22/04/04 18:42:10.41 3iWYqPTM9.net
3日のNHK「日曜討論」に出演した萩生田光一経産相。原油高騰の追加対策や対ロシア経済制裁の強化などについて語っていたが、聞き捨てならなかったのは番組終了間際の発言だ。「日本経済をどう立て直すか」と問われ、こう言ったのである。
■「イノベーションがなかった」
<過去を振り返って、イノベーションがなかったことが日本の成長につながらなかったという反省は分かっているわけですから、岸田内閣の『新しい資本主義』では市場に任せるだけじゃなく、官も一歩、共に前に出る>
「イノベーションがなかった」「成長につながらなかった」─。驚いたことに、安倍元首相の最側近である萩生田氏が、アベノミクスという愚策の失敗を認め、暗に批判したのである。
アベノミクスは、①大胆な金融政策②機動的な財政政策③民間投資を喚起する成長戦略が3本の矢だった。しかし結局、「異次元緩和」という1本目の矢に頼っただけ。円安誘導で輸出企業の利益拡大と株高を演出したが、企業は円安にあぐらをかき、成長につながる技術開発や投資というイノベーションが進まなかった。
だが、「おまえが言うか」と突っ込みたくなる。萩生田氏は第2次安倍政権の7年8カ月、自民党総裁特別補佐(筆頭副幹事長)→官房副長官→自民党幹事長代行→文科相と、常に要職に就き、安倍元首相をそばで支え、時に代弁者となってきた。安倍元首相と“一心同体”だったと言っていいほどだ。
2014年の総選挙時には、筆頭副幹事長として在京テレビキー局の選挙報道に“圧力文書”で介入。「全然アベノミクスは感じていない」という街頭インタビューに安倍元首相が激怒したことに対応したものだった。
“アベ友案件”だった加計学園の「国家戦略特区」やコロナ禍で雲行きが怪しくなっているカジノを「成長戦略の柱」だとして推進してきた安倍政権のド真ん中にいたくせに、「イノベーションがなかった」とはどの口が言う、ではないか。
「言わざるを得なくなってきた、ということですよ。円安による物価高で国民の厳しい目がアベノミクスに向けられている。火の粉をかぶる前に安倍氏と距離を置き、岸田政権で得点をあげようとしているんじゃないですか」(政治評論家・本澤二郎氏)
ちゃっかり「心は岸田派」に転向か。
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