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2022.11.14 中島みなみ(記者)
来るべき排ガス規制により、50ccバイクが生産困難に―危機感を抱えるバイクの業界団体が、その解決策として「排気量と定格出力」による車両区分の見直しを提案しています。これにより、125ccバイクを50ccとして供給できる可能性があります。
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2025年の排ガス規制強化で、50ccバイクの新車供給が止まる可能性が…
日本自動車工業会二輪車委員会(JAMA)と全国オートバイ協同組合連合会(AJ)は2022年11月9日、バイク車両区分を現行の「排気量と定格出力」から「最高出力」に改めることを、自民党オートバイ議員連盟に要望しました。まずは排気量50ccクラスで、2023年末をめどに具体化を目指します。
背景には、国内排出ガス4次規制が2025年に50ccクラスへ適用され、新車供給が止まる可能性が強まったことがあります。
日本自動車工業会二輪車委員会は「マフラー内部の排気ガスを浄化する“触媒”の特性から、炭化水素(HC)を中心に削減達成が困難」と、説明します。
排気ガスの有害物質の除去は、マフラー内部にある触媒を通じて行いますが、4次規制に適応するためには、触媒を300度以上の高温にする必要があります。50ccクラスで適温にするには、エンジン始動後、約4分の時間が必要です。
仮に、触媒が低温のまま発進すると、規制値(100mg)を超えるHCを排出させることになり、規制に適応するバイクを作ることができません。このため、規制が適用される2025年以降は、50ccバイクの生産自体が困難になる可能性があるのです。
実は、4次規制は、2022年から50ccクラスを除くバイクで始まっています。排気量が大きなバイクは触媒を適温にする時間が短くて済むので、規制にも対応しやすいのです。例えば、125ccクラスのバイクは、約70秒でマフラー温度が適温に上昇します。
当初は全車種で4次規制がスタートする予定だったものの、供給に懸念があることをAJが指摘し、50ccについては2025年まで対応のための時間的な猶予が設けられたのです。
そこで浮上した対応策が、125ccクラスのバイクの性能を50ccクラスに制御して、4次規制をクリアする方法。それが「排気量と定格出力」から「最高出力」に車両区分を改めることです。
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