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毎日新聞最終更新 1/24 09:40
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横浜市が発表した市民生活実態調査によると、病気や障害がなく、ほとんど家から出ない状態が6カ月以上継続している「ひきこもり状態」にある中高年(40~64歳)が、推計約2万人に上ることが明らかになった。ひきこもりになったきっかけについて、4割弱が新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛を挙げた。
2017年の調査では、ひきこもり状態にある中高年が約1万2000人いると推計されていた。前回含まれていなかった家事や育児をしている人にまで対象が拡大されたことが増加の要因という。
市は22年7月に中高年3000人を対象にアンケートを実施し、1435人から回答を得た。
このうち、ひきこもり状態にあったのは22人(1・5%)だった。ひきこもり状態の期間の最多は「1年以上~3年未満」で、約半数を占めた。きっかけは「新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛」が最多の36%で、「気力が低下した」が27%、「失業、退職した」が23%と続いた。
市は22年4月から「ひきこもり支援課」を発足し、相談ダイヤルを通して支援を目指している。ただ、ひきこもり状態にある人の約6割が「公的機関に相談したいと思わない」と回答。「相手にうまく話せない」「何を聞かれるか不安」などを理由に挙げた。
市は「公的な相談機関の利用に心理的なハードルがあることが分かった。今後は支援内容の情報発信を積極的にしていきたい」としている。【池田直】