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2022/10/07 05:00
「ハイボール 一生の宝物」
「ハイボールの聖地」として知られ、９月に６４年の歴史に幕を下ろした松山市の老舗バー「露口」の露口貴雄さん（８５）と朝子さん（８０）夫妻に６日、地域活性化に貢献したとして、中村知事から感謝状が贈られた。
県庁で行われた贈呈式で、中村知事が「長きにわたり二人三脚で松山の夜にあかりをともし、 琥珀こはく 色のハイボールと温かい人柄で、おもてなし文化を醸成していただいた」と感謝状を手渡した。
貴雄さんはうっすらと涙を浮かべ、「思いがけないことで戸惑っている。６４年やってきた功績を認められてありがたい」と謝意を述べた。
貴雄さんは式後、「開店の頃は『ウイスキーはどういうふうに飲むの？』という時代だったが、洋酒文化を広めようと頑張ってきた。ハイボールは一生の宝物のつもりで作り続けてきた」と振り返り、「もう少しやりたい気持ちもあるが、体がついてこない」と話した。
「お客さんあっての露口。これまで支えていただき感謝の一言です」と話す貴雄さんに対し、朝子さんは「寄り添ってきてよかった」と笑顔を見せていた。
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