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北海道新聞 12/5(日) 18:10
36年前、生後間もなく札幌市内の商業施設のトイレに置き去りにされ、保護された道央在住の女性(36)が自身の生い立ちを知りたいと、血のつながった両親や当時を知る人を捜している。手がかりは、女性の発見当時の状況を報じる古い新聞記事。
結婚し、新しい生活の土台を築き始める中、ぼやけたままの出生の原点を知りたいと強く思うようになった。女性は願う。「私が何者か教えて―」
女性は約半年前、自身のことを伝える1985年9月10日付の北海道新聞の記事を、自宅近くの図書館で見つけた。
目立たない場所に短く載ったいわゆる「ベタ記事」。女性は安堵(あんど)の涙が止まらなかった。「本当に私はそこにいたんだ」。当時の状況が分からず、ずっと「自分は突然、煙のように出てきたのではないか」とすら感じていた。記事は自らの出生証明のように思えた。
■血のつながる両親は誰か、保護された時の詳しい様子も分からず
20歳を過ぎ、育ての父から詳しいいきさつを聞いた。生後1カ月ほどで札幌の商業施設「エスタ」の女子トイレのベビーベッドに寝かされていたらしいこと、
新聞記事を見て赤ん坊を気の毒に思い、引き取りたいと思ったこと、そのために里親登録し養子縁組の手続きをしたこと。「ドラマのようで自分のことと実感が湧かなかった」と女性は振り返る。
同時に「自分は中ぶらりんで曖昧な存在」という思いは消えない。血のつながる両親は誰か、保護された時の詳しい様子、自分の名前は誰がどんな由来でつけたのかは今も分からない。
図書館で記事を見つけたのは、そんな時だった。出自につながる細い糸をたぐり寄せた気がした。以来、養子縁組の書類などを頼りに、保護された警察や札幌の乳児院に問い合わせてきたが、情報は得られなかった。
女性は「血のつながった両親はもちろん、トイレで自分を見つけてくれた人、面倒を見てくれた乳児院の職員など、ささいなことでもいい。当時のことを教えてほしい」と話している。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
保護された当時の新聞記事や書類に手を添え、思いを語る女性
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