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「週刊文春」編集部 2024/04/17
静岡県に本社を置く缶詰製造大手のいなば食品が、2023年の一時期、食品衛生法に違反した状態の工場で缶詰を製造していたことが「週刊文春」の取材で分かった。
「2023年の5月から焼鳥缶用の鶏ササミをボイルする新施設を稼働させていたのですが、保健所からの正式な許可がない状態で2カ月操業していたのです」(いなば食品幹部)
静岡市の保健当局に提出された文書
「週刊文春」は同社の内部資料を入手。そこには2023年の5月から操業を始めた施設が、保健所の査察、許可のないまま稼働していたことが明記されている。
文書はいなば食品の社長が差出人となり、静岡市の保健当局に提出されたものとみられる。表題は「弊社増設工場における畜肉許可書申請の遅延(顛末書)」。2023年5月から7月にかけ、許可なく操業してしまったことを詫びる内容だ。
静岡市保健所食品衛生課の担当者は「週刊文春」の取材に対し、いなば食品の工場で上記の事案があったことを認め、こう回答している。
「食品衛生法の第55条違反となります」
無許可の工場で作られた製品は、一体どうなってしまったのか―。
4月18日(木)発売の「週刊文春」および、17日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、いなば食品が犯した法令違反の実態、女帝とよばれる会長と社長による信じがたいセクハラ・パワハラの数々、社員が遵守を求められる珍奇な社内ルールまで、いなば食品という会社の抱える闇を詳報している。
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