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ＵＳＥＮ―ＮＥＸＴ・ＨＯＬＤＩＮＧＳの宇野康秀社長は４日までに共同通信のインタビューに応じ、国内動画配信市場で「米ネットフリックスを抜くのが方向感だ」と表明した。傘下の「Ｕ―ＮＥＸＴ」と民放などが運営する「Ｐａｒａｖｉ（パラビ）」の合併で、会員数が５００万人超とされる首位のネットフリックスに対抗し、５年後をめどに一定の成果を目指す。
国内の他の運営企業に対しても、合併などの形態にこだわらず「いろいろな連携を模索したい」と呼びかけた。米アマゾン・コムや米ウォルト・ディズニーといった世界的な有力企業もひしめく市場環境で、「日本の中の大きなメディアが全部外資になってしまうのは、課題意識として持つべきだ」と指摘した。
Ｕ―ＮＥＸＴとパラビは３月３１日付で合併した後、３７０万人以上の有料会員を抱える。宇野氏は「『百貨店戦略』で、見たいものは必ずあるサービスを追求してきた。弱かった国内ドラマが加わり、作品のラインアップで最強になれる」と自信を示した。
映画やドラマだけでなく、音楽ライブやスポーツ、書籍などの配信を充実させてきた戦略に触れ「テレビ局との連携で新しい作品の見せ方をしていきたい」とも訴えた。
調査会社のジェムパートナーズ（東京）によると、２０２２年の定額制動画配信サービスの国内シェアはネットフリックスが２２・３％で首位に立ち、Ｕ―ＮＥＸＴ（１２・６％）が追う展開になっている。
2023/03/04 15:36
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