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【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)がドイツに次世代電池の「全固体電池」の生産ライン建設を検討していることが明らかになった。VWが出資し合弁を組む米電池開発会社クアンタムスケープが14日に発表した。現在の大型電池工場と同等の20ギガワット時規模の生産能力を持つ考えだ。
クアンタムスケープとVWは年内に合弁会社の全固体電池の試験生産ラインの設置場所を決めることで合意した。VWの電気自動車(EV)用電池の主力拠点がある独ザルツギッターが候補だという。まず1ギガワット時で商業生産を始め、さらに20ギガワット時を追加する。実用化したときに1台あたりの全固体電池の搭載量がどうなるかは不明だが、現在のリチウムイオン電池ならEV約40万台分となる。
VWとクアンタムスケープは24年にも全固体電池の商業生産を始めると公表しており、VWは25年以降に同電池を搭載するEVを発売する方針だ。開発中の全固体電池を使えば、体積あたりの走行距離を3割延ばせ、450キロメートル分を充電するのに必要な時間が12分と現在の約半分になるとしている。VWはクアンタムスケープにこれまで3億ドル(約330億円)以上を出資している。
全固体電池をめぐっては、トヨタ自動車が先行し20年代前半に発売するモデルに搭載すると表明している。独BMWと米フォード・モーターは3日、全固体電池を開発する米スタートアップ、ソリッドパワーへの出資拡大を発表。BMWとフォードはそれぞれ22年に試験用の自動車向け全固体電池を調達する。BMWは25年までに全固体電池を搭載した車両の路上試験を始め、30年までに発売する計画だ。
各社がEVを強化するなかで、消費者にとっては走行距離の短さと充電時間の長さなどが購入への障害になっている。こうした使い勝手を向上させると期待される全固体電池の実用化が現実味を帯びてきている。
日本経済新聞 2021年5月14日 23:32 (2021年5月15日 0:44更新)
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