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ホスティングサービス大手のCloudFlareが2022年9月4日に、オンライン上の人物やコミュニティに関する議論や嫌がらせを目的としたアメリカのインターネットフォーラムであるKiwi Farmsをブロックし、セキュリティサービスの提供を打ち切ったと発表しました。ブロックの背景には、トランスジェンダー差別をめぐるインターネット上での議論の過熱があると報じられています。
CloudFlareのマシュー・プリンスCEOは発表の中で、「この48時間でKiwi Farms上の脅威がこれ以上ないほど高まっており、私たちは法執行機関と積極的に協力してきましたが、もはや法執行機関の行動を待つことができないほど差し迫った緊急事態となりました」と述べて、Kiwi Farmsにまつわる問題の高まりが今回のブロックの理由だと説明しました。
Kiwi Farmsは、2013年2月から9年以上に渡って運営されてきた老舗のオンラインフォーラムですが、ターゲットを自殺に追い込むことを目的とした徹底的な嫌がらせなどの問題で知られており、これまで3人の自殺者を出したと報告されています。主なターゲットの1つはトランスジェンダーで、2018年には交通事故の治療費としてクラウドファンディングした資金を性転換手術に使った疑惑によりターゲットになったゲーム開発者が焼身自殺する事件が発生しました。
記事作成時点でも、Keffalsという名前で活動しているカナダのTwitch配信者でトランスジェンダー活動家のクララ・ソレンティ氏がターゲットとなっており、ソレンティ氏は2022年8月5日に同氏の名前をかたった銃乱射予告で警察に通報される、いわゆるスワッティングの被害を受けたとのこと。その後も、Uberアカウントがハッキングされて食事が送りつけられるなどの嫌がらせを受けたソレンティ氏はカナダ国外へと住所を移しましたが、転居先がさらされたことでそこでもスワッティング被害を受けました。
(中略)
プリンスCEOは、「私たちは今後も警察当局と積極的に協力し、Kiwi Farmsおよび違法と思われるコンテンツを投稿した個人に関する捜査に協力していきます。Kiwi Farmsをブロックしたことで一時的に事態は収拾しましたが、根本的な問題解決には至っていないことを認識しています」と述べて、引き続きインターネット上での過激な言論の危険性が高い状態が続いているとの見方を示しました。
またソレンティ氏は、CloudFlareがKiwi Farmsへのサービスを打ち切ったこと歓迎するとした上で、Kiwi Farmsをホスティングしているプロバイダーへの圧力キャンペーンを継続していくとの声明を発表しました。
2022年09月05日 11時25分
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※記事全文はソース元にて
■関連リンク
CloudFlare社公式ブログより:Kiwi Farmsブロック措置についての告知
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