 15:49:04.36 aCyw70UH0
ピースはネズミみたいなキャラなんだね?

155:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 20:43:54.16 54caR8HC0
これは展開が楽しみだわ

156:名無しさん@実況は禁止です
13/01/05 23:21:14.11 hEdVJ0kt0
あげ

157:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 00:27:41.15 lLk20+ua0
20人近くの人数に囲まれた2年の後藤理沙子、管なな子、そして古畑奈和。
ゲキカラ達が学校から出た頃、彼女達は苦戦を強いられていた。
それでもまだ、戦うその目は死んでいなかった。
ノブナガやゲキカラ、そして桑原達の背中を見てきた後輩達は、
先輩達の創ってきた“最強”の看板を守ろうとしていた。

なな子「・・こいつら、なんなん?」

古畑「ノブナガさんがいない事に気付いたんでしょ、狙われてるんだよ・・・“うち”は。」
“バシッ”理沙子の後ろにいた敵を殴る古畑。

理沙子「ちょっと、多すぎる・・・・ね!」
“ドカッ”目の前にいた敵を蹴り倒す理沙子。
多勢に囲まれ、10人近くまで敵の数を減らしていた彼女達だったが、その顔には疲労が
見えていた。敵がじりじりと彼女達を追いつめる。

古畑「まいったなぁ・・・、50人倒したとかゲキカラさんバケモンだね。」

その時、理沙子と古畑の耳に聞こえた“うっ・・・!”という呻き声。
その声の方に、思わず振り返る2人。
膝を地面に着け、腹を押さえる管なな子の姿。

“なな子・・・!!”

古畑「・・・てめぇ!」
そう叫び助けに行こうと一歩足を踏み込んだ古畑。
その肩が掴まれ、“バシッ!”という音と共に古畑は地面に手を着いた。

古畑「・・・くそっ・・・おらぁ!」
口を押え、立ち上がる古畑。声をあげ、敵に立ち向かっていった。
理沙子「奈和!」
その背中を一瞬確認する事が理沙子には精一杯だった。ほとんど手を出す
事ができずに、身を守る事しかできなかった。
“ダメだ・・・負ける・・・”
理沙子がそう思った時だった。
“ドカッ”と敵の頭にどこからか投げられたバックが当たる。
「・・・っ!なんだ?てめぇ?」
敵のその声に、ガードしていた両手を下げ顔を上げた理沙子。
理沙子が大好きな先輩の姿が、そこにはあった。

―向田茉夏―

158:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 00:44:22.79 MSr0jgHD0
マジなんなん?w

159:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 02:52:08.69 lLk20+ua0
理沙子「茉夏さん・・・・」

茉夏「頑張ったね・・・・理沙子。」
そう言って笑った茉夏の笑顔は、いつもの様に優しかった。
苦しそうに地面に手を着く古畑となな子。
その姿を見た茉夏は、ぎゅっと拳を握り締めた。

茉夏「2人を連れて逃げて。」

「誰だよ?お前。ここから逃げたいなら、ノブナガ“級”の奴連れてこい!」
“おらぁ!”敵の拳を喰らいながら、その襟を掴み殴り返す茉夏。
“バシッ!”
茉夏「うちの学校は・・・ノブナガやゲキカラだけ、じゃないんだよ?」
自分に言い聞かす様にも聞こえた茉夏の言葉。
立っていた全ての敵の視線が、茉夏へと向いた。

茉夏「私が、相手だ。」
“おらぁぁぁ!!”
叫びながら、後輩達の近くにいる敵の所へと向かっていった茉夏。

理沙子「茉夏さん!」
理沙子は知っていた。茉夏は殴る事が嫌いで、普段は決して喧嘩ができる様な人間
ではない事を。捨て身で、自分達を逃がそうとしている事を。
何度殴られても、敵に食らいつく茉夏。がむしゃらだった。
敵の意識が茉夏へと向いている隙をついて、理沙子は古畑となな子の所へと歩いていった。
“立てる?”と声をかけると、こくりと頷く2人。
理沙子「ここから、逃げるよ。」

なな子「茉夏さん・・・」
3人は立ち上がり、茉夏の方を振り向く。

茉夏「早く・・・・!行って!」
敵を掴みながらそう叫んだ茉夏の顔は、傷がつき赤い血が流れていた。
そして、無理をして作った笑顔で言った。

茉夏「私は・・・大丈夫だから。」

その笑顔を見た3人は、後ろ髪をひかれる思いでその場から走り去った。
茉夏の笑顔を、救うために。

“バシッ”敵の蹴りで、地面に両手と膝をついた茉夏。すでに限界だった茉夏は、
役目を果たしたかのように、どこか安堵した表情で俯き、地面を見ていた

茉夏「頑張ったよね?私・・・。」

敵が拳を振り下ろそうとした、その時だった。
“ドカッ”
敵が背後から蹴られ、地面に手を着いた。
「あんた達、なに勝手な事してんの?」
茉夏は顔を上げ、その声の聞こえた方へ視線を向けた。
“どういう・・・事?”
茉夏がそう思うのも当然だった。その声の主は、それまで自分を
囲んでいた敵と、同じ制服を着ていたのだから。

「・・・・アンニンさん!」

綺麗な顔をしていた。長い黒髪が、その冷たい目を際立たせていた。

アンニン「ダサい事するなって、言ったよね?私。」

160:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 02:58:18.75 tb0bPcLn0
さー、ややこしくなってきましたよっ♪
支援♪支援♪

161:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 05:02:59.29 zH/LAY6f0
読んでまっせ

162:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 10:52:56.93 MSr0jgHD0
ゲキカラが何歳の時代だ?

163:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 13:42:57.47 tb0bPcLn0
>>162
>>40を読むと中学生。
あとピースが中学二年生の設定で、ゲキカラを>>143で先輩扱いしてるから、ノブナガも含めて主要メンバーは中学三年生。

だから15歳ってことでいいよね。

164:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 14:14:29.82 MSr0jgHD0
>>163
サンクス

165:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 15:45:48.89 lLk20+ua0
解説ありがとう その通りです 

166:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 18:45:42.15 j47qE4h50
ゲキカラ△

167:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 19:11:25.41 PVuP1dPVO
ゲキカラのミニスカお尻に頬擦りしたい

168:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 19:29:52.50 MSr0jgHD0
>>167ズタズタにされる

169:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 20:04:30.78 lLk20+ua0
“バシッ!!”アンニンは目の前にいた仲間を殴り飛ばした。
“ザザッ”と横にふっ飛び、地面に手を着かせた。
「・・・うっ・・・・す、すみませんでした・・・」
仲間を睨めつけたアンニンの冷徹な目が、彼女達を抑えつけた。
その光景に驚きの表情を浮かべる茉夏。“こいつ・・・”

アンニン「あんた、1人でうちの奴ら相手にするなんて
     根性あるね。・・・何人かやられたみたいだけど。」

「そいつの仲間もいたもので・・・・」

アンニン「へぇ?何人いたの?」

「そいつ入れて4人です。」

アンニン「4人で20人相手にここまでやったんだ?凄いね。」
微笑を浮かべながら、茉夏を見下ろすアンニン。
アンニン「悪かったね。立ちなよ。」
そう言いながら、茉夏に手を差し伸べた。
その手の真意を掴めないでいた茉夏は、その手をすぐに掴む事はできなかった。
後輩達を酷い目に遭わせた敵を許す事ができず、敵意剥き出しの目で睨めつけた。

アンニン「そんな目しなくていいよ。何もしない。」

茉夏の心を見透かすように言った、アンニンのその言葉に茉夏の心は揺らいだ。

茉夏「お前達は・・・何が目的でうちらを狙った?」

アンニン「・・・ただ、人を探してるだけだよ。」

茉夏「狙いは・・・ゲキカラか?」

アンニン「違うよ。そのゲキカラを倒した“ノブナガ”の方だよ。」
“狙いは、ノブナガだけ?・・・。学校にいない事をこいつらは知らない。”
神妙な顔をしてアンニンを見つめた茉夏。

茉夏「ノブナガに会って、どうするつもり?」

アンニン「それは会ってから決める。この地区で頂点と言われる奴が
     どんな奴か見てみたい。」

茉夏「ノブナガは・・・・今はいない。」

アンニン「いない?どういう事?」

茉夏「それは、言えない。」
茉夏の言葉で、微笑を浮かべていたアンニンの目つきが変わった。
鋭い目つきで茉夏を睨めつける。

アンニン「教えろ、と言ったら?」

茉夏「力ずくで、吐かせてみなよ。」
そう言って、茉夏も鋭い眼光に変えた。

170:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 20:18:17.19 6oyO1V+H0
支援

171:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 21:03:44.33 lLk20+ua0
睨み合う2人。沈黙が続いた。
それを破る複数の足音が茉夏の背後から聞こえてきた。
アンニンは、その顔をあげ、視線をその足音が聞こえる方へ向けた。

“茉夏!”
そう叫びながら、駆け寄ってきた者達。
ゲキカラ、真那、美月、そして途中で合流した理沙子達だった。
茉夏「ゲキカラ・・・皆も・・・・。」

“茉夏さん・・・・ありがとう”と声をかけながら、肩を貸す理沙子となな子。
ゲキカラと真那は目の前に立つ敵を睨めつけた。

ゲキカラ「ずいぶんと、可愛がってくれたみたいだね~?」
ぐるりと首を回すと、ゆっくりアンニンに歩み寄るゲキカラ。

アンニン「へぇ?あんたが・・・あの“ゲキカラ”か。」
笑みを浮かべたその顔に在る、冷たい目。
接近した2人が睨み合う。
“やばい・・・ノブナガと戦ったばかりのゲキカラが、今こいつとやったら…・”
アンニンの拳を見た瞬間に、茉夏の頭によぎっていた。
“こいつは・・・ノブナガやゲキカラと同じ”

沈黙を破る様に茉夏が口を開いた。
茉夏「ゲキカラ、“この人”は私を助けてくれたんだよ。」

真那「え?・・・」
不思議そうな顔で、アンニンを見た真那。
だが、ゲキカラは未だその鋭い目つきを止めなかった。

ゲキカラ「理沙子達をやった事に、変わりはないよ?
     このままじゃ終われないよね~?」
“あははっ”

ゲキカラの不気味な笑い声。茉夏の顔に焦りの色が見えた。
“ゲキカラのスイッチが入る前に、なんとかしないと・・・”

アンニン「あんた、私を殴っていいよ。こいつらがした事は、私の責任だからね。」
そう言って茉夏の方に視線を向けたアンニン。

茉夏「私が・・・・?」

ゲキカラ「へぇ~。それでいいの?茉夏や理沙子達は?」

顔を合わせる茉夏や理沙子達。
まだ傷の癒えてないゲキカラの事を考えると、これ以上“コト”を大きくする事
はできなかった。“はい・・・”そう言って頷く理沙子達。

アンニン「思い切り、殴りなよ?」

茉夏は迷いを振り切るように、固く拳を握り締めた。

“バシッ!!”その拳がアンニンの頬に叩き込まれた。
足を一歩も動かす事なく、アンニンは顔を上げ、口の中から
“ペッ”と血を吐きだし、微笑を浮かべた。

アンニン「なるほどね・・・。“熱い拳”だね。」

172:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 21:04:46.00 lLk20+ua0
茉夏「お前・・・・」

アンニン「ゲキカラ。あんたにも興味が湧いたよ。けど、今じゃない。」

ゲキカラ「いつでも、来ていいんだよ?私は。」
笑みを浮かべるゲキカラ。
アンニン「“ノブナガ”が先だ。戻ってきたら、会いに行く。」

ゲキカラ「私と戦う前に、ノブナガにやられるけどな。」 

アンニン「ふふっ。面白いね。・・・・楽しみにしてるよ、
“あんた達”と決着つけるのを。」
“行くよ”と仲間達に声をかけ、アンニン達はその場から去って行った。

だが、アンニンとノブナガが“外の世界”で戦う事はなかった。
2人はまた別の場所で出会う事になる。
―プリズン―
ゲキカラとアンニンの姿を見ている人物がいた。
物陰に隠れているカチューシャをかけた少女。
そして、もう1人。
腕を組みながら大きなブーツをカッ、カッ、と鳴らす
パーカーを着た少女。

「うまく、いかないもんっすね。」

ピース「アンニンがゲキカラ相手にどこまでやるか、
“資質”を知るチャンスだったんだけどなぁ・・・」

―「ね?“ネズミ”」―

173:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 21:23:29.38 7PFM7+y40
新展開きたーーw

174:名無しさん@実況は禁止です
13/01/06 23:54:34.82 xRLEesAe0
いいぞ!

175:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 00:32:24.51 sWU81KfP0
ネズミさーん!

176:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 00:41:17.34 KJV+50JeP
ねずず

177:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 00:43:19.37 sWU81KfP0
センネズまだあ?

178:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 01:00:44.37 AMh5ufyT0
センネズ・・・ネズナガならできれば考えます

179:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 01:02:24.33 KJV+50JeP
待ってます!

180:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 01:03:07.45 UO39c/VV0
百合ならノブゲキが見たい

181:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 02:10:13.11 AMh5ufyT0
ネズミ「ノブナガの方は、大丈夫なんすよね?」

ピース「大丈夫。ノブナガには、“真実”を教えてあげた。今頃、弟の日記
   を探してるよ。後は、ノブナガが園長を殺すだけ。」

ネズミ「嫌な・・・仕事だ。早く、自由になりたい。」
空を飛ぶ鳥を見つめながら、どこか悲しそうな顔をしたネズミ。

ピース「ネズミは、この仕事が嫌いなの?」

ネズミ「この件は、父親との交換条件で手伝っているだけさ。あいつの選んだ今の中学は
    吐き気がしてくる。高校は好きに選ばせてもらう。」

ピース「へぇ?あんたみたいなお嬢様にもあるんだね?反抗期ってやつ。」

ネズミの目の色が変わった。
ネズミ「お嬢様?お前に、何が分かる?」

ピース「そうでしょ?好きに選ぶって言ってもお金を払うのは、
    あんたが嫌っている父親。ただのお嬢様でしょ?」

ネズミ「・・・兄を殺された憎しみが、まだ消えていないみたいだね。ピースは。」

その瞬間、ピースの顔つきが厳しい表情へと変わった。
“ザッ”ピースの蹴りがネズミの頭へ向かった。
それをサッと体を仰け反らせ交わすネズミ。
だが、続けて繰り出されたピースの回し蹴りが、ネズミを狙った。
“ガッ”それを左腕でガードしたネズミ。

ピース「私は、必ずお兄ちゃんの復讐をする。」

ピースの蹴りを受けたまま、ネズミは言った。
ネズミ「あっしは、“自由”を選ぶ。」

睨み合う2人。ピースが脚を下ろした。
ピース「私達は、普通の子達とは違う。自由を選んでも、あるのは“孤独”」

ネズミ「分かっている。私は・・・ずっと1人で、いい。」
兄を殺された憎しみだけが、今のピースの生きる力となっていた。
そしてネズミは、“プリズン”に資金提供をする父を憎み、それに加担している
自分も憎んでいた。それゆえ、自由と孤独を望んだ。

ネズミ「その憎しみ、いつか消える事を祈っているよ。」

ピース「消すつもりは、ない。それが私の“宿命”」

そう言ったピースの目をしばらく見つめると、ネズミはサッと背中を向け
手を振り、歩いて行った。ネズミの背中を見つめるピース。

ピース「自由なんて…私には、もうないんだよ・・・」

林の中で1人、片足でタッタッと飛び、パッと両手と両足を大きく広げたネズミ。

ネズミ「孤独・・・ね。そんなものは、とっくに慣れているさ。」

ネズミの足下に、小さな子犬が寄ってきた。腰を下ろし、子犬の頭を優しく撫でるネズミ。

ネズミ「お前も・・・1人なのか?私もだ・・・。」
子犬を抱きかかえたネズミ。悲しそうな顔をしながら、その温かいぬくもりを
噛みしめていた。

182:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 02:11:36.83 KJV+50JeP
ネズミたんかわゆす・・・!

183:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 02:12:51.96 sWU81KfP0
ネズミぃぃ!!!

184:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 05:47:25.78 A5LQ29Tv0
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
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    、        、        、       、        、
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 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

185:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 13:37:30.62 k0IqqJ080
盛り上がってきた

186:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 17:57:39.84 /bG59XRe0
玲奈△

187:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 21:16:33.64 f5hm8S0T0
続きが気になってる

188:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 22:11:16.93 AMh5ufyT0
その頃、ゲキカラ達は学校に戻り、怪我をした茉夏や理沙子達を
保健室へと連れていった。安心した表情を浮かべながら、眠る理沙子達。
その寝顔を見て、ゲキカラもまたいつになく優しい笑みを浮かべた。
真那が茉夏の傷に消毒液をかけ、ガーゼを当てる。

