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※2022年02月06日17時00分
イスタンブールで暮らす中国・新疆ウイグル自治区出身のアブドルラフマン・トフティさん(32)は、自治区に帰省した妻や子供が消息不明となり、5年半の歳月が流れた。2019年には中国のSNSの「宣伝動画」で息子とみられる子供を見つけたが、その後の動静は分からないままだ。
トフティさんは中国による迫害を恐れ、13年にイスタンブールにやってきた。その後ウイグル族の女性と結婚。妻と子供2人は16年8月、家族に会うため自治区を訪れ、約3カ月後に連絡が途絶えた。妻は中国当局に拘束されたと現地の知人に聞かされた。別れた当時1歳9カ月の息子と生後3カ月だった娘については何の情報もない。(時事通信社イスタンブール支局 吉岡良 ハジェル・セズギン)
◇「プロパガンダ動画」に涙
「家族の情報がないか」とSNSで探し続けたところ、19年1月4日、息子とそっくりな男児が映った動画が現れ、目を疑った。教室のような場所にいる男児は、教員とみられる男性が発する中国語で名前や年齢を聞かれて「アブドルアジズ。4歳」と答え、続けて「祖国はどこだ」という質問には「中国」と元気よく応じていた。アブドルアジズは息子の本名。トフティさんが本人と別れてから2年半ほどたっていたが、男児が見せた様子や仕草から「息子に間違いない」と判断している。
トフティさんは「動画を見た時、泣くことしかできなかった。自分の子が何者かに(ウイグル語でない)言葉を強要される姿を見たらどう思うか」と苦しい胸の内を語った。トフティさんは、この映像がウイグル族の同化政策を進める中国当局によるプロパガンダの一環で、息子は「再教育キャンプ」に収容されていると考えている。「子供の中国化が最も恐ろしい」と語り、仮に再会しても子供に父親と認知されない事態が生じることへの恐怖心をあらわにした。
トフティさんは動画発見直後、投稿者に繰り返しメッセージを送ったが、無視されたままだ。トルコにある中国の大使館や総領事館にも情報提供を求めたが、逆に発信を控えるよう求められた。ほかのウイグル族と共にトルコの内相と面会し、事態改善に向けた陳情も行った。「父親としてできることは何でもした」というが、全く成果のない状況だ。
◇習近平主席を告発
ただ、家族の行方を捜し続けるトフティさんにあきらめるつもりはない。今年1月4日、同じような境遇に置かれたウイグル族18人と共に、中国の習近平国家主席ら112人が自治区での人権弾圧に関与したとして、トルコ検察に対する刑事告発に踏み切った。トルコの司法が中国に対してどの程度の力を発揮できるかは不透明だが、トフティさんは、自身の苦境を念頭に「どんなことにも終わりがある」と話し、一縷の望みを託している。
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時事通信ニュース: 【地球コラム】消えた息子、中国SNSに?.
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