24/09/16 15:44:30.99 pgWUcMPP9.net
3月の北陸新幹線金沢―敦賀間の延伸開業から16日で半年を迎える。観光客が大きく増え、福井県内はかつてない活気に沸く。しかし、宿泊客数は伸び悩み、新幹線効果の恩恵に浴さない地域が出ている。訪日外国人客(インバウンド)の取り込みも低調だ。どうすれば多くの観光客らに県内で滞在してもらえるのか。にぎわいの裏に見える課題から迫る。
「福井の周辺にも魅力的な都市がたくさんある。福井で泊まってまで楽しみたいとは思えない」
8月25日に北陸新幹線で初めて福井を訪れた埼玉県上尾市の会社員(50)は語る。永平寺町を訪問し、おろしそばを食べた後、土産を購入した福井駅から帰宅した。
土日の北陸旅行。初日の同24日は金沢市内を巡り、そのまま金沢で宿泊した。「兼六園や金沢21世紀美術館といった観光名所がコンパクトにまとまり、食と観光を楽しめた」と評価する。一方で、福井について「東尋坊(福井県坂井市)まで足を延ばして海鮮を食べようとも考えたが、海の幸は金沢の近江町市場で食べることができたのでやめた」とした。
県などは新幹線延伸に向け、多くの観光客に県内で宿泊し、観光名所を周遊してもらうことを目指し、観光施設などの整備を進めてきた。
県の推計では、県外からの宿泊客の消費額は日帰り客の3・7倍の平均約2万3000円。宿泊客増による地域振興を狙い、特に力を注いだのが玄関口・福井駅の周辺だった