ゲキカラ「茉夏、カッコよかったよ?」

茉夏「やる時はやるよ。私だって、ノブナガやゲキカラと一緒にいたんだもん。」

ゲキカラ「そうだな・・・・。」

ガラッ、保健室の戸が開いた。
振り返るゲキカラ達。
目に映った仲間達の姿、顔にアザをつくり、唇や額から血を流していた。

桑原「あんたらもか、どうなっとる・・・」

真那「みずき・・・・、まさかあんた達もやられたの?」

桑原「どうって事ないき。返り討ちにしてやったわ。」

木下「不意打ち喰らって危なかったけどね。10人くらいいたかな。」

須田「へへ、亜香里ね~3人は倒したよ~。」

傷だらけの姿で、笑った須田。しかし、真那とゲキカラの顔はそれとは逆に、
神妙な顔をしていた。

真那「この調子で狙われ続けたら、うちら・・・もたないよ。」

ゲキカラ「私が・・・なんとかする。」

真那「なんとかするって・・・ノブナガなしじゃ無理だよ?やっぱりノブナガに助けを・・・」

ゲキカラ「ダメだ。」
真那の言葉を遮る様に、ゲキカラは言った。
ゲキカラ「今のあいつに、そんな事言えない。」

「その通りだよ。」
保健室のドアの所に立つ、古川愛李。そしてその後ろに立つ、
小木曽汐莉、松本梨奈、高柳明音、矢方美紀、他数名。

古川「ノブナガが帰ってくるまで、この学校は皆で守る。」

松梨奈「中西も今、佐和子と2年の所に行って呼びかけてるよ。」

仲間達の姿を見ながら、嬉しそうな笑みを浮かべたゲキカラ。
ゲキカラ「ははっ、こういうのなんだか懐かしく思えるよ。」

桑原「ゲキカラ・・・すまん。あんな事して。」

ゲキカラ「いや、気にしてない。私はノブナガとマジで戦えて嬉しかった。
     あいつもきっと、そう思ってるよ。」

“バリッ!”保健室にバットが投げこまれた。
驚いた表情で、外を見る真那。
真那「ホントに、休む暇がないね。30人・・・くらいかな。」
視線の先にいる、武器を持った他の中学の生徒達。

189:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 23:36:44.59 AMh5ufyT0
ゲキカラ「30人?私1人で、充分だね。」
笑みを浮かべなら立ち上がったゲキカラ。喧嘩の時の不気味な笑顔ではなく、どこか嬉しそうな、そんな笑顔だった。

古川「ゲキカラは、ここで真那と待ってて。ノブナガとの喧嘩の傷、
   まだ治ってないでしょ。」

ゲキカラ「・・・大丈夫だ、すぐ終わる。」
足を前へ進めようとしたゲキカラの肩を掴む小木曽。

小木曽「私達に、やらせて。」
真剣な眼差しで、ゲキカラの目を見つめた。
その眼差しに、ゲキカラは笑顔で応えた。

ゲキカラ「・・・やられそうになったら、邪魔しに行っちゃうよ?」

桑原「ゲキカラの出番は、今回なしや。」
保健室を出た、桑原達。そしてドアにいた古川達も共に外へと
続く廊下を歩いた。

桑原「ぶっ潰したるわ。」

古川「余裕だね。そんなの。」

校舎の入り口に立った桑原達。
校庭には、武器を持った敵が大勢立っていた。
「あ~!?ゲキカラ出せよ?“その他”には用ねーんだよ!!」
「ノブナガはどーした?あっ、いねーのか。あははっ!」
桑原「どいつもこいつもゲキカラ、ノブナガってうるさいわ。」

矢方「誰が“その他”や。」

ちゅり「うちらもやれるって事、教えてあげようよ。」

古川「行くよ!!」

―“おらぁぁぁ!!”―
桑原達は皆、声をあげ向かって行った。

それを保健室から見るゲキカラと真那。

真那「大丈夫かな?皆・・・」

ゲキカラ「負けないよ。マジになったあいつらは、“強い”。」

そしてその乱闘を校門の影から見ている者。
ネズミ「どうしてそんなに熱くなれるんだか・・・・」

“おらぁ!”“ドカッ!”
傷を負いながらも、その敵の数を確実に減らしていく桑原達。
「こいつら・・・・!」
“バシッ”襟を掴み、殴り倒した小木曽。
小木曽「うちらに勝てない奴らが、ノブナガとゲキカラに勝てるわけねーだろ!」
喧嘩の疲れからか、少しかすれた声で小木曽はそう叫んだ。

―ネズミ「ふーん、ノブナガ・・・ね。」―

190:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 23:38:00.74 sWU81KfP0
そのあとちゅりも収監されるわけだな

191:名無しさん@実況は禁止です
13/01/07 23:42:18.71 7Z4ARYcr0
センターでもノブナガでも何でもいいけど体制によって作られた人造ヒロインに対して
民意を受けて勝ち上がって来たゲキカラが勝負して打ち負かすところを国民は観たがってるんだよ

192:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 01:37:43.27 p08vFHac0
それから数日後、河川敷から聞こえてくる叫び声。
“おらぁぁ!”
「ノブナガはいなくなったはずじゃ…くそっ!」

ノブナガ「“あいつら”の所には、行かせない。」
“バシッ”最後の敵を蹴り倒した。倒れた敵を、思いつめた表情を浮かべながら見つめる。
サッと後ろに気配を感じたノブナガは、振り向きざまに拳を向けた。
“おらぁ!”“ガッ”
それを受け止め、ノブナガの拳を掴むパーカーを着た少女。
ネズミ「学校にも行かず、1人でこんな事をしていたとはね。
    ずいぶんとまぁ、健気な頂点だ。」

ノブナガ「誰だ?お前・・・・」

ネズミ「あっしは・・・、ただのファンですよ。あんたの。」
掴んでいた拳から、手を離したネズミ。
ノブナガ「ふざけるな。何の用だ?」

ネズミ「用・・・。なんでしょうね?名古屋の“頂点”と言われる
    ノブナガを、見ておきたかった。ってところですかね?」

ノブナガ「頂点?私には・・・もう、そんな資格はない。」

ネズミ「学校の皆さんは、今でもあんたの帰りを待っているみたいですよ。」
ノブナガの顔色が変わった。ゲキカラ達の顔が思い浮かび、思いつめた表情をした。
ノブナガ「やる事がある、戻るわけにはいかない。」
 
そのノブナガの姿を見て、ネズミは呆れた様な顔をして言った。
ネズミ「織田信長も、本能寺で今のあんたみたいに逃げていたら・・・
    天下を獲れていたかもしれませんね。」

