21/01/23 18:03:14.35 NLusZ5e/9.net
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●性被害の経緯
中略
同性であったことからA子さんとラブリさんは同じ部屋で就寝することとなったが、先にベッドで休んでいたA子さんに対して、ラブリさんが突然、性的な行為を行った。
A子さんは「男の子が好きなので、女の子は無理です」などと言って抵抗したが、ラブリさんより20センチほど身長が低く、さらにAさんの当時の体重は35キロほど。力で敵わなかった。
A子さんはその後、6月にPTSDの可能性があると診断され、さらに詳しい検査を受けた後、8月に「重度のPTSD」と診断を受けた。
●被害時の状況とその後
性被害の詳細は本文で
●「レイプ 死にたい」で検索した
被害によって大きなショックを受けたA子さんに追い討ちをかけたのは、周囲の無理解だった。
相談した人から「女同士はレイプにならない」「(相手が)きれいな女性からだからいいじゃないか」「その行為で(同性愛に)目覚める人もいる」などと言われることがあった。性被害の中でも同性同士や、女性による加害行為は特に可視化されづらく、理解されづらい傾向がある。
中略
後述する通り、日本の場合、暴力や脅迫を用いて性器に指を挿入する行為は「強制わいせつ罪」に分類されるが、イギリスやフランスでは性交の強要と同等の罰則規定がある。
また、アメリカなどでは「レイプ」という表現が使われた場合、性器や肛門に指や異物を挿入する行為も含むことが多い。
●法改正で漏れた「指や異物による性加害」
暴力や脅迫を用いて性器に指を入れる行為は「強制わいせつ」に分類される。
2017年の法改正により、これまで膣性交の強要のみに限られていた「強姦罪」が「強制性交等罪」と改められ、これまで「強制わいせつ」だった口腔性交・肛門性交の強要も含まれることとなった。「男性も被害者に」と表現されることが多い。
しかし、挿入されるものが男性器に限られていることから、当事者や支援者はこの点の不足を訴え続けている。
指や異物の挿入も「強制性交(レイプ)」と規定してほしいという訴えだ。
挿入されるものが指や異物であっても、被害者に深刻なダメージを与えることに変わりはない。また、「女性からの加害行為」の深刻さが理解されづらいのは、「男性器以外の挿入」が軽視される傾向と無関係ではないだろう。海外の場合、イギリスやフランスでは、指や異物の挿入も性器の挿入と同等の規定が設けられている。
●「同意がなかった」だけでは罪に問えない
週刊文春の報道が出たあと、Aさんはネット上など世間の反応を見ていて気づいたことがあったという。
「同意がないのだから罪になるはずと捉えている人が多いと感じました。急に襲われたら体がかたまってしまい抵抗できないのが普通だと言っている人も。
私も自分が被害に遭うまで、同意がなかったのだから犯罪と認められると思っていました。けれど実際は、行為があった、同意はなかったことにプラスして、『被害者の抵抗を著しく困難にさせる程の暴行・脅迫』を立証する必要があると知り、ショックを受けました」
現在の刑法では、「強制性交等罪」や「強制わいせつ罪」には暴行・脅迫要件があり、暴行・脅迫を用いて行われたことや、被害者が加害者にわかるかたちで抵抗したことを立証できない限り罪に問えない。
一方、スウェーデンやイギリスなど、暴行・脅迫の有無ではなく同意の有無を判断の基準とする「不同意性交罪」を採用する国も増えつつある。日本では今、さらなる刑法改正に向けて検討会が行われているが、不同意性交の採用はもちろん、暴行・脅迫要件の撤廃が通る可能性は低いと予想されている。
被害当事者団体や支援者は、暴行・脅迫要件は被害者を訴えづらくさせるものとして撤廃や緩和を求めている。
A子さんは警察の取り調べで、自分は同性への性的関心がないことや、そのようにラブリさんに伝えたことを話したが、それだけではじゅうぶんではないかもしれないと暗に告げられたという。
「被害を受けた側は何も悪くないはずなのに、誰にも言うなと口止めされたこともあります。実際に勇気を出して被害を訴えても、暴行脅迫の証明を被害者側に求められるのですごく負担が大きかったり……。性被害に遭うというのは、こんなに理不尽なものなのかと驚いています」
「被害に遭う前の私のように、同意がないだけでは罪にならないことを知らない人も多いと思います。この件がどうなるかは、証拠次第だとは思いますが、これが犯罪でなければ、何が犯罪になるのかと疑問に思います」
ラブリさん
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