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国立感染症研究所は30日、今年に入り梅毒の患者数が5453人(速報値、21日時点)になったと発表した。現在の統計方法となった1999年以降で過去最多だった昨年を上回るペースで増え続けている。専門家は「実際はもっと多くの患者がいる可能性もある」と注意をよびかけている。
梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌による性感染症。感染した粘膜や皮膚との接触でうつり、キスでも感染することがある。
1948年には22万人の患者がいたとされるが、その後、抗菌薬が登場してからは減った。だが、2010年ごろから再び増加、19、20年に一時減ったが、22年は暫定値で過去最多の1万2966人となった。男性は20~50代が多く、女性は20代が突出して多い。
今年は21日までに、昨年同期より1527人多い5453人の患者が報告されている。
梅毒は感染から数週間後に性器や口の感染部位にしこりなどができる。一度症状が消えた後、しばらくすると手のひらなど全身に発疹が出る。治療しなくても症状が治まるために見過ごされやすく、感染が広がる原因にもなっている。
妊娠している女性が梅毒にかかると、胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産、先天異常を起こすことがある。治療は抗菌薬を使う。
愛知医科大の三鴨(みかも)広繁教授(感染症学)は「(人と人との接触が減る)新型コロナウイルスの流行時も梅毒など性感染症は増えている。性風俗に従事する女性のほか、マッチングアプリやSNSなどを通じて個々に出会う機会が増えたことも感染が増えている一因だ」とする。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
梅毒トレポネーマ
YAHOO(朝日新聞) 5/30(火) 20:30
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