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橋本氏全国最多5選 大差で小幡氏下す
任期満了に伴う県知事選は30日投票、即日開票の結果、無所属現職の橋本昌氏(63)が、
自民党が推薦した元国土交通事務次官の小幡政人氏(64)、競輪選手の長塚智広氏(30)、
女性団体役員の間宮孝子氏(57)=共産推薦=ら無所属新人5人を大差で破り、現職知事最多の5選を果たした。
小幡氏の選対本部長を務めた長谷川大紋自民県連会長代行は同日、知事選での惨敗の責任を取り、
会長代行職の辞意を表明した。選挙戦の敗北が幹部の引責辞任に発展するのは自民県連史上初めて。
投票率は67・97%。同じく衆院選と同日投票だった前回を3・24ポイント上回った。
今知事選は、橋本氏が県議会最大会派自民党とたもとを分かち5選に挑戦。
現職と自民推薦新人が保守層を割って激突する県政史上初の構図となった。
五輪銀メダリストの長塚氏ら政党推薦を受けない新人も立候補し、過去最多タイの6人による混戦に発展。
橋本県政4期16年の評価や多選の是非、財政再建、茨城空港が主な争点となった。
橋本氏は市町村長30人、市町村議有志約260人、連合茨城や県医師連盟など約600の団体の支援を受けて
県内全域で満遍なく支持を集め、安定した戦いを展開。「産業大県は軌道に乗りつつある。
次の段階、生活大県づくりに重点を移す」と訴え、乳幼児医療費助成や小学校少人数学級の拡大、
医師確保、農業改革といった教育、医療、福祉などソフト面の政策を公約に掲げた。
高い知名度と実績を背景に、自民党支持層を取り込み、民主党支持層や無党派層にも支持を広げた。
小幡氏はつくば、土浦、牛久などの市町村長、県南地域の市町村議有志や青年会議所関係者、
自民党の地域・職域支部などの応援を得て組織戦を展開。県財政の再建を公約の柱に掲げ、
選挙戦中盤以降は知事退職金のゼロを公約に追加し「不退転の決意で財政再建を成し遂げる」と訴えたが、
知名度不足をはね返せず伸び悩んだ。保守分裂の影響で自民党支持層を固められず、
自民推薦の「看板」も衆院選での民主党圧勝の原動力となった民主党支持層や
無党派層を取り込む上で不利に働いたとみられる。
長塚氏は全県を自転車で回り、若さと「変革」をアピール。茨城空港や霞ケ浦導水事業の即時凍結、
知事多選禁止の条例化などを訴え、現職の多選や自民推薦候補に対する批判票の「受け皿」を狙った。
地元の取手市など都市部で支持を広げたが、出馬表明が告示1週間前と出遅れたことが響き、終盤の追い上げも届かなかった。
間宮氏は約40万票を獲得した前回に続く2回連続挑戦。大型開発ストップなどを掲げ、
「県民の暮らしや雇用、命を守ることを最優先した県政」を訴えたが、
混戦の影響で前回のように批判票を一手に吸収することはできなかった。
元会社社長の森川勝行氏(58)、農業の桐原孝志(61)は、独自の戦いで現職や政党推薦候補らに挑んだが、支持が広がらなかった。
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