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千葉県内のパチンコ・スロット店の閉店が相次いでいる。射幸性の高い機種の規制などで客離れが進んでいたところに、新型コロナウイルスの感染拡大が経営を直撃した。先行きが見通せない中、屋外レジャーといった新事業を始める企業も出てきた。(佐々木拓)
昨年末に閉店したパチンコ店の跡地。広い店舗と駐車場のスペースを生かし、住宅展示場になるという(千葉市稲毛区で)
県警風俗保安課によると、2016年に県内451店あったパチンコ店は、20年12月末時点で379店に減った。16~19年は年間15店ほどのペースだったが、昨年は25店減った。同課は「新型コロナの影響で経営が立ち行かなくなった企業が増えたのではないか」とみている。
昨年の緊急事態宣言の際、業界は社会的に大きなバッシングを受けた。県内のパチンコ店で構成する県遊技業協同組合の担当者は「クラスターが起きたわけでもないのにパチンコ店はたたかれた。あれから客足は戻っていない」と語る。
業界では、11年の東日本大震災以降自粛していた遊技機のテレビCMを、4月から解禁した。約10年ぶりのCM放送に「興味を持ってもらえる機会が増える」(大手チェーン広報)と期待する声がある。
一方で遊技機の価格高騰など経営を取り巻く環境は厳しく、射幸性の高い機種は次々と規制の対象に。長引く新型コロナの影響も見通せないため、先行きに不安を覚える業者は多い。
そんな中、現状を打開しようと異業種に挑戦するところもある。県内でパチンコ・スロット6店舗を経営する君津市の「オアシスグループ」は、密を避けて家族で楽しめるアウトドアに関心が高まっていることに着目し、4月24日、同市外箕輪にバーベキュー施設「BBQ OASIS」をオープンした。
BBQ事業部の鈴木建吾部長(50)は「今後も需要を見極めながら、新たな事業にチャレンジしていきたい」と話している。
読売新聞 2021/05/02 12:31
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