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奈良新聞2024.12.05
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中国人インフルエンサーが奈良県大和郡山市役所内の市議会に無断で侵入し、正副議長室に立ち入って撮影。その映像を交流サイト(SNS)に投稿していたことが4日、同市議会事務局への取材で分かった。動画を確認した市議会事務局は建造物侵入などの疑いで郡山署に相談している。ただ、正副議長室や議場、議員控え室などでの盗難や備品の破損などは確認されていない。市議会事務局は出入り口に人感センサーを設置し、立ち入り禁止の看板を置くなど再発防止に努める。
市議会事務局によると、市議会に無断で侵入して正副議長室を撮影している動画を、先月27日に市職員が確認。その後、全市議に被害確認などをしたが、盗難被害などはなかった。翌28日に出入り口に人感センサーを置いた。
市議会は市役所5階にあり、エレベーターや階段を使って来庁できる。出入り口は1カ所で、近くに受付窓口を設けている。面会で正副議長室や議員控室などに入る際には、受付で署名などを求められる。しかし、不審者は確認されていなかったという。
投稿された動画では無人の正副議長室に入り、机やホワイトボードのスケジュール表が映されている。ただ、個人情報などは投稿されていない。投稿した中国人インフルエンサーは同市以外に山形県や鳥取県の自治体の市議会議場などでも無断撮影しSNS上での投稿を繰り返している。
新設された人感センサーは人が通ると事務局内にチャイムが鳴る仕組みという。市議会事務局は人感センサーの設置以外に、「立ち入り禁止」の立て看板を置くなど、警戒を強めている。
同事務局の担当者は「無断で人が立ち寄ったことに気付かなかった。閲覧数を稼ぐために無断で撮影したのかもしれない。再発防止に努めたい」とした。