ノブナガ「違うな。信長は、逃げようとしたが、逃げられなかったんだよ。」

ネズミ「だが、最期まで戦った。あっしは・・・・敵に首をとらせなかった信長の勝ちだと、」 
    思ってるんすよ。本能寺の変は。」

ノブナガ「何が、言いたい?」

ネズミ「戦う事から逃げなかった信長が好きでしてね。あんたも、逃げずに
    会いに行ってあげたらどうですか?待っていますよ、お友達が。」

弟の日記を見つけ、“真実”を知ったノブナガ。
“あいつの顔を見たら、きっと私は・・・弟の復讐ができなくなる。”
そう思っていたノブナガは、仲間達の所へ戻る事ができなかった。
日記を見る度に、沸々と湧き上がる“殺意”。
それをギリギリの所で止めていた存在・・・・
“ゲキカラ・・・・。”
また、顔が思い浮かぶ。ネズミの言葉で、ノブナガは、迷い始めていた。

ノブナガ「・・・・答えを、出したらな。」

ネズミ「1人で悩むと、嫌な事しか出てこないですよ。」
そう言って、ノブナガに背を向けたネズミは、ポケットに手を入れ歩きだした。
ノブナガ「お前・・・いったい、何者なんだ?」

ノブナガの声に、足を止めたネズミ。

ネズミ「言ったでしょう?ただの、ファンっすよ。」
そう言って階段を上り、ノブナガの前からネズミは姿を消した。

193:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 02:30:32.71 gKBHd0si0
ノブネズぅ!!!!

194:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 02:45:36.37 p08vFHac0
ノブナガ「・・・くそっ!」
“ガッ!!”枯れた桜の木に、拳をぶつけたノブナガ。
拳から、血が滲み出る。
ノブナガ「ちくしょう…」
桜の木に背をあて、もたれかかるノブナガ。ずるずると腰を下ろし、地面に座った。
空を見上げると、青空が広がっていた。
ノブナガ「ゲキカラ・・・・教えてくれ。私は、どうしたらいい?」
銀色のオッドアイから、涙が零れた。
膝を抱え、顔をうずめるノブナガ。
―「みんなに、会いたいよ・・・・」―

最強と呼ばれたノブナガが、誰にも見せる事のない一面だった。

歩道を1人歩くネズミ、ガードレールにもたれたピースの姿があった。
足を止めたネズミ。
ピース「まだこっちにいたんだね。東京に帰らなくていいの?」

ネズミ「どうなるか、見届けたいんでね。」

ピース「・・・・ゲキカラと会せたら、ノブナガは復讐を止めるかもしれないよ。」

ネズミ「そうなる・・・かも。」
そう言って笑みを浮かべると、またその足を前へと進めた。
ピース「どういうつもり?」
後ろを振り返ったネズミは、厳しい表情をするピースを見て皮肉交じりに言った。

ネズミ「ただの“反抗期”ってやつかな?」

そう言い残したネズミはピースのもとから去っていった。

195:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 12:42:46.58 QyYDoDFP0
続き気になる…

196:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 17:23:09.07 31HrO+E+0
あげっ

197:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 20:27:45.24 p08vFHac0
ネズミがノブナガに会った日から、三か月後。
三か月という時間は、ゲキカラがノブナガに出会う前の、
“ブレーキ無しのゲキカラ”に戻るのに充分過ぎる時間だった。
仲間を狙った敵を、完膚なきまでに叩きのめすゲキカラを、誰もが恐れた。
次第に、この学校を狙うものはいなくなった。
“ゲキカラに殺される”
そんな噂が立つほどに、ゲキカラの暴力は全ての者を遠ざけた。
同じ学校にいる者だけが、その恐怖に怯えずにすんだ。
ノブナガがいた頃の様な優しい笑みを見せる事がなくなったゲキカラ。
あの頃に戻れるようにと、仲間達はノブナガの帰りを心から望んだ。

真那「ノブナガ・・・このまま戻らないつもりなのかな?」
この三か月の間、孤児院へとノブナガに会いに行った日もあったが、
ノブナガの姿はそこにはなかった。
中西「わからない・・・・うちらはただ待つ事しかできないのかよ。くそっ!!」
“ガッ!”机を蹴飛ばした中西。

ちゅり「結局この学校は、ゲキカラに救われたね。私達は、何もできなかった。」

桑原「あいつから笑顔を奪ったのは、何もしてやれなかったうちらのせいかもな。」

真那「それは、違うよ。皆が立ち上がった時、ゲキカラは凄く嬉しそうだった。
   “あいつらは強い”ってそう言ってた。」

須田「そんな事言ってたんだ・・・それなのに私達は。」

小木曽「ゲキカラを頼った。」

茉夏「あの頃に・・・戻りたいね。」

その時だった。教室のドアが“ガラ”っと開く。
理沙子が血相を変えて入ってきた。
理沙子「ノブナガさんが…、ノブナガさんが来ました!!」
“・・・・!”
理沙子のその言葉を聞き終えたと同時に、皆が一斉に教室を飛びしていった。
校舎の入り口へと走った。
“ノブナガ!!”
真那達にはひどく懐かしく思えた。
その顔には、ゲキカラとのタイマンで付いた傷跡が残っていた。
スカーフェイスのノブナガが、そこにはいた。

ノブナガ「皆・・・・ごめん。」

どこか照れくさそうにそう言ったノブナガ。
仲間たちは駆け寄り、真那は泣きながらノブナガに抱きついた。

198:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 21:25:21.16 p08vFHac0
真那「今まで何してたの!?・・・・皆心配したんだから!」

ノブナガ「・・・・すまなかった。」
そう言って仲間達の顔を見つめたノブナガ。

古川「ノブナガ。弟の事だけど・・・」

ノブナガ「もう大丈夫だ。答えは出した。」

真那「・・・・答え?」

ノブナガ「ああ。ゲキカラは、いるか?」

真那「うん・・・・。“あの場所”にいる。」

ちゅり「ゲキカラ、きっと喜ぶよ。ずっと待ってたから。」

ノブナガ「・・・・あいつに会ってくるよ。」
そう言って真那達に笑顔を見せたノブナガは、階段を上っていった。
廊下を1人歩くノブナガ。壊れたはずのドアが直されていた事に、
ふっと笑みを浮かべた。“当然か・・・。”
“ガラッ”そのドアを開いたノブナガ。
ゲキカラと戦ったこの教室は、元の綺麗な風景に戻っていた。

