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僕が玲奈と出逢ったのは病院だった。
彼女は不治の病に侵されて入院していた。
僕たちは初めの印象こそ最悪だったけれど、次第に愛し合うようになっていた。
そんなある日のことだった。
「のんちゃんは私のこと好き?」
玲奈が聞いた。
「好きに決まってる」
彼女は笑ってくれた。
明くる日のことだ。彼女の容態は急変した。
病床で玲奈はまた聞いた。
「のんちゃんは私のことずっと好きで居てくれる?」
「ずっとずっと玲奈だけが好きだよ」
俺は泣きながら答えた。
そして玲奈は笑いながら死んでいった。
俺はもう玲奈以外を愛せない。
そう思った。