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新型コロナウイルスの感染者の高止まりが続く中、後遺症を発症する人も増え続けています。
オミクロン株による爆発的な感染拡大以降、福岡の後遺症外来には、ある変化が起きていました。
■みらいクリニック・今井一彰院長
「けん怠感だよね、やっぱり。」
■男性患者(30代)
「そうですね。けん怠感がやっぱり。結構きつい時は、ずっと寝ていないといけなかったりする。」
去年2月から、新型コロナウイルスの後遺症外来を始めた福岡市博多区のみらいクリニックです。
これまでに味覚・嗅覚の障害や、けん怠感などに苦しむ患者230人の治療にあたってきました。
オミクロン株の影響で、ことしに入って感染者が急増した“第6波”では、重症者は少ないものの、感染力の強さから家庭内感染が相次ぎました。
■今井院長
「十分頑張っておられますから、無理をしすぎないのは心がけてください。」
福岡市内に住む40代の夫婦です。ことし1月から2月にかけて、10歳の娘と6歳の息子を含む、家族4人全員が感染しました。
1か月以上がたったいま、夫婦は、それぞれ症状の異なる後遺症に悩まされています。
■夫(40代)
「自分は体がだるくなってくる。仕事をしていても、夕方には、だるくなって、仕事の意欲がなくなる、接客業だが(相手と)話すのも、正直どんどんきつくなってくる。」
なんとか仕事には通えているものの、感染の1週間後からけん怠感が続いています。一方、妻は症状が異なります。
■妻(40代)
「嗅覚が、まだ全然戻っていないので、料理が、なかなか作れなかったり、ご飯が全くおいしくないとか。
洗剤とか強いにおいはするので、強いにおいを嗅ぐと安心する。コーヒーのにおいとかを嗅いだりしている。でも、繊細なにおいが全く分からない。」
嗅覚が戻らず精神的にも負担を強いられる日々。感染時は夫婦ともに軽症でした。後遺症外来で患者の治療にあたる医師は、次のような変化を感じています。
■今井院長
「オミクロン株に感染して、その後の後遺症で受診する人が増えてきた。これまでは単独での受診が多かったが、
家族でり患後、症状が出てきて受診するパターンも明らかに増えた。」
ことしに入り、27人の新たな後遺症患者のうち、3割が家族で受診しています。
このクリニックでは、ほとんどの後遺症患者に、のどの奥に炎症がみられたことから、その炎症を抑える治療を行っています。
半数以上の患者が約1か月で後遺症の改善効果がみられるといいます。この日も母親と中学生の親子が後遺症外来を訪れていました。
■今井院長
「勉強できますか。」
■中学生
「勉強、そんなに全然できないです。」
■今井院長
「全然できない、入ってこない。」
■中学生
「入ってこないです。」
ことし1月に感染した福岡市内の中学生は、感染した時は熱や頭痛の症状がありましたが、
発症から2週間くらいしてから、以前と比べて、記憶力や集中力の低下を感じるようになったと言います。
■中学生
「教科書を見ている時に、単語とかを覚えようとするが、覚えられなかったりすることがある。気づいたら、ぼーっとしている。」
国の研究機関の調査によると感染した人の4人に1人は、半年後も何らかの後遺症が残っていたということです。
いまだ後遺症の明確なメカニズムは分かっておらす、感染時に軽症であっても発症する可能性があります。
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