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第4回日伊ことばの架け橋賞(伊日財団主催)に作家、村上春樹さんの「街とその不確かな壁」(アントニエッタ・パストーレさん伊訳)が選ばれ、8日、都内で授賞式が開かれた。
村上さんは1980年代の一時期、イタリアやギリシャで生活していた。当時は現地で訳書が出ていなかったため、知り合った人々に本を手渡すことができず、心さびしい思いをしたという。受賞スピーチで、「今は僕だけでなく、多くの日本作家の作品が書店に並んでいて夢のよう」と語った。
「僕自身も翻訳の仕事が大好き。翻訳は究極の精読で、横に書かれたものを縦に置き換えることで、自分の文章術を磨いていくことができる。一人の小説家としても一人の翻訳家としても、非常に光栄な賞です」と謝辞を述べた。
同賞は日本の現代文学をイタリアで広めるために設けられ、著者と翻訳者に贈られる。2022年の創設以降、エッセイストの森下典子さん、作家・翻訳家の松田青子さん、小説家の佐藤友哉さんと、それぞれの翻訳者が受賞している。
朝日新聞 2025年10月8日 20時40分
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