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山形県は、若者らが県内企業で短期のアルバイトをしながら地域の生活体験や観光を楽しんでもらう「プチ移住」事業を始めた。繁忙期の人手不足の解消を図りながら、関係人口の創出や移住の促進につなげたい考え。今月の受け入れ開始から応募が相次ぐなど、人気を集めている。
山形県が始めた「プチ移住」事業に応募し「つたや」でアルバイトする辻さん=8日
人手不足解消と関係人口増の一挙両得
アルバイトのマッチングアプリを運営する「タイミー」(東京)に事業を委託。初年度は県の呼びかけに応えた5市町の宿泊、農業、食品加工など15社が首都圏などから30人程度を受け入れる。
求人はタイミーの専用サイトで募集。1回当たり休日(1日)も含めて6泊7日程度の日程で給料のほか、現地までの交通費として上限3万円を支給する。タイミーによると応募倍率は4~5倍に達しているという。
西川町の月山志津温泉の旅館「つたや」は、客室の清掃や配膳などに2人を募集した。1日7時間半の勤務で日給は8000円。昼、夕食を200円で提供し、町内の協力者の自宅を民泊先として用意した。
4日から働く都内在住の辻寛次さん(20)=早稲田大3年=は「東北に一度行きたかったので応募した。自然の中で仕事できて気持ちいいし、金欠なので給料を得ながら旅ができるのは魅力的」と話す。休日などを利用し、月山登山や地元の地域おこし協力隊員らとの交流も楽しんだという。
つたやの取締役料理長の奥山友幸さん(45)は「町中心部から離れており、通常の求人では集まりにくい。秋の行楽期などに合わせて募集できるので助かる」と話す。
タイミーは群馬、福井両県などでも同様の事業を受託しており、東北での事業化は初めて。地方創生グループの鈴木翔さん(34)は「群馬や福井ではバイト経験者が地域を再訪して住民と交流を深めるなど、関係人口拡大に効果が出ている」と説明。山形県の担当者は「山形との関係性を強めてもらい、将来的な移住の検討にもつながればいい」と期待する。
河北新報 2023年9月9日 6:00
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