21/02/23 14:12:19.02 +Vde1+o+9.net
「家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母親が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。
日本の高齢化は進み、高齢者と後期高齢者という家族構成が珍しくなくなってきた。老いと死、そして生きることを考えていきます。
本連載は松原惇子著は『母の老い方観察記録』(海竜社)を抜粋し、再編集したものです。
■目黒のマンションを漏水トラブルで売却して…
お母さんの介護で? いえ、母はピンピンです
人生の先はわからないもので、わたしが65歳のとき、ひとり暮らしの母の家に間借りすることになった。
することになったというと理由が母にあるように聞こえるが、わたしが自分で決め、母の承諾もなく転がり込んだというのが正しい言い方だ。
(中略)
なぜ、実家に間借りをすることに決めたかというと、以下のとおりだ。売却が突然決まり、2か月で空け渡すことになった。
とりあえずの住まいとして、賃貸マンションに移り、落ち着いてから次のマンションを購入することにしたからだ。
ところが、目白に1LDKのかわいい賃貸マンションを見つけて喜んでいたところ、契約日の前日に不動産屋から電話があり、大家さんから契約の白紙撤回を申し渡されたというではないか。
■「60歳以上の人に部屋を貸さない」という現実
一瞬、頭が真っ白になった。なぜ? 20万も30万もする部屋を借りるならわかるが、9万円の部屋を借りるのになぜ、貸してもらえないのか。
マンションを売却するので現金はある。それに多少の収入もある。本も70冊以上書いてきた実績もある。