ノブナガ「ゲキカラ・・・・。」
外を見つめていたゲキカラが振り返った。
いつものように左側を結ったその髪型は、ノブナガとのタイマンで付いた
額の傷跡を際立たせていた。
ゲキカラ「その傷跡、消えなかったのか。」

ノブナガ「まぁな。お前もだろ。」
互いに顔を合わせると、ふっと2人は笑みを浮かべた。
するとノブナガは、顔を真剣な表情へと変えた。
ゲキカラもそれを察し、口を開いた。
ゲキカラ「聞いたよ。弟の事。」

ノブナガ「その事で、お前に話がある。」

ゲキカラ「話?」

ノブナガ「ああ。お前には、本当の事を話しておきたくてな。」

ゲキカラ「本当の事って…どういう事だ?」

ノブナガ「弟は殺された。孤児院の園長に。」

ゲキカラ「殺され・・・た?そんな・・・警察は自殺だって・・・・」

ノブナガ「日記があったんだ、弟の。そこにはあいつの苦しみが書かれていた。
私に助けを求める声が・・・・今も聞こえてくる。」

ゲキカラ「そんな・・・・警察には言ったのか?」

ノブナガ「いや、私はこの手で“復讐”する。」

ゲキカラ「・・・復讐って、お前何をする気だ?」
その問いに、しばらく沈黙した後ノブナガは言った。
怒りに満ちた目で。

ノブナガ「あいつを、“殺す”」

199:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 21:33:30.58 p08vFHac0
ゲキカラ「・・・!何を言ってる?そんな事したら・・・お前・・・・!」

ノブナガ「捕まるだろうな。だからその前に、お前に会いに来た。」

ゲキカラ「やっと会えたのに・・・そんな事、私がさせない!」
両手でノブナガの襟を掴み、悲しそうな顔でそう叫んだゲキカラ。
ノブナガは、その手にそっと触れた。
ノブナガ「そんな顔しないでくれ・・・・ずっと考えて出した答えなんだ。」
困った顔をしながら、ゲキカラの目を見つめ、その手を優しく包んだ。

ゲキカラ「頼む・・・止めてくれ・・・。」
涙を零しながら、ノブナガの胸に顔をうずめたゲキカラ。
ゲキカラの手を、そっと襟から離したノブナガは、目を閉じゲキカラの髪に触れた。
そして、ゆっくりとその目を開けた。
それは、覚悟を決めた目だった。

ノブナガ「・・・お別れだ、ゲキカラ。」
ノブナガがポケットから取り出したネックレス。
“ROCK”の文字が象られていた。
それをそっとゲキカラの首にかけるノブナガ。
首にネックレスの冷たさを感じ、ゲキカラは顔を上げた。

ゲキカラ「なんだよ・・・これ。行かせない・・・絶対に、行かせない!」
その“ROCK”のネックレスを握り締めながら、ノブナガの目を見つめ
叫んだ。

ノブナガ「優しい奴だよ、お前は・・・。」
そう言って、ノブナガは笑顔を見せた。

“ドンッ!”ゲキカラの腹に、拳を入れたノブナガ。
“うっ・・・”一瞬息が止まり、意識が途切れそうになったゲキカラは、
膝を地面に着け腹を押さえ、ゆっくりと顔を上げた。

ゲキカラ「・・・ノブナガ・・・、行くな・・・」

ノブナガは両手を組み高く上げると、それをゲキカラの首の後ろに振り下ろした。
“ドカッ!”
薄れていく意識の中で、ノブナガの声が聞こえた。

―「遠くにいても・・・私達はずっと親友だ。」―

200:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 21:50:12.07 gKBHd0si0
\( 'ω')/ウオオオオアアアアーーーーッッッッ!!

201:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 21:53:03.54 ym20KDF50
ノブナガあああああああああああああ

202:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 21:53:48.22 ym20KDF50
ノブゲキ萌え

203:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 23:30:01.94 p08vFHac0
リアクションありがとう

204:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 23:32:43.33 gKBHd0si0
>>203
これで終わり?

205:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 23:41:16.24 p08vFHac0
>>204
いえ、後少しかと(>_<) 今日はちょっと書けないかもしれませんが

206:名無しさん@実況は禁止です
13/01/08 23:51:12.41 1fighuA90
ここにきてすべて繋がったー

これはまじオモロイでw

207:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 00:35:17.61 mCkxJe/00
マジすか4のプロットですね・・・

208:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 00:53:34.69 PCd1qNYO0
うん

209:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 01:06:37.08 QmfMUXak0
“う・・・”
ゲキカラ「くそっ・・・・」
目を覚ましたゲキカラ。手を着き体をゆっくりと起こす。
はっと思い出した様な顔つきで、辺りを見回した。

ゲキカラ「・・・ノブナガ!!」
いない。教室には静けさが漂っていた。首にかけてある
“ROCK”のネックレスを握り締める。

ゲキカラ「バカヤロウ・・・・!」
そう言って立ち上がると、ゲキカラは教室を飛び出した。
血相を変えて、階段を下りていく。
真那達のいる3-Bの教室のドアを、“ガッ!!”っと勢いよく開けたゲキカラ。

ゲキカラ「ノブナガは!!ノブナガはどこ行った!?」

ゲキカラの何かに焦る表情とその声に驚く真那達。

真那「え?どうしたの?ノブナガなら、さっき帰ったけど・・・・」

―“まだ間に合う”―そう思ったゲキカラ。
真那達に背を向け、ゲキカラは走り出した。
“あいつの行く所は孤児院。今なら・・・走れば・・・あいつを止められる!”
真那の“さっき”という言葉に希望が見えたゲキカラ。
孤児院へと続く道を、全力で走った。
流れていく街の景色。
曇に隠れた太陽が、ゲキカラの目に映る。
ノブナガの太陽の様な明るい笑顔が頭によぎった。
“あいつの笑顔は・・・・私が守る・・・”

孤児院まで、後・・・・少しだった。

210:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 01:47:55.99 rXvp/YC80
やめてぇぇぇ!!!

211:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 03:25:07.59 aNIbI1910
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!ゲキカラ!>
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

212:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 14:56:36.77 vqIUDG+70
作者さん乙

213:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 19:50:01.83 JdZnrd5m0
ゲキカラ△

214:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 22:52:56.91 FPkPC4Sn0
やっぱ強いわゲキカラさん

215:名無しさん@実況は禁止です
13/01/09 23:55:25.83 qIGouAZ/0
公式でも本当にこんな裏設定があったとしたら、優子さんはどうやってゲキカラを更生させたんだろう?

216:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 00:29:58.64 FRpgE/zu0
すべてのほしゅにありがとう

217:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 00:36:38.04 FRpgE/zu0
“キーッ!!”
聞こえて来る大きなブレーキ音。その方向へ振り向いたゲキカラ。
目の前に迫るコンテナトラック。
“ドンッ!!”という音と共に、ゲキカラは宙に舞った。
“ガッ”地面に叩きつけられるように落ちたゲキカラ。
避けようとしたトラックは、電柱にぶつかり止まった。
コンテナ部分がベコリとへこんでいる。
その衝撃を物語っていた。

“やばい・・・轢いちまった・・・・”
信号は赤だった。眠気で意識が朦朧としていた運転手は、
ゲキカラの姿に気付いてブレーキを踏んだが間に合わなかった。
運転手はハンドルに顔をうずめ、恐る恐る車から降りると
道路の方に歩いていった。
“あれ?いない・・・。”
辺りを見渡した運転手。いつのまにか辺りは人だかりができていた。
皆が一点を見つめている。
よく見ると人だかりの中を、1人の少女が足をひきずりながら歩いていた。

ゲキカラ「どけ・・・」

トラックに轢かれても歩いているゲキカラの姿に、
そこに居た人達は目を疑った。
「お、おい・・・君病院に・・・」
群衆の中の1人が、ゲキカラの肩に手を置いてそう言った。

ゲキカラ「私に・・・触るな。」

その手を払うと、前を見てまたゆっくりと歩き始めたゲキカラ。
運転手はその光景に呆然としていたが、
我に返るとすぐにゲキカラの所に駆け寄った。
運転手「だ、大丈夫か?すぐに救急車呼ぶから・・・」
“ガッ”運転手の胸ぐらを掴むゲキカラ。
ゲキカラ「・・・・信号は何色だった?」

運転手「・・・・え?」

ゲキカラ「・・・・運転していたのお前だろ?」

運転手「は、はい・・・・」
“バシッ!”運転手を殴り飛ばしたゲキカラ。
地面に手を着いた運転手を見下ろして言った。

ゲキカラ「赤は“止まれ”だ。」

そしてまた前を向いて歩き出すゲキカラ。
“私は・・・止まるわけにはいかない・・・”
ゲキカラに言葉をかける者はもういなかった。
その場にいた者は、皆沈黙し、驚いた顔で静かに道を譲った。

218:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 00:37:31.77 FRpgE/zu0
人だかりの後ろでゲキカラを見つめている者がいた。
カチューシャをかけた少女とパーカーを着た少女。

ピース「あいつなら、一番最初のクリーナーになれたかもね。」

ネズミ「だが、プリズンに選ばれなかった。」

ピース「ノブナガが選ばれたのは、どうしてかな?」

ネズミ「さぁ?大人の考える事はよくわからない。日記は回収してきたのか?」

ピース「うん。これが警察に見つかったら、厄介だからね。」

ネズミ「そんなものよく作ったもんだ・・・プリズンは。」

ピース「真実を、目に見える物にしただけでしょ。」

ネズミ「それだけで・・・2人の人生は大きく変わる。そして、周りにいる人間も。」

ピース「・・・・私達もね。」

ネズミ「そういう事。」


“もう少し・・・・”
ゲキカラの横を、警察の車が通った。
“あれは、孤児院の方・・・・まさか・・・”
ぽたぽたと地面に血が滴り落ちる。
民家のブロック塀に手をかけながら、ゆっくりと前に進むゲキカラ。
騒がしい音が聞こえて来る。
“ここを曲がれば・・・”
ゲキカラの目に映った光景。
孤児院の前に群がるたくさんの人。
警察官が、慌ただしく孤児院から出てくる。
救急車へと運ばれていく“誰か”。
―間に合わなかった―

219:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 01:23:07.46 e2DsF1PZ0
ノブナガぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

220:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 01:43:43.51 FRpgE/zu0
ゲキカラ「どけ!」
人ごみの中をかきわけて前に進む。
孤児院の中から、子供たちと関係者らしき人が出てきた。
ノブナガの姿がそこにあった。
警察官に何かを聞かれている。手錠はまだされていない。
“まだ、捕まっていない・・・”
ゲキカラは、それを見守った。出入りを繰り返す警察官と関係者。
ノブナガと子供たちは孤児院の中へと戻っていった。
次第に減っていく人の数。
騒がしかった光景が落ち着きを取り戻していく。
警察官が車に乗り込んだ。そして警察は誰も連れずに帰って行った。
ゲキカラは胸をなでおろした。どれくらい待っただろうか。
ノブナガが孤児院から出てきた。
ゲキカラの存在に気付いていたかのように、真っ直ぐ歩いてきた。

ノブナガ「まさかここに来るとな。こっちで話そう。」
そう言ってゲキカラに背を向け、歩き始めたノブナガ。
何も言わずに黙って歩くノブナガの後をゲキカラも歩いた。
静かな公園、辺りはすっかり暗くなっていた。

221:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 01:44:26.13 FRpgE/zu0
ノブナガ「カッコよく去ったつもりだったんだけどな。」

ゲキカラ「ふざけるな。あんな別れ方あるか・・・。」

ノブナガ「お前の顔を見たらやった事を後悔しそうでな。」

ゲキカラ「本当に、殺したのか?」

ノブナガ「ああ。私が殺した。」

ゲキカラ「・・・逃げろ、今すぐに・・・・」

ノブナガ「ダメだ。」

ゲキカラ「私も行く・・・・だから一緒に逃げよう?」

ノブナガ「私は、逃げない。」

ゲキカラ「そんな・・・どうして・・・」

ノブナガ「捕まるのは時間の問題だ。静かにその時を待つよ。」

ゲキカラ「じゃあ、自首するんだ・・・・そうすれば・・・」

ノブナガ「人を殺したんだ。自首して罪を軽くしようなんて思わない。
     私は犯した罪の重さに苦しまなければならない。」
真っ直ぐ自分を見つめてそう言ったノブナガに、ゲキカラは聞いた。
ゲキカラ「・・・どうしてお前はそんなに強い?」

ノブナガ「それが私の“マジ”だからだ。」
強い眼差しだった。
それは、弱さを誰にも見せないノブナガらしい姿だった。

ノブナガ「もう行くよ。そのネックレス・・・大切にしろよ?」

ゲキカラ「ああ・・・・。私はお前との約束を守る。東京で、待ってるから。」

ノブナガが背中を向けた時だった。
ゲキカラには見えた、銀色のオッドアイから零れた一筋の涙が。
ノブナガは足を踏み出した。

ゲキカラ「お前・・・・」

初めて見た。ノブナガの涙だった。
“ROCK”のネックレスを握りしめる。
ゲキカラは涙を零しながら去りゆく友の背中に向けて叫んだ。

ゲキカラ「ずっと待ってる!・・・・私はお前を待ってるよ!」
ノブナガが振り返る事はなかった。
孤児院のドアノブに手をかけたノブナガ。

―ノブナガ「お前の泣き虫が・・・うつっただろ?ばか・・・」―

222:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 01:47:48.29 FRpgE/zu0
ゲキカラ「その数日後、ノブナガは警察に捕まった。」

シブヤ「そうか・・・。けどお前、トラックに轢かれて歩いたってバケモンだな。」

ゲキカラ「あははっ、たいした事ないよあんなの。優子さんやノブナガの方が強いよ。」

シブヤ「いや、そういう問題じゃないだろ。」

“DearJ~”シブヤの携帯電話が鳴った。
シブヤ「はい。わかりました。すぐ行きます。」

ゲキカラ「仕事か?」

シブヤ「ああ、レコーディングの時間だ。」

ゲキカラ「そっか。次のCD買うよ。」

シブヤ「ただでやるよ。サイン付きでな。」
そう言って笑ったシブヤ。
矢場久根を卒業したシブヤは、SHIBUYAとしてテレビで大活躍の
人気歌手になっていた。

ゲキカラ「名古屋に帰ったら皆に自慢するよ。」

シブヤ「ああ。じゃあな、ゲキカラ。」
そう言ってサングラスをかけると、神社からシブヤは去っていた。

ゲキカラ「ノブナガ・・・・。」

ゲキカラは腰をあげ、家に帰ろうと足を踏み出した。

“遠くにいても~空は続いてる~”
ゲキカラの携帯電話が鳴った。

223:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 02:00:38.43 FRpgE/zu0
慣れない手つきで、携帯の画面を触るゲキカラ。
“はい。”と携帯を耳に当てる。
ゲキカラ「その声は・・・・真那?」

“久しぶりゲキカラ、元気?”

ゲキカラ「ああ、元気だよ。お前は?」

“元気だよ。あのさ、ピースって覚えてる?”

ゲキカラ「ああ。学校に一度来た奴だろ?」

“うん。実は今、目の前にいるんだけど・・・・ノブナガの事で話があるって。”

ゲキカラ「なに?・・・・変わってくれ。」

“・・・・もしもし。ゲキカラ、久しぶりだね。”
ゲキカラ「ピース、久しぶりだな・・・ノブナガの事ってなんだ?」

“・・・詳しくは電話じゃ話せない。会って話がしたい。”

ゲキカラ「話せないって・・・・どういう事だ?」

“・・・・ちょっと待って。仲間に変わるよ。”

―“もしもし、私はパル。ノブナガを助けたい。あんたの力を貸してくれ。”―

ゲキカラ「助けるって・・・あいつになにがあった?」

“それは・・・会ってから話す。それじゃ駄目か?”

ゲキカラ「いや・・・・わかった。どうすればいい?」

“私達が会いに行く。どこに行けばあんたに会える?”

―ゲキカラ「“マジ女”で待ってる。」―



プリズンの奥深く、暗い闇の先。
独房の中で鎖に繋がれ、椅子に腰をかけ目を瞑っている者。
その目がゆっくりと開く。
闇を見る銀色のオッドアイ。手首にはNo.A-0001の腕輪。

「パル・・・・。」

―「お前を、“殺す”」―






舞台は・・・マジすか学園4へ

224:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 02:41:34.69 bR9e3sZ60
>>223
乙!
マジすか4が気になる

225:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 02:44:00.09 5hHHMlsz0
何度か泣きそうになりました。
ありがとう。
今後も楽しみ。

226:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 07:06:51.86 FRpgE/zu0
>>224
ありがとう 気になりますね
>>225
そう言ってもらえると書いたかいがありました
こちらこそありがとう

227:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 10:37:01.78 gHROcCeGO
知るか

228:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 15:03:46.76 gHROcCeGO
何故お前は

229:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 17:30:50.05 O00EadpP0
保守

230:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 20:24:56.30 bR9e3sZ60
>>226
また小説を書く予定はありますか?

231:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 22:08:49.96 FRpgE/zu0
>>230
はい 博多編か4かZERO2かセンネズを
読んでくれた人ありがとうございました

232:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 22:10:58.17 gHROcCeGO
わ~い

233:名無しさん@実況は禁止です
13/01/10 22:17:01.03 bR9e3sZ60
>>231
そちらも楽しみにしてます!


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