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「歯周病の悪性度は、18歳から20歳の間のキスで決まる」…そんな衝撃的な話をご存知ですか?
歯周病といえば歯と歯ぐきの間に繁殖する歯周病菌によって起きる病気。炎症によって歯ぐきや骨が破壊され、進行すると歯が抜けたり全身の健康に影響を及ぼすことはよく知られています。そんな歯周病菌は人の唾液を通じて感染するため、直接相手の唾液に触れるキスは「最も感染の危険性が高い行為」とのこと。歯周病菌が体に定着するのは18歳から20歳といわれており、この時期に悪性度の高い歯周病菌を持つ人とキスをしてしまうと、その菌と一生付き合い、歯周病のリスクを抱えながら生きていくことになるのだそうです。
「この時期に多くの人とキスをすればするほど、悪性の歯周病菌と出会う可能性が高くなる」と指摘する歯科医師の宮本日出(ひずる)さんに詳しい話を聞きました。
■多くの人が持っている悪性度の高い歯周病菌
―悪性度の高い歯周病菌…とは具体的にとはどのようなものでしょうか。
歯周病に関連する細菌は約30種類あり、病原性に差があります。最も病原性が高いのは「P.gingivalis」(以下P.g.菌)です。P.g.菌にも種類が6種類あり、その中の1つが特に病原性が高く44倍以上の悪性度で歯周病を引き起こします。P.g.菌は素早く歯周組織に侵入し、組織にダメージを与えて破壊するほか、全身に悪影響を与えます。少し前に歯周病と認知症の関係が話題になりましたが、この原因はP.g.菌のことをさしています。
―日本では悪質な歯周病菌を持っている人はどれくらいの割合でいるのでしょうか。
医学調査によりバラツキはありますが、15~40歳の健康な歯周組織を持つ口の中からP.g.菌の検出率は20~50%です。近年の検査技術の進歩により検出精度が向上し、この割合は上昇しています。
―えっ、結構な割合ですね。好きになった人が悪質な菌を持っている確率も高そう…。
中国の調査では全体の70.7%の人からP.g.菌が検出されています。歯周病が発症していない人からも62.2%検出されていることから、現在ではP.g.菌は口腔内常在菌(常に口腔内に住み着いて絶対に消失しない菌)と考えられています。
■18~20歳のキスは「相手の歯周病菌と一生過ごす」覚悟を持って
―18歳から20歳のころといえば、恋多き時期でもあります。どうしてもキスをしたくなったとき、なにか良い予防法はあるでしょうか。事前に歯磨きをしたり、キスの仕方を工夫したりして、リスクを下げることはできるのでしょうか。
歯磨きやうがいでは、歯周病菌をなくすことはできません。医学的には、キスは唾液を交換させる行為ですから、最も感染する可能性が高いのです。唾液の交換が少ないキスをすればリスクは下がるような気がしますが、実際にはデータがないので判断できません。ちなみに、オランダの研究では、21組にディープキスを10秒してもらったところ、平均して8000万の菌が移ったそうです。
―ええーっ…10秒で8000万の菌!?
「キスは歯周病菌が移る行為」と認識した方が賢明です。キスは「相手の菌が自分に住み着く」覚悟ができたときに行うほうが良いでしょう。ネタで話をしているときは「双方の細菌の種類も確認できず、覚悟がないときは、二人の間にビニールシートを挟みましょう」といっています。
―キスをする相手を見て「この口は危ない!」と見分ける方法はないのでしょうか…。
非常に面白い質問です…確かに知りたいポイントですが、相手の口を見て判別することはできません。ただ相手も誰かから菌をもらってくるので、相手が多くの人とキスをしているキャリアがあれば危険性が高くなりますね。事前に遍歴を確認すると参考になるでしょう。
―そんなこと事前に聞いたら雰囲気ぶち壊しですね。ちなみに、18~20歳を過ぎれば感染はしなくなるのでしょうか。
20歳を過ぎれば、バンバンやっていいです。20歳を過ぎれば相手の菌が入っても、一定期間しか存在せず、定着することはありません。例えば「結婚したての夫婦」では、口腔内の菌の種類は似てきますが、結婚年数が上がると少しずつ分かれ、さらに経つと全く別の種類になります。これはキスで相手の菌が移っても、キスの機会が減るに従って、自分の常在菌以外は定着せずに、いなくなることを表しています。
―なるほど…。この時期に気を付けることこそが大事なんですね。若かったころの自分に「声を大にして伝えたかった」と思っている人…もしかしたらいっぱいいるかもしれませんね!
(まいどなニュース・川上 隆宏)
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2021年4月18日 19時42分
まいどなニュース