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■2030年、結婚をしない男性が3人に1人に
少子化は日本において重大な問題ですが、その要因のひとつになっているのが未婚化です。
直近の国勢調査では、男性の生涯未婚率(=50歳になった時点で一度も結婚をしたことがない人の割合)は24.2%、女性は14.9%。
さらに2030年には、男性で29.5%、女性で22.5%まで上昇すると推測されています。
「日本の50歳男性の約3人に1人は、一度も結婚を経験していない」という状況になるのです(図表1)。
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(中略)
■生涯独身の男性の暮らしぶりとは?
では独身生活とは、どのようなものなのでしょうか。総務省『2020年家計調査(家計収支編)』から単身世帯の暮らしを見ていきましょう。
独身男性の「平均給与」は36万8034円。34歳以下平均は35万7293円で、35~59歳では41万7110円。
額面35万円だとすると、手取り額は27万5000円ほど、額面41万円ほどだと、手取り額は32万円ほどになります。
まず消費の傾向もみていきましょう。生活費など、消費支出の平均は16万6955円。
34歳以下は15万2325円で、35~59歳では17万5279円。食費の割合(エンゲル係数)は、26.8%。34歳以下平均は26.5%で、35~59歳では27.1%。
34歳以下は「肉類」が1773円で「魚介類」が730円に対し、35~59歳は「肉類」1752円で「魚介類」が1497円。
そして34歳以下は「野菜」に1434円に対し、35~59歳では2413円、「果物」の消費も倍になっています。
年とともに肉派から魚派となり、野菜も多く摂取。年齢とともに健康に気を付けた食生活をおくるようになります。
しかし「酒類」は34歳以下で1464円、35~59歳で3941円。
単純に量が増えているのか、それとも量は増えずに高級志向になっているのか。これだけでは分かりませんが、酒の購入額は年齢共に増えています。
またレジャーなどを含む「教育娯楽関係費」は、34歳以下で2万5689円、35~59歳で1万8210円。若い人のほうが遊びにお金を使っています。
一方で35~59歳は、「交際費」に9627円(34歳以下は5318円)、「贈与金」に2429円(35歳以下は415円)、
「仕送り金」に6013円(35歳以下は3844円)と、人付き合いにお金を掛ける傾向があり、甥や姪などにこづかいや親への仕送りでしょうか、贈与金や仕送り金が増えています。
さらに資産形成についても見ていきます。
年齢があがると手取り額も増えていきますが、「黒字額」は34歳以下で14万8052円、35~59歳で16万1242円。
増えたら増えた分だけ使うわけではなく、その分、貯蓄などにも回す、という堅実な独身男性の姿が垣間見れます。
「預貯金純増額」は、34歳以下で13万8670円、35~59歳で11万176円。「有価証券購入費」は、34歳以下で2786円、35~59歳で2万7403円。
34歳以下では黒字となった分をそのまま預貯金に回しがちですが、35歳以降は勉強もしたのでしょう、預貯金だけでなく投資も積極的に行っています。
独身男性の資産形成の傾向が見てとることができます。
月に15万円程度ずつ資産が増えていけば、20年で3000万円を超える資産となります。
現在、会社員だった人がもらえる公的年金の平均は約14万5000円程度。それを加味すると、老後、一人生きていくには十分過ぎる資産だといえます。
あくまでも平均値ではありますが、人生の三大支出のうち「教育」に関する支出はないのですから、悠々自適に生きていけるうえに、
将来を見越した資産形成においても、独身のアドバンテージは非常に大きなものがあります。結婚という形に幸せを求めなければ、安心して老後を迎えることができるといえそうです。
(全文はソースにて)
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