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※NHK 和歌山県のニュース
ＩＲ整備計画の国への申請 県議会特別委員会で否決
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04月19日 18時28分
カジノを含むＩＲ＝統合型リゾート施設の整備計画を審議する和歌山県議会の特別委員会が１９日開かれ、計画の国への申請について、否決しました。
整備計画は２０日の本会議で最終的な採決が行われますが、委員会で否決されたことで、ＩＲが実現できるかどうか不透明な情勢となっています。
県が和歌山市の人工島「和歌山マリーナシティ」に誘致を進めているＩＲについて、県議会は先週から臨時議会を開き、国への整備計画の申請の可否について審議を行っています。
１９日は午前中からＩＲ対策特別委員会が開かれましたが、冒頭で、議員がこれまでの委員会で県から虚偽の答弁があったと指摘し、事実関係を調べるための百条委員会を設置するよう求めたため、委員会は紛糾しました。
午後には仁坂知事が出席し、「皆様に大変迷惑をかけたことは長である私の責任。深くおわび申し上げたい」と陳謝しました。
そして、ようやく審議が始まり、事業者側が初期投資額として予定していた４７００億円を超える資金を調達するめどが立ったことなどを説明しました。
これに対して、議員からは「出資や融資を表明している企業は本当にお金を出してくれるのか」とか、「企業と結んだ基本合意書を見せてほしい」といった資金計画の確実性を問う質問などが相次ぎました。
事業者側は、基本合意書を公の場で見せることはできないものの、議員に非公開で明示すると回答しました。
その後、委員会としての採決を行い、賛成５、反対１０で、計画の国への申請が否決されました。
整備計画は、２０日の本会議で最終的な採決が行われますが、委員会で否決されたことで、ＩＲが実現できるかどうか不透明な情勢となっています。
また、委員会は２０日の議会運営委員会に百条委員会の設置を求めることも決めました。