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年をとったマウス(右)は若いマウス(左)に比べて老化細胞が蓄積している=大阪大微生物病研究所提供
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年をとると、腸内細菌が免疫細胞の「老化」を引き起こすことを大阪大微生物病研究所のグループが動物実験で突き止めた。若い時には腸内細菌と免疫の働きがうまく共存して健康維持に役立っているが、バランスが崩れて病気につながる仕組みの一端がわかった。
腸内には千種以上ともいわれるさまざまな細菌がすみ「腸内フローラ」とよばれる。細菌の構成など腸内フローラが乱れることがさまざまな病気につながるとされる。
一方、細胞に修復できない傷ができ、増殖を止めた「老化細胞」が加齢で蓄積すると、周囲に炎症物質をまき散らして病気につながることも知られている。しかし、腸内フローラと細胞老化の関係はよくわかっていなかった。
グループは、遺伝子操作で老化細胞が光って見えるようにしたマウスを2年間、観察。加齢に伴い、腸で抗体を作る免疫細胞が老化して蓄積していくことを確認した。老化細胞が増えると、抗体を作る働きが落ち、抗体の多様性も減るとわかった。細菌を制御する抗体の量や多様性が減ると、腸内フローラが乱れることを確認した。
5/13(土) 8:30配信
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