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ピーチ3月就航も…混乱は必至?
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3月に関西国際空港を拠点として就航する日本初の格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」。低価格が最大の魅力だが、
徹底したコスト削減のため、手荷物預かりなど多くのサービスが有料で、利用方法によっては思わぬ出費がかさむこともあり、
混乱が予想される。さらに国内線搭乗手続き窓口も当初は、従来の旅客ターミナルビルではなく、関空島内の商業施設
「エアロプラザ」に設けられるため、注意が必要だ。
ピーチは3月1日の新千歳、福岡便を皮切りに、長崎、鹿児島、韓国・仁川など、国内・国際線計8路線で就航予定。
新千歳便は4780~1万4780円、福岡便が3780~1万1780円と、時期によって価格は変動するものの、最安値なら
大手航空会社の半額以下で利用できる。ピーチが「空飛ぶ電車」とアピールするのもこのためだ。
この格安運賃を実現するために、ピーチは徹底した人件費削減を図っており、チケット購入は人手のかからないインターネット利用が基本。
ネットからの予約なら手数料は無料だが、コールセンターでの電話予約には1050円、空港カウンターでの直接申し込みでは
2100円の手数料がかかる。
手荷物料金も細かく設定されており、ネットから最も安いプランで予約した場合、無料で機内に持ち込めるのは手荷物1個
(10キロまで)だけ。さらに手荷物を預けようとすれば1個目(20キロまで)は1050円、2個目は2100円、3個目からは3150円
の料金がそれぞれ掛かる。さらに電話予約なら1個目1470円、空港カウンター予約は同2100円と、料金が高くなっている。
また、搭乗時に追加で荷物を預けると、料金は現金ではなく、クレジットカード決済となる。カードがない場合は、「荷物のお預かり
はできない」(ピーチ)ということになる。
さらに注意が必要なのは、国内線の搭乗手続き窓口の場所。ピーチは今年秋にLCC専用ターミナルが完成するまでの代替措置として、
旅客ターミナルビルとは関西空港駅をはさんで向かいにあるエアロプラザ内に窓口を設置。2階で金属探知機によるチェックを受けた後、
バスで飛行機まで移動する。5月以降に就航する国際線は、税関手続きが必要なことから、設備のある旅客ターミナルビルを利用するという。
混乱を避けるため、関空会社は関空駅前に案内表示板を設置するほか、ピーチ社員も就航後しばらく、同駅前などで、誘導する。
ピーチは「新しい形の航空サービスのため、最初は混乱が生じるだろう。利用者にはLCCのサービスとしてご理解いただきたい」としている。