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札幌市の整形外科医、亀田和利医師(55)は新型コロナウイルス感染拡大後の2021年以降、気がかりになっていることがある。「小学生の腰痛が増えているな」。若齢で腰痛のイメージは薄いが、自身のクリニックを受診する子どもは増えた。実際に現代の小学生の多くが腰痛のリスクにさらされているという。保護者が気をつけたい点や腰痛解消に向けた手立てを探った。
「習い事やクラブ活動に必要な教材や道具も手提げバッグなどに入れて重たい」「(荷物が重くて)学校に行きたくない」。亀田医師が理事長を務める福住整形外科クリニック(札幌市豊平区)を受診した小学生は、こんな声を漏らしている。
クリニックでは19、20年に腰痛を訴える7~12歳の受診はなかったが、21年以降は目立つようになり、受診者数は年々増加しているという。亀田医師は「腰痛は接骨院に通うことが多い。病院でさえ増えているのだから、全体的に増加傾向ではないか。子どもが症状を伝えなかったり、保護者が正確に情報を受け取れなかったりする場合もあり、小学生の腰痛患者はかなり多いと判断している」と懸念する。
外遊び減少、運動不足…原因は多岐に
要因は何か。亀田医師はスマートフォンやテレビゲームの普及、習い事やコロナ禍などの影響で外遊びの機会が減ったことによる運動不足や、関節が硬くなっている点を指摘。さらに、ページ数が増えた教科書や、授業で利用されるようになったタブレット型端末、持参が一般化した水筒などによりランドセルの重量が増していることを挙