24/11/17 14:43:38.35 U9FjW99B9.net
「男の子は、良くも悪くも、ずっとバカ。でもそれが可愛いらしいの~」
これは、あるテレビ番組で子育て中のタレントが発した言葉の一部です。こうしたフレーズは、親同士の会話の中でもよく聞かれます。
子育てトークの鉄板ともいえる「性差あるある」の会話は、楽しいものですよね。
しかし、こうした親や教師の何気ない考え方が、子どもの将来を狭めていると聞いたら、ハッとする方も多いのではないでしょうか。
一度、立ち止まって、よく考えてみましょう。
男子は本当に、「ずっとバカ」でしょうか。
女子は本当に、生まれたときから「お姫様っぽい女子」だったでしょうか。
実は、人間の赤ちゃんの心に、性差はほとんどありません。
幼児になると能力や行動にごくわずかな性差が現れますが、ほとんどの面において差は認められません。
では、どうして心に「男性らしさ」「女性らしさ」が現れるのか。
【中略】
●空間認知能力はわずかに男性が有利、だけど。
前回記事で、知能の性差にかかわる2つの注意点をみてきました。3つ目の注意点は、様々な能力を含む一般知能に性差はなさそうなのですが、個別の能力を見ると性差があるものもある点です。
一般知能とは、様々な能力を総合的に評価したものです。人間の総合的な頭の良さみたいなものだと思っていただければよいかと思います。
そして、この総合的な頭の良さにはほとんど性差がありません。
ですが、その中に含まれる2つの能力には差がある可能性が示されています。それは、空間を把握する能力と、言語を使う能力です。
【中略】
長年にわたる研究が出した結論として、空間認知はやや男性が得意であり、言語能力は一部において女性がほんの少し得意であるということが示されています。とはいえ、性差が認められるのは、ほんの限られた課題や場面でのみです。
空間認知について、代表的なものは心的回転(メンタルローテーション)です。これは、心の中で物体をイメージして、それを回転させることです。
たとえば、立方体の図形を見て、それを90度回転させたらどうなるかを想像して課題を遂行したり、画面上に提示された色々な角度の手が右手か左手かを判断する際に、頭の中で手を回したりするのが心的回転です。
【中略】
●言語能力はわずかに女性が有利、だけど。
空間認知とともに性差があると考えられているのが言語能力です。
言語能力と一口にいっても、言葉の意味を知っているか、どれだけ流暢に発話できるか、コミュニケーション能力が高いか、など非常に幅広いものを含みます。
続きは現代ビジネス 2024-11-17
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