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ワシントン(CNN) 昨年、米国の一部の都市で大規模な抗議デモが発生した問題で、軍による強硬な鎮圧を求めた当時のトランプ大統領に対し、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が繰り返し拒む姿勢を示していたことが分かった。CNNが入手した米紙ウォールストリート・ジャーナル記者、マイケル・ベンダー氏の著書の抜粋から明らかになった。
同書には、シアトルやポートランドでの抗議デモがメディアの注目を集め出したころ、ホワイトハウスの大統領執務室でどのようなやり取りが行われていたかが記されている。
新たな詳細を伝える抜粋の内容によると、この時のトランプ氏の発言は一段と暴力的なものになっている。警官隊がデモ参加者を手荒く扱う映像に言及する際には、警察トップや軍の当局者に向かって「これこそが本来の対応だ」「頭をたたき割れ!」などと話していたという。
またベンダー氏によると、トランプ氏は軍が介入してデモ参加者を「打ちのめす」ことを要求。複数回にわたり「連中を撃て」とも口にしたという。
ミリー氏と当時のバー司法長官が反対意見を述べると、トランプ氏の語調は和らいだが、あくまでも微々たる変化だったとベンダー氏は指摘。「それならひざか、足を撃てばいい」「とにかく厳しく当たらなくては」と、念を押したとしている。
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2021年6月25日 15時45分