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※現代ビジネス
2023.04.28
蛇口から出た水をそのまま飲める国は世界で12か国しかないとされる。
その一つが日本だ。日本の水の安全性は世界でもトップクラスに高いと言われ、東京都の「東京水」をはじめ、ペットボトルに詰められ、配布販売されている水道水すらある。
そんな「日本の水は安全」という神話を揺るがしかねない問題がいま、起こっている。世界各地で規制の流れが進む化学物質「PFAS」が日本の水から検出されているのだ。
国分寺の井戸水から化学物質が
例えば、東京多摩地域では、2019年、都の調査により、国分寺市で水道水に利用していた井戸水から国の目標値の2倍以上にあたる、1リットルあたり101ナノグラムのPFASが検出された。
この問題をうけ、市民団体「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」が2022年秋から地域住民から約600名のボランティアを募り、血中PFAS濃度の調査・分析を実施。
3月25日に中間報告書を発表した(19市町村の21~91歳の男女、273名分)。中間報告書によれば、国分寺市の住民94.9%、立川市で78%、全体で61.2%の住民の血中PFAS濃度が米国の学術機関「全米アカデミーズ」が「健康へのリスクが高い」とした指標を超えたという。
そもそも、化学物質PFASとはどのようなものであり、何が我々の健康にとって問題となるのか。PFAS汚染の問題に詳しい、京都大学大学院医学研究科准教授の原田浩二さんに話を聞いた。
永遠の化学物質PFAS
「PFASは平たく言えば、炭素とフッ素からできた、有機フッ素化合物、その総称を指します。代表的なものでははっ水スプレー、こびりつかないフライパン、半導体の製造、大規模火災のリスクが高い空港や基地に置かれている泡消火剤などにPFASは使われています。
水や油をはじき火に強い。加えて安定性が高く長持ちするのが特徴です。一方でこの安定性の高さが、環境中に放出された場合、問題になります。自然の分解作用がほとんど働かず土壌や水の中に残されてしまうからです。そのため海外では『フォーエバーケミカルズ(永遠の化学物質)』とも呼ばれています」(以下「」箇所は原田さん)
PFASは1940年代から産業利用が始まり、その数は約4700種類以上にあるとされる。そのすべてが人体に悪影響を与えるわけではない。
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