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もう潰れてしまったが、一昔前の「全日本女子プロレス」は「25歳定年制」ってのがあった。
かつては「25歳(ないしは在籍10年)に達した選手は引退する」という暗黙の了解があった。
理由としては、世代交代を潤滑に行うためと、もし引退しても25歳くらいなら、結婚や他の仕事を探す等、
新しい生活が出来るだろうというフロントの考えからである。
年を取り人気の落ちた選手には、会社から有形無形のプレッシャーが掛けられ引退への道を進むこととなった。
1993年には、エース格として全女を牽引するブル中野が25歳に達したことから、その去就が注目されたが、
団体対抗戦の渦中だった状況もあり会社は現役続行を容認。
この結果、「25歳定年」は事実上はなくなった。なお、全女を25歳までに退いた選手のうち数名は、
フリーランスで現役続行したり新団体を旗揚げするなどしたケースも見られた。
25歳定年が暗黙の了解として存在していた頃は、強制的に世代交代が行われ、
その都度新たなスターが登場したが、それが無くなることにより、
ベテラン選手がいつまでもトップに存在し、世代交代が行われることが困難になり、
女子プロレスが衰退するひとつの原因にもなっている。