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「自宅の2階で寝ていたら、階下で『ドン!』とものすごい音がして妻に起こされました。様子を見に行こうとすると、窓ガラスが叩き割られた音が聞こえたんです。子供が遊びに使っていた棒で床をドンドン叩きながら『誰かいるのか!』と大声を出しつつ階段を下りたら、『見つかった!』という叫び声がした。
ガチャリとまたガラスが割れる音がしたので、犯人は窓から逃げ出したのでしょう。侵入の際にガラスの破片で切ったのか、1階廊下には血がボタボタと落ちており、それが同居する高齢の母親の部屋の前まで続いていた。部屋に入られていたらと思うと、ゾッとしました」
自宅に押し入り、住人を緊縛した上で暴行し、金品を強奪―。首都圏で強盗被害が相次いでいる。8月末から2ヵ月弱で14件。10月18日には、合同捜査本部が警視庁に設置された。
冒頭は10月14日未明、一連の事件と同じ手口で強盗に押し入られた千葉県鎌ケ谷市在住の男性による証言だ。
【中略】
バイトと言えば、’22年から’23年初頭にかけて「ルフィ」を名乗る指示役が実行犯を操って起こした連続広域強盗が記憶に新しい。だが、今回の連続強盗はルフィグループによる犯行と「決定的に違う点」があるという。ルフィグループで、闇バイトのリクルーターを務めていたA氏が明かす。
「ターゲット選びも犯行も、雑で稚拙。ルフィグループは、通信販売業者などが作成した名簿を入手し、そこからさらにアポ電をかけるなどして、ターゲットの資産状況を正確に把握してからタタキ(強盗)をしていた。今回のように件数が多い割に被害金額が一件当たり数十万円程度と小さいのは、ロクに下調べしないで手当たり次第に犯行に及んでいるからだとしか思えない。指示役がよっぽど金に困っていないとあり得ないよ」
闇バイト強盗に詳しい、ジャーナリストの石原行雄氏も同意見だ。
「横浜の事件では粘着テープや手袋を現場近くのコンビニで用意させていて、犯人は防犯カメラにも平気で映り込んでいる。言うなれば『ド素人の犯行』です」
練馬区での強盗事件の実行役として、強盗致傷などの容疑で逮捕された遠藤峻輝容疑者
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続きはFRIDAY 2024/11/03
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