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(CNN) バイデン米大統領の元事務所や自宅から副大統領時代の機密文書が見つかった問題の調査を担当し、刑事訴追しない決定をしたロバート・ハー元特別検察官が12日、米下院の司法委員会で証言した。
ハー氏は報告書でバイデン氏の記憶力の低下に言及したことについて、「必要かつ正確、公正だった」と主張した。
ハー氏は先月公表した報告書で、機密文書を違法に保持しようというバイデン氏の意図を証明するものは何もなかったなどとして訴追しない判断を示した。訴追しない理由の一つとして、裁判になった場合、「記憶力の乏しい」高齢者として陪審の前に立つことになるからだとも指摘した。
11月に大統領選挙を控えている中、委員会では共和、民主双方の委員から「記憶力の低下」の記述や、機密文書を保持していた意図について質問が集中した。
報告書に記憶力についての評価を含めるという判断について、ハー氏は記憶力についての分析を省略すれば報告書が「不完全で不適切なものになっていた」との考えを示した。
報告書の作成に政治的な意図は全くなく、司法長官のために包括的かつ徹底的な「信頼に足る」報告書を作成することが与えられた任務だったと主張した。
また、バイデン氏の機密文書の保持について、刑事法違反に問うのに必要な要件はそろっているとの共和党員からの指摘に対しては、「故意」という要素が欠けていると強調して反論した。
訴追しないとの判断については、報告書ではバイデン氏が有罪か無罪かを判断しておらず、証拠の評価に基づいて訴追した場合にどのような結果が想定されるかを説明しただけだとした。
司法省は11日、ハー氏の特別検察官としての任務は終了したと発表した。
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