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日本経済新聞(2021年2月17日 21:50)
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【フランクフルト=深尾幸生】米フォード・モーターは17日、欧州で販売するすべての乗用車を2030年までに電気自動車(EV)にすると発表した。商用車でも販売の3分の2をEVかプラグインハイブリッド車(PHV)に切り替える。世界的に脱ガソリン車の動きが高まっているほか、欧州連合(EU)が30年に自動車の環境規制を強化することに対応する。
まず24年までに商用車で全車種にEVかPHVの仕様を設定。乗用車では26年半ばまでに全車種でEVかPHVの選択肢をそろえ、ガソリン車やディーゼル車の販売を30年までに終える。
独西部ケルンの工場に10億㌦(約1060億円)を投資して刷新する。23年に欧州で生産する初の量販EVの量産を始める。2車種目のEVの生産も検討する。提携する独フォルクスワーゲン(VW)のEV専用車台を活用してコストを下げるとみられる。
フォードの欧州での20年の販売台数は19年比27%減の97万台だった。100万台規模でEVへの移行を進めることになる。同社は4日、25年までにEVと自動運転技術に290億ドルを投資する計画を発表していた。
欧州では25年と30年に新車の二酸化炭素(CO2)排出規制が強化される。乗用車の30年規制では21年比で37.5%減らす必要があるが、EUの欧州委員会はこれを50%減まで厳しくする案を検討している。50%減が適用されれば新車販売の6割をEVにしなければ達成できないとされる。
CO2規制と並行して英国やノルウェー、オランダなどはガソリン車やハイブリッド車の販売を禁止する時期を打ち出しており、各社は対応を迫られている。英ジャガー・ランドローバー(JLR)は15日に25年から高級車ブランド「ジャガー」をEV専業にすると発表。36年までにJLR全体でガソリン車やハイブリッド車の販売をやめる。
北米でのフォードと競合する米ゼネラル・モーターズ(GM)も1月、35年までにガソリン車の生産と販売を全廃し、EVなどCO2を排出しない車に切り替える目標を発表している。