22/04/30 14:33:43 UyNmqNL39.net
ロシアとウクライナの戦争が続いています。一日も早い戦争終結を願ってやみません。
ところで、西欧諸国や日本の世論には、ウラジーミル・プーチン露大統領を、ナチスドイツのアドルフ・ヒトラーになぞらえる報道があります。これはあまりに感情的だといえるのではないでしょうか。
このままでは、世界大戦の図式が作られつつあると言わざるを得ません。ここは、世論ももっと冷静になるべきだと考えます。
ジョー・バイデン米大統領は「ジェノサイド(大量虐殺)」という言葉を使い、プーチン氏を「戦争犯罪人」だと発言しました。
では、先の大戦で米国が広島、長崎に原爆を投下したことはジェノサイドとは言えないのでしょうか。中国で少数民族の人権を弾圧する習近平国家主席は同様の罪には問われないのでしょうか。
私たちは、ここはロシアとの友好の道を残しておくべきだと考えます。
あくまで日本の最大の脅威は中国共産党政権なのです。日本は中国、北朝鮮、それにロシアの「三正面作戦」は取れません。
しかし、岸田文雄政権はロシアに厳しい経済制裁を科し、石炭などの禁輸にも踏み切りました。ウクライナに向け、防弾チョッキや防護服なども送っています。
日本は、米国、英国、オーストラリアの安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に参加を打診されたとする一部報道もありました。これは「アジア版NATO」とも言えるものです。
あくまで「対中包囲網」を敷くための枠組みであればよいのですが、将来的にはロシアと対峙(たいじ)する可能性もあります。現在の状況でオーカスに参加すれば、日本が「戦場」になることもあり得ます。
私たちは「自由・民主・信仰」が政治の基本原則だと考えます。プーチン氏はロシア正教を復活させた信仰心の篤い人物です。政党登録要件の緩和や、(所得税率が一律である)フラット・タックスの導入など、政治や経済における自由化も進めており、この点、中国の習近平国家主席とは違います。
日本がこのまま安易に欧米に追随してロシアを敵対視し、国際社会で孤立させることは、中露接近を招きます。これはまさに「亡国の選択」だと言えます。やはり、ロシアは対中包囲網に入れるべきなのです。
岸田政権には「主敵」はあくまで中国だという視点を忘れることなく、現実を直視し、ロシアとの間合いの取り方を冷静に考えてほしいと思います。
そのうえで憲法9条の抜本的な改正や「非核三原則」の見直しを一刻も早く行い、自国を断固、守り抜く体制を整えてほしいと考えます。 (幸福実現党党首・釈量子)
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