23/07/19 13:15:12.20 +9kUvriR9.net
※2023/7/18 16:00(最終更新 7/19 09:00)
毎日新聞
専業主婦でいることに負い目を感じる―。夫以外と会話することなく自宅にひきこもる首都圏在住の女性(36)は、こう心情を吐露する。社会から距離を置き、気付けば10年が過ぎた。男性が多いとされてきたひきこもりだが、国の最新の推計では半数が女性だという。専業主婦の女性はなぜひきこもりになってしまったのか。
失業でつながり絶たれ
6月中旬。女性は久しぶりに電車を乗り継ぎ、東京・表参道にあるビルに足を運んだ。「ひきこもりUX女子会」という当事者らが集まるイベントに参加するためだ。65人がグループに分かれ、それぞれが抱える生きづらさを語り合った。
「今年に入って夫以外と会話したのは、正月に会った親戚と、月に1回通うカウンセリングの先生を除けば、初めてです」。参加者が柔らかい表情で帰路に就く中、女性は足を止めて記者に語ってくれた。カウンセリング先から紹介されたのがきっかけで、3回目の参加だという。手をもむような仕草から、まだ少し緊張している様子が伝わってきた。
実家が自営業だった影響で、オフィスビルに出社し、同僚と繁華街で飲んで帰るような生活に憧れた。大学を卒業し、希望通り都心のIT企業に入社した。
ところが、そこはいわゆる「ブラック企業」。給料が満額支給されたのは1カ月だけで、通勤のための電車賃も足りなくなるほど