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2023年7月13日 12時00分
ろう者で性的少数者(LGBTQ)の居場所をつくろうと「日本ろうLGBTQ+(プラス)連盟」が発足した。東北から沖縄にある7つの当事者団体が連携し、地域を超えた交流や、活動の経緯などをまとめた本の制作にも力を入れる。代表の野村恒平さん(36)=東京都=は「自分たちの存在を可視化し、社会とのコミュニケーションを深めたい」と訴える。(奥野斐、写真も)
「4000人以上いるのでは」。野村さんは国内の当事者の数をそう推計している。連盟の活動を通じて、当事者のロールモデル(お手本)の可視化や情報共有、LGBTQ関連の用語を表す手話言語の普及などを目指す。手話で表現できる専門用語は少なく、50音を指で表す指文字で表現することがあるという。
4月6日に設立され、5月下旬に都内で開いた設立イベントには当事者ら約70人が参加。参加団体同士の自己紹介や、今後の取り組みの発表などがあった。一時期活動したものの、既に解散した団体の記録も書籍化して後世に伝えたいという声も出た。
代表の野村さんは男女どちらでもない「ノンバイナリー」と自認する。「聞こえる人たちの居場所やコミュニティーは増えてきている。将来はろう者の当事者がいつでも利用できる居場所をつくりたい」とする。
参加団体で、手話指導をしてきた「手話フレンズ」(渋谷区)代表のモンキー高野さんは「手話を教えるだけでなく、みんなでつながっていこう、若い世代をサポートしていこうと活動してきた。日本ろうLGBTQ+連盟ができたことで、さらに皆がつながっていけたら」とあいさつした。
「日本ろうLGBTQ+連盟」のロゴ。性の多様性を象徴する6色のレインボー(虹色)で表現している=同連盟提供
LGBTQの集会やイベントでは近年、手話通訳が付くことが多い。NPO法人「プライドハウス東京」共同代表の五十嵐ゆりさんは設立イベントで「誰も取り残さない、との視点から集会などでは手話や筆談用具の用意など、情報保障に力を入れている。こうした取り組みは野村さんらの関わりが大きい」と話した。
家族に当事者がいて、イベントに参加した30代女性は「ろう者の中にも、LGBTQ当事者は当たり前にいる。いわゆる『ダブルマイノリティー』と呼ばれる人たちの存在や困りごとを社会に表明できる意義は大きい」と、連盟の活動に期待した。
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