24/12/06 07:41:51.13 LPGelG7S9.net
日産自動車が苦境に陥っている。2024年9月中間決算は連結営業利益が前年同期比9割減。9000人に上る大規模な人員削減や生産能力の調整に追い込まれた。主要市場の北米で人気のハイブリッド車(HV)を投入できず、劣勢に立たされたことが響いた。V字回復を果たしてトヨタ自動車やホンダと並ぶ国内自動車メーカー「御三家」の座を維持できるのか、正念場を迎えた
◇トレンド見誤る
「ニーズに応える商品を提供できていない」。内田誠社長は先月の中間決算説明会で、コロナ禍後の業績回復に急ブレーキがかかった理由をこう説明した。特に北米事業の不振は深刻で、営業損益は41億円の赤字に転落した。2000億円前後の黒字を計上した過去3年から状況は一変した。
米国では環境意識の高まりから電気自動車(EV)化が進んでいたが、最近は充電設備の少なさなどから失速。HVなどの人気が再燃している。日産はHVの有力車種を持っておらず、4~9月の米国での販売台数は前年同期比2.7%減少した。
◇苦肉の策
中国市場での不振も追い打ちとなり、4~9月の世界販売台数は3.8%減の158万台と、低空飛行が続いた。この間、在庫を減らそうと値引きやローン金利の優遇に充てる販売奨励金を増額。ディーラーに支払った奨励金は値下げの影響額と合わせ、半年間で前年同期より1000億円余り膨らんだ。
ただ、多額の奨励金で販売を維持する手法は「安い車」との印象を与え、ブランド力の低下を招きかねない苦肉の策だ。潤沢だった手元資金も減少に転じ、3月末時点で1兆8964億円あった現預金は9月末に1兆3053億円と、3割も減った。
◇トランプ関税(略)
時事通信 経済部2024年12月06日07時05分配信
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