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毎日新聞 2022/7/27 10:00(最終更新 7/27 10:13) 662文字
英国の次期首相を決める与党・保守党の党首選で、決選投票に残ったスナク前財務相が対中強硬姿勢をアピールしている。25日には、首相になれば英国内の中国語教育機関「孔子学院」を全て閉鎖すると宣言した。ライバルのトラス外相陣営は「スナク氏は中国に融和的だ」と批判しており、これをかわす狙いとみられる。
「中国、そして中国共産党は、英国と世界の安全保障や繁栄にとって今世紀最大の脅威だ」。スナク氏は25日、ツイッターで中国に厳しく臨む姿勢を強調。首相に就任すれば英国に約30カ所ある孔子学院も閉じると投稿した。孔子学院は日本を含む世界各国で中国語教育を行う一方、スパイ活動やプロパガンダ(宣伝工作)の拠点とも疑われている。
スナク氏は財務相時代の昨年7月、ロンドンでの講演で「中国とは成熟し、バランスのとれた関係が必要」との見解を表明。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(英語電子版)は今月14日、スナク氏について「英中関係発展に現実的な見解を持つ唯一の候補者」と評価していた。
英メディアによると、対中強硬派のトラス氏を支持するダンカンスミス元党首は、スナク氏の方針転換について「驚きだ」と発言。スナク氏の下で英財務省は中国との経済関連協定の締結を推進してきたと指摘し、中国による香港の民主派弾圧などが激化した過去2年間で「あなたは一体どこにいたのか」とスナク氏を批判した。
一方、スナク氏も25日のテレビ討論会で、トラス氏がかつて「中国との関係は黄金期を迎える」と述べたと指摘し、中国への近さを非難した。【ロンドン篠田航一】
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