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介護給付費に自己負担分を加えた2020年度の介護費用の総額は、10兆7783億円(前年度比2688億円増)で過去最多を更新した。厚生労働省が2日発表した。高齢化が進んで介護サービスの利用が増えていて、総額は年々増加を続けている。
介護費用の総額は18年度から3年連続で10兆円を超えている。総額の調査は介護保険制度がスタートした翌年の01年度から始まった。要介護の状態になるのを防ぐため、介護予防サービスが導入された06年度には前年度に比べて費用が抑えられたが、その後は毎年最多を更新。01年度の4兆3782億円から約20年で、2倍以上に膨れあがっている。
介護サービスの利用者も、20年度は前年度から5万5700人増えて532万8千人となり、過去最多となった。利用者1人あたりの介護サービス費用は20万1700円(21年4月の審査時点)で、前年同月と比べて3300円増えた。
介護給付費が増えていく一方、負担も拡大している。65歳以上が支払う介護保険料の基準額の全国平均は、21年度に月6千円を超えた。(石川友恵)
朝日新聞 2021年11月2日 19時56分
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