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滋賀県守山市の守山小学校で30代男性教諭=懲戒免職=が同僚女性の下着を盗んだとされる問題で、被害者の女性が事件発生後、当時の校長と市教育委員会から警察に被害届を出さないよう求められていたことが12日、分かった。市教委は「不適切だった」として女性に謝罪した。
市教委などによると、盗難は昨年6月16日に発生し、8日後に男性教諭が盗んだことが判明した。女性は被害届を出そうとしたが、校長から「児童や同僚への影響を考えて」と暗に警察へ届けないよう求められた。学校現場に警察が入ることなどによる混乱を懸念し、市教委との協議の上で校長が伝えたという。女性は納得できず、約7カ月後に被害届を提出し、男性教諭は窃盗容疑で書類送検されている。
今回の問題で市教委は滋賀県教委への報告を約7カ月間も怠ったとして県教委から口頭指導を受けた。公表時に報告遅れの理由を「被害者が被害届を出すか迷っていた」としたため女性が抗議。市教委が改めて聞き取り調査したという。
女性は京都新聞社の取材に「学校や市教委の中で何とかしようとする対応に間違いがあったと思う。被害届の提出は被害者が決めるもの。黙っておくことは子どものためにもならない」と話した。市教委の飯島秀子教育部長は「苦しい思いに寄り添えていなかった。申し訳ない」としている。
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