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ワクチン接種率「108位」の衝撃…中・低所得国にも及ばない日本の厳しい現実
5/18(火) 7:02配信
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
「体たらく」の原因はどこにあるか
日本のワクチン接種の進捗度は世界(217ヵ国・地域)の中で108位と大きく出遅れており、中・低所得国の平均的水準にも及ばない―。
米国、英国、中国などが続々と新型コロナウイルス感染症を抑え込んで経済活動の再開に乗り出したのと対照的に、日本では今なお新型コロナウイルスが猛威を奮っている。
一昨日(5月16日)も、北海道、岡山、広島の3道県への追加発令に追い込まれ、緊急事態宣言が全国の9都道府県に拡大した。加えて、まん延防止等重点措置も10県に適用されており、全国の4割が異常事態に直面している。
こうした中で、国民が不安を募らせているのが、コロナ収束への切り札とされるワクチン接種の遅れと混乱だ。
英オックスフォード大学が運営するサイト「Our World in Data」に掲載されている最新(5月13日段階)の生データを筆者が調べたところ、日本では2回の接種を終えてワクチン接種が完了した人の割合が人口のわずか1.2%にとどまっている。
これは、高所得国(平均17.4%)はもちろん、アッパーミドル所得国(同2.6%)や中・低所得国(1.7%)にも届かない水準だ。日本より遅れているのは最貧国(0.02%)だけという惨状なのである。
国内総生産(GDP)で世界第3位を誇り、主要国7か国(G7)サミットのメンバー国とは思えない、体たらくだ。この原因はいったいどこにあるのだろうか。
アジア平均にも届かない日本
写真:現代ビジネス
筆者がたたき台にしたのは、日本時間の15日土曜日に入手可能だった最新データだ。国によって開示状況が異なり、英国領のセントヘレナ島や同じくフォークランド諸島のように4月からデータを更新していない国・地域もあれば、中国や豪州のように2回接種の進捗状況をまったく開示していない国・地域もある。
だが、最終更新日のデータはその国・地域の最新の進捗度であり、公表してない国・地域は2回接種が終わった人がいないと仮定して、各国・地域の進捗度をランキングした。以下に掲載した表がその結果だ。ここで言う進捗度とは、人口に占める2回の接種を終えた人の割合である。
このランキングを見ると、日本はわずか1.2%にとどまり、高所得国やアッパーミドル所得国に大きく後れを取り、中・低所得国と最貧国の間を迷走していることは冒頭で触れた通りだ。
加えて、日本はアジア諸国の進捗率の平均(1.9%)にも届かない。個別に見ていくと、アジア勢のトップは全体で4位のイスラエル(進捗率58.9%)だ。以下、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、シンガポール、モンゴル、香港、北キプロス・トルコ共和国、トルコ、香港、マカオ、カンボジア、インドネシア、インド、ヨルダン、レバノン、マレーシア、バングラディシュ、韓国、オマーンと続く。日本はアジア勢の中でも21位と他国の後塵を拝している。
ちなみに、全体で1位のジブラルタル(イベリア半島の南端にある半島を領有)をはじめ、4位のセントヘレナ、5位のケイマンなどトップ10には、英国の海外領土5カ所がずらりと名を連ねた。
また、全体3位のセイシュルは、英連邦の加盟国だ。
さらに、これらの国の本国・英国は感染状況が深刻だったので、まずは1回目の接種を幅広く国民が受けられるようにして、2回目は最長で12週間後に先送りするという変則的な接種方法を採ったことで知られている。
そうしたハンディキャップにもかかわらず、英国は全体の16位と、堂々のトップ20入りを果たしている。欧州連合(EU)とその加盟国からの執拗な批判にもかかわらず、自国に、製薬会社アストラゼネカというワクチンの開発・供給に成功した企業を抱える強みを存分に発揮したことが浮き彫りなのだ。
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