22/05/02 14:07:14 IdsXyECp9.net
<ロシアのウクライナ侵攻で新型コロナのパンデミックは忘れられ、「弱毒化」の情報から妙な安心感が広がっている。
だが、この感染症は決して「ただの風邪」ではない。感染後2カ月経ってなお後遺症が残る記者の体験記>
ウクライナ侵略や知床遊覧船の事故が紙面やタイムラインを埋めるようになってからというもの、すっかりコロナのニュースが霞んでしまった。
。別にウイルスが消えたわけでもないのに、コロナが収束しつつあるような錯覚すら覚える。
実際、パンデミックが始まって以降、東京は3年ぶりに行動制限なしのゴールデンウィークを過ごすことになった。
都内の感染者数は相変わらず数千人単位なのだが、それも見慣れてしまった。
こうして世の中が「ウィズコロナ」へと舵を切りつつあるなか、私はコロナに感染した。感染から2カ月経った現在も、後遺症が残っている状態だ。
誰かの役に立つかもしれないので、私の感染経験を、時系列に沿って説明してみたい。
というのも、感染者の体験談はネット上たくさん転がっているようでいて、意外なほど少ないのだ。
そのなかで参考になったのは、共同通信記者によるこちらの記事。多くのブログ記事やツイッターの投稿は、
情報として断片的すぎるものや主観が強すぎるものが目立ち、参考にしづらい。
特に、感染者の年齢や性別、居住地、感染時期といった肝心な情報が抜け落ちていることが多いのだ。
はじめに断っておくが、私には医学的知識はない。これから記述することは、私個人が経験して感じた体験談に過ぎず、すべては「個人の感想です」という内容だ。
私は東京都新宿区在住の40歳男性で、職業はライター。173センチ62キロ。持病はなく、普段から筋トレやジョギングなど適度な運動を心がけており、
健康維持には人並み以上に気をつけていた。
身体に異変を感じ始めたのは、2月26日の夜。喉に何かが突っかかるような違和感があり、嫌な予感がした。
そういえば、この3日前に仕事がひと段落して心身の緊張が解け、注意力が散漫になっていた。
こういう時は体調を崩さないよう気をつけねばと思っていたのに、まんまとやられてしまった。
感染源として思い当たったのは、2月22日に知人に会合に誘われ、1時間半ほど顔を出してしまったこと。
都内はまん延防止期間中だったが、営業している居酒屋や飲み歩いている人は少なくなかった。
だが、同じ場面でコロナに感染したのは私だけで、他の人々は大丈夫だった。感染源として疑わしいとは思いつつも、いまだに確証はない。
異変を感じた2日後の28日夜には、仕事関係者との会合があった。当日も多少だるい感じがしたものの、キャンセルするほどではないと思い、参加してしまった。
今思うと、この選択が悔やまれる。
会合の途中からだるさや熱っぽさが増し、声を張っているうちに喉がかすれて声を出しにくくなった。
これは危ないと思い、中座して帰宅し、すぐに床に着いた。翌日、激しい頭痛とともに目覚め、熱を測ると38度を超えていた。
近くの内科で「発熱外来」を受診して抗体検査を受けると、その場でコロナ陽性が確定した。
今思うと、私は油断していた。すでに知り合いのなかにコロナ経験者が4~5人いて、全員が「数日で完全に治った」と言っていたからだ。
オミクロン株は感染力は強いものの、弱毒化していると伝えられている。持病がなく肥満体型でもない40歳の私にとっては、“ただの風邪“で終わるはずだと信じていた。
味覚や嗅覚に異常は起きず、食欲もあった。
ひたすら寝続けると高熱は3日ほどで下がり、発症日から1週間も経つと、身体を動かしたいぐらいに体力も回復し、自宅で筋トレをしたりした(後から分かったが、まだ安静にすべきだった)。
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今も重症化に苦しむ患者は世界中に多くいる
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