11/09/10 01:03:44.62 gzIljWGG0
結局、どちらに肩入れしているかで違ったことを言うんだな。
前提として、
(1) 全日空機がジェットルートを10km~20km逸脱していたこと
(2) 全日空機、自衛隊機双方が有効な回避行動を取らなかったこと
は事実。
(1)については事実だが、そもそも全日空機が規定のジェットルートを
飛行していたとしてもその日の事故機の訓練空域と重なっていたこと、
また、数十秒前の最初のニアミスの時点で、少なくとも自衛隊の
教官機、訓練機ともに、巡航中の全日空機を認識していたのだから、
全日空機の航路の逸脱のみが直接の事故原因とは言いがたい。
自衛隊機は、その高度に全日空機がいることを認識した後も、なぜか
高度を変えなかった。
最初のニアミスの時に、全日空側が自衛隊機を視認していたかは不明。
ただ、このときは自衛隊機が二機、全日空機の前方を横切る形で
接近しており、視認していた可能性は高い。
また、管制通信の無線のボタンを衝突までの間に数回押した
形跡があり、ニアミスの事実を報告するかどうか逡巡していたの
ではないかという説がある。
(2)については、衝突時、自衛隊訓練機からは、全日空機は死角にあった。
また、全日空機からも、自衛隊機が太陽方向にあり、非常に見えにくかった
と思われる。おそらく、衝突に至るニアミスでは、直前まで双方視認していなかった。
全日空機の視点で考えると、衝突の数十秒前に一度自衛隊機とのニアミスがあり、
一旦視界から消えた。自衛隊機は旋回中であり、また全日空機から離れたので
その時点では回避行動は取らなかった。
数十秒後に再び接近するが、太陽方向であったこと、衝突線上にあることから
視界の中で動かない自衛隊機を認識できず、有効な回避行動を取れずに衝突。
ジェットルートを含む空域を訓練空域に設定した自衛隊の過失、ジェット
ルートをはずれた全日空機の過失の双方あるが、衝突の瞬間に回避が
できたかどうかについては双方にとって非常に難しい条件だった。