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社員が女子高生になりすまし…LINEオープンチャットで本社が“サクラ投稿”を指示
ユーザーの個人情報が中国の関連会社から閲覧できる状態になっていたことが発覚した通信アプリ「LINE」。同社が運営する「LINEオープンチャット」で、本社の指示により、社員らが一般ユーザーになりすまして投稿を続けていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
LINE関係者が明かす。
「春は進学する世代がスマホを手にする時期で、〈高校生限定〉に人が集まりやすい。そこで現役女子高生を装った社員がトークルーム(掲示板)を開設し、“サクラ投稿”をしています。他のトークルームでは、社員やスタッフがキラキラ女子や不登校生などを演じています」
一例をあげれば、美容に関するトークルームで「ニキビに効くコスメはありますか」という質問に対して、中年男性がネットで調べた答えを投稿したこともあったという。
LINE関係者が告発する。
「こうした“サクラ投稿”はスタッフの独断ではなく、本社からの指示です」
小誌は、LINE本社の指示を裏付ける本社が作成した「Talk-room Operation」と題する“やらせマニュアル”を入手した。
幹部は「ユーザーの民度が低いから手本を見せているんだ」と開き直り
「サクラ投稿で集客し、あたかも成功しているように見せるために行っています。社内で異論もあるが、幹部は『ユーザーの民度が低いから手本を見せているんだ』と開き直っています」(同前)
ITジャーナリストの篠原修司氏が指摘する。
「“サクラ投稿”はユーザーの信頼を裏切る行為で、コンプライアンス上問題がある。LINEは政府や自治体、企業も利用し、国内ユーザーが8900万人にのぼるなど、もはや社会インフラ的な存在。その自覚を持ち、個人情報の管理問題とあわせてユーザーに真摯に説明すべきでしょう」
LINEを巡っては、個人情報が、利用者への説明が不十分なまま、中国からアクセスできる状態になっていたことで批判を浴びた。今回、新たにユーザーに説明のないまま、なりすまし投稿を本社の指示で行っていたことが明るみに出たことで、説明責任が問われることになりそうだ。
4月21日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」、及び同22日(木)発売の「週刊文春」では、なぜLINEがヤラセ投稿を指示していたのか、中年男性社員が女子高生やキラキラ女子になりすまして投稿した内容などを詳報している。
文春オンライン 2021/4/21
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
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