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安倍元首相ゲキ推しコロナ治療薬「アビガン」治験打ち切り…備蓄増へ投じた血税140億円
あの猛プッシュは何だったのか。
新型コロナの治療薬として安倍元首相が強く推していた「アビガン」の治験が、今月末で打ち切られることになった。治験を進めていた富士フイルム富山化学が発表した。
アビガンが広く知られるようになったのは、2020年4月、初の緊急事態宣言の会見で当時の安倍首相が連呼してからだ。
特効薬のように喧伝し、備蓄量を3倍に増やすために約140億円の予算もつけた。
■科学的な効果確認できず
「安倍氏は早期の特例承認を目指したものの、厚労省がかたくなに抵抗した。
アビガンの科学的な有効性が証明できない上、催奇形性などの深刻な副作用があるためです。
しかし、治療薬としては承認されないまま、“観察研究”の名目で希望患者への投与が続けられてきた。
岸田政権になって、自民党の厚労族からも『科学的根拠のない未承認薬を国が買い上げてズルズル使い続けるのは問題だ』という声が上がり始めました」(厚労省関係者)
厚労省は昨年12月にアビガンの観察研究を中止すると発表。重症化リスクのある軽症者向けの治験を続けていた富山化学も治験を打ち切ることになった。
重症化しにくいオミクロン株の流行で検証が困難になったことが原因とされるが、それだけが理由ではなさそうだ。
昨年11月に出された観察研究の中間報告によると、酸素投与の必要がない軽症者への投与で、1カ月後の状態は「死亡」が3.9%だった。
全国のコロナ入院患者における死亡率(約0.45%)と比べてかなり高い。
「当初から、安倍氏が富士フイルム会長と頻繁にゴルフや食事をする仲だからアビガンを推奨したのではないかと囁かれていた。
一国の首相が、効果が認められず危険な薬をまるでコロナ特効薬のように宣伝していたのだから、あまりにいい加減で呆れます。
アベノマスクにしろロシア外交にしろ、安倍政権が残したのは思いつきだけで税金を無駄にした負の遺産ばかりです」(政治評論家・本澤二郎氏)
アベノマスク“廃棄”に続き、アビガンの治験打ち切り。まだまだ後始末は続きそうだ。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)