25/01/13 19:54:01.90 PBR6hULo9.net
成人の日の13日、各地の自治体で「二十歳の集い」が開かれた。
集団での暴走など、「新成人」による度を越した行為は、近年でもしばしば起きているが、警察が乗り出すような事態はめっきり減った。
「荒れる成人式」が全国的な社会問題になったのは25年ほど前だ。式典中に爆竹を投げ込んだり、警察官ともみ合いになったり。酒だるを積んだ車で会場に突っ込む事件まで起き、全国で逮捕者が続出した。
当時を振り返ってみた。
「おまえが出て行け」怒鳴る知事
「常識外れ」
出席者の、そんな感想が伝えられたのが2000年に茨城県鹿嶋市であった成人式だ。来賓のあいさつ中に出席者の中に爆竹が投げ込まれ、式典が一時中断。騒ぎが収まった後に、成人の一人が壇上から再び爆竹を投げつけ、また騒ぎになった。
新成人に「おまえが出て行け」と怒鳴ったのは01年、高知市の成人式に出席した橋本大二郎・高知県知事(当時)だ。
来賓としてあいさつ中、「帰れ、帰れ」と手拍子を鳴らして騒いだ新成人4、5人に向けたものだった。
当時、成人の日に関するニュースは、さながら「事件報道」の色合いが強かった。
この年の高松市の式典で、市長の至近距離でクラッカーを鳴らした5人が逮捕された。他県の知事らも相次いでコメントし、文部科学省が全国調査に乗り出す事態に発展した。
沖縄では200人体制で警戒
こうした風潮がエスカレートする中、全国的に知られたのが沖縄県の那覇市だ。
02年、会場になった市民体育館前では、「先輩を祝うため」と、泡盛のたるを持ち込もうとした少年らと警察官がもみ合いになり、計7人が逮捕された。’略)
「もっとセンスのいい騒ぎ方を」
ただ00年代前半、新成人による騒動は特定の地域に偏ったものでもなかった。
<式の冒頭から日本酒をラッパ飲みして奇声を上げる>(02年、福岡県田川市)
<酔っ払って会場通路の電気スタンドを壊し、器物損壊容疑で逮捕>(02年、栃木県烏山町=現那須烏山市)
<市長に「はげ」とやじを飛ばし、壇上に上って垂れ幕を破り、花を食べる>(04年、静岡県伊東市)
こうした騒乱を報じる記事は00年代後半から減り始めたが、近年もないわけではない。(略)
01年、毎日新聞にはこんな評論家のコメントが載っている。
「騒ぎを起こした連中は幼稚すぎて、弁護する気も起きない。ただ行儀良く優等生のように座ってることがええこととは思わないけど、もうちょっとセンスのええ騒ぎ方をせえと言いたいな」【春増翔太、遠藤浩二】
毎日新聞 2025/1/13 18:47(最終更新 1/13 18:56)
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