24/02/12 19:24:44.86 BV+dV/8k9.net
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お酒に含まれるアルコールは人の気持ちをリラックスさせたり高揚させたりして、気持ちのいい「酔っ払った状態」をもたらしますが、
長期間にわたってお酒を飲み過ぎるとアルコールを分解する肝臓に多大な負担がかかります。
イギリス・プリマス大学の肝臓専門医であるアシュウィン・ダンダ氏が、「アルコールを断つと肝臓にどのようなメリットがあるのか?」について解説しています。
What happens to your liver when you quit alcohol
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肝臓は人体最大の臓器で、多種多様な機能の中にアルコールの分解があります。
大量のアルコールを飲み続けると肝臓に中性脂肪がたまる脂肪肝という状態になり、放置していると肝臓に炎症が引き起こされます。
この炎症を治癒する過程で瘢痕(はんこん)組織が形成され、肝臓が硬化してでこぼこした形になってしまうのが肝硬変です。
肝硬変の後期には肝臓がうまく機能しなくなり、皮膚や白目が黄色に変色する黄疸(おうだん)が出るほか、体液によって足がむくんだり腹水がたまったりします。
肝機能の低下に伴って肝性脳症と呼ばれる意識障害が起こることもあり、最終的に肝不全で死亡してしまうこともあります。
ダンダ氏は、純アルコール換算で20g(アルコール度数5%のビール500ml、アルコール度数14%のワイン180ml)を「1単位」として、
1週間に14単位を超えた量のアルコールを定期的に飲むほとんどの人は脂肪肝を持っていると指摘しました。
脂肪肝は最終的に肝硬変や肝不全に至る危険な兆候ですが、幸いなことに脂肪肝の人はアルコールを断ってから2~3週間で肝臓が治癒し、
まるで真新しい臓器のように機能するとダンダ氏は説明しています。
また、肝臓の炎症や軽度の瘢痕組織がある人でも、アルコールをやめてから7日以内に肝臓の脂肪や炎症、繊維組織が顕著に減少するとのことで、
数カ月間アルコールを断てば肝臓は治癒するそうです。
また、より重度の瘢痕組織や肝不全を伴う人であっても、数年間アルコールを断てば肝不全の悪化や死亡のリスクが低くなります。
しかし、大量にアルコールを飲んでいる人は身体的にアルコール依存の状態であるため、いきなりアルコール摂取をゼロにすると
震えや発汗、発作などの禁断症状に襲われることもあるそうです。
そのため、日常的に大量のお酒を飲んでいる人は、いきなりアルコール摂取量をゼロにするのではなく、徐々に量を減らしていく方がいいとダンダ氏は説明しています。
また、断酒するとメリットがあるのは肝臓だけでなく、脳機能が改善したり睡眠の質が向上したりするといったメリットがあることもわかっており、
長期間アルコール摂取を避ければがんや心臓病、脳卒中などのリスクも減少します。
ダンダ氏は、「肝臓をいたわりたいなら、アルコールは飲まないでください。しかし、どうしても飲まなければならない場合は適量を守り、
週に2~3日はアルコールを飲まない日を設けましょう。そうすれば、肝臓の魔法のような自己治癒力に頼らなくても健康を維持できます」とアドバイスしました。
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