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2022年01月10日
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スコットランドでは、16世紀から18世紀にかけて、魔女として有罪になり、処刑された数千人の人たちを、死後恩赦しようとしている。
この時代は魔女裁判の最盛期だった。悪魔と契約してキリスト教社会の破壊を企んだ疑いをかけられた者は魔女と認定され、全ヨーロッパで推定4万人から6万人が処刑されたとされている。
魔女の汚名を着せられ処刑された多くの人々
スコットランドでは、1563年に魔女法が可決された後、民間人主導の魔女狩りが始まった。
その結果、3873人の罪もない人たちが、魔女としてとらえられた。その容疑は「フクロウに変身した」、「呪文を唱えて嵐を呼び国王の船に損傷を与えた」、「悪魔と定期的に会って魔術を行っていた」などといった根拠に乏しいもので、隣人の密告がきっかけとなった場合も多い。
そのうち2600人が、有罪となり処刑された。彼女たち(男性もいた)のほとんどは厳しい拷問にかけられてから、絞首刑か火あぶりになった。
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魔女として処刑された人々に恩赦を求める動き
1736年にスコットランドの魔女法が廃止され、ようやく魔女狩りは終焉を迎えた。
それから300年近くたった近年、魔女の疑いをかけられた人たちの汚名をそそぐ嘆願運動が2年にわたって続いた。
それを経て、スコットランド議会で恩赦法案可決の勢いが増しているという。
弁護士のクレア・ミッチェルは、活動家グループ「Witches of Scotland」を率いている。魔女の疑いをかけられ、有罪判決を受けて殺された人たちの汚名を法的にきちんとそそぎ、政府から正式な謝罪文をとりつけ、犠牲者を悼む記念碑を建てるためだ。
「16世紀から18世紀の間、スコットランドでは、ヨーロッパのほかの地域の5倍もの人たちが、魔女の疑いをかけられて処刑されました。その大半は、なんの罪もない普通の女性たちだったのです」ミッチェルは語る。
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2022年夏頃には死後恩赦の予定
1692年のアメリカ、セーラム魔女裁判では、300人が告発され、19人が処刑されたが、スコットランドで火あぶりになった女性たちの数はその比ではない。
彼らはなんの咎もなく、身に覚えのない罪を理不尽にかぶせられたのだから、無罪を認められるのは当然だろう。
2001年、アメリカ、マサチューセッツ州議会は、セーラムで魔女裁判にかけられた人たちを正式に無罪とした。
スコットランド国民党のナタリー・ドン議員は、来年の夏には成立すると思われるこの法案を支持している。
「この許されざる過去の過ちを正すのは、当然のことでしょう。女性が大半でしたが、無実の罪をきせられた人たちはすべて、恩赦されるべきなのです」
スコットランド教会は、魔女の汚名をきせられて虐待・処刑された数千人の人たちに対する責任について、公式に謝罪文を出す見込みだ。
References:Scotland may pardon thousands of 'witches' it executed hundreds of years ago / written by konohazuku / edited by parumo